見出し画像

「いいからやれ! オレ!」 シナリオマン2 ドラマの力 同期のサクラ

ドラマの力 同期のサクラ

 ここのところ仕事がとても忙しく、しかもちょっとうまくいかないことが続いて、もう歩けないくらいヘトヘトになって帰宅した水曜の夜。

 22時過ぎ、「同期のサクラ」がオンエア中なのは分かっていた。分かっていたけど、もう30分も過ぎているし、大好きなドラマだからこそ途中から見るのはもったいない。毎週リアルタイムでは見れないので、録画したのをじっくり見るのが週末の楽しみのひとつだ。
 だけど今夜はあまりにも疲れていて、もう何も出来なくて、缶ビール一本飲みながら、途中から見た。

 設計を目指す蓮太郎くんが自分の部屋に閉じこもっているのを桜が励ますシーンだった。 

「伊能忠敬が日本地図をつくりだしたのは55歳の時です。
やなせたかしさんの『アンパンマン』の人気が出だしたのも50代後半です。
遅咲きの花だっていいじゃないですか」

 うあ。
 いきなり、響いた。
 アラフィフで疲れてしまったオレ。
 そのシーンだけで、元気がでた。

 ちなみに家では妻はもう寝ていて、中二の息子はテスト勉強中。狭い我が家では、ボリューム控えめにして、字幕オンで見る。

 字幕はうるさいときもあるけど、セリフがすんばらしいときには、役者さんとの相乗効果で、ぐっと心に響く。

 そうしてエンディング。
 あの歌を歌う。

♪ もし自信をなくして
 くじけそうになったら
 いいことだけ
 いいことだけ
 思い出せ

 うああ。。。

 アンパンマン。。。

 アンパンマン体操。。。

 これは、長男が幼稚園の頃、大好きだったやつだ。

 アンパンマンはきみっちゃー、ってよく歌ってたなあ。

 今まで歌詞はまったく意識せず、当たり前のように歌ってたけど、なんだか今のオレには、すげーしみる。

 泣ける。
 泣けて、元気がでる。
 泣けて、元気がでて、笑顔になれる。

 蓮太郎くんが家でラーメンを食べる。
 前半見てなくても分かる、いいシーンだ。

 すごい。
 ドラマの力だ。

 もちろんもちろん高畑充希さんはじめ、役者の皆様お見事。演出もお見事。
 たけどやっぱり脚本がすんばらしいんだ。
 遊川和彦先生。

 30年前、「予備校ブギ」から見ていたよ。
 「過保護のカホコ」も大好きだったさ。

 普段はそんなことしないんだけど、あまりにもよかったので「同期のサクラ アンパンマン」で検索してみた。

 そしたら、なんと、ツイッターで絶賛の嵐。

 こういうのを目指したいんだ。
 だれかを元気にする。
 笑顔にする。
 勇気づける。

 こういうシナリオを書きたいんだ。

 遊川和彦作品、見てないのもいろいろあるので、アマゾンプライムで見てみよう。

 いつもなら、
 いいから書け! オレ!
 って締めるところだけど、

 今日は、とりあえず、

 いいことだけ、いいことだけ、思い出して、

 また、明日も頑張ろうな、オレ!

 新しい元気をありがとう。

 おやすみなさい。

ほんの少しでも笑顔になっていただけたら幸いです。