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A型事業所がなぜ「編集工房」を目指すのか(前編)

書くこと、表現すること

3月にスタートしたばかりの多機能型事業所「あいランドオール」。ありがたいことに、徐々に問い合わせも増えています。あ、そうそう、4月15日には事業所1階に「CAFERabbit カフェラビット」がオープンする予定ですので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください(宣伝ですよー)。

写真は、開店準備中の店内の様子です。カフェラビットはコワーキングスペース的な使われ方も想定していますので、あいランドオールの利用者の方がパソコンを持ち寄ってカフェ内で仕事することもできます。仕事の合間にこだわりコーヒーで一息つけるので、なかなかいい仕事環境だと思います。


A型あいランドオールでは利用者の方にライターやデザイナーなどの業務を担当していただくので、興味を持たれる方は読書が好きだったり、これまでに書籍を出版された経験がある方など、なんらかの「(自己)表現」に対するこだわりが強い方なんだな、と改めて感じています。

今回は、あいランドオールがなぜA型事業所の業務として「書く」「表現する」ことを選んだのかについて、少しだけ背景を紹介したいと思います。

うつ病で倒れていった、才能豊かな同僚たち

あいランドオールには記者や編集者の経験を持つスタッフが複数名います。何を隠そうこのnoteを書いている私自身も出版業界に長くいた人間なのですが、いわゆる業界歴のなかでたくさんの「戦線離脱」(離職・休職)する同僚たちを見てきました。そのなかでもとくに多かったのが、精神疾患を発症して倒れるパターンでした(多くがうつ病だったかも)。

統計など数字での裏付けがないので他業界との比較こそできないのですが、大手新聞社や他の出版社に勤める知人からも同じ状況だと聞いていますので、私の体感は大きくはずれてはいないと思います。

「おれたちに住宅販売の営業マンが務まると思うか? もともとメンタル弱いやつが来る業界なんだよ」と自虐的に語る先輩もいました。そうなのかもしれません。売上ノルマに追い詰められて必死に営業トークを繰り広げている真っ最中ですら、「私って、このありふれた中古一戸建を売るために生まれてきたのかな? だとしたらしんどいな。生きる意味ってなんだろう? 宇宙からみれば人間ってちっぽけだな。あ、星を見に行きたいな」なんて余計なことが頭をよぎるタイプがこぞって志願するのが出版業界だったりするわけです。そうです私です。

離職・休職していった同僚たちは、どちらかといえば優秀な部類に入る人たちばかりでした。名文家として社内外に知られた人もいれば、どんな頭の構造をしてるんだろうってあきれるほど面白い企画を連発する先輩もいました。

そんな、私が背伸びしても届かないような才能を持った方たちが次々にメンタルを病んで倒れていく。なぜなんだろう? いつも疑問に思っていました。

ごめんなさい、少しだけ続きます!

A型事業所がなぜ「編集工房」を目指すのか(後編)

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多機能型事業所 あいランドオール
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