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一生無理だと思ってた店舗運営をひょいと軽やかにやってみる。

「できるかもしれない。しかも今しかないっぽい。」

流れに身を任せてたらうっかり起業することになった私が、ブランドの大きな節目となりそうな実店舗出店をひょいと決めてしまった経緯を2回に分けて書こうと思います。

小規模量産で国産衣服の製造販売を行う民布合同会社(岡山県岡山市)が運営する、和装作業服ブランド「SAGYO(サギョウ)」は、2023年10月14日
京都市中京区のアート複合施設kumagusuku(クマグスク)2階に1年間限定店「SAGYOの仮店舗」をオープン致します。

プレスリリースより

SAGYOというブランド

SAGYOは「風景をつくっていく野良着」をテーマに、2015年より和服の形状をベースにした作業着の開発と製造販売を行っているインディペンデントなマイクロメーカーです。
私共の製品は日本的な身体動作を促す和服の形を起点に仕様を決定しています。⁡
⁡シーズンごとにデザインをゼロから更新するのではなく、愚直に改良を繰り返し、農業はもちろん家事を含む様々な現場作業でのユーザーの作業をサポートできる衣類を独自に開発・製造しています。⁡

商品開発メンバーの伊藤と岩崎

和柄の洋服など日本的な表層を付加するものはありましたが、和服の形状を起点にものづくりに取り組むメーカー(特にワークウェア業界)は稀で、我々はジャンルを開拓するところからスタートしました。⁡
基本的にはメンバー全員が複業のひとつとしてSAGYOを運営しているため、売上を上げてブランドの成長を目標にすることはせず、自分たちの専門性を高めるための実験の場として各々のペースを各々が尊重してきました。

そのためこれまでは誠実な製品開発に軸足を置き、実店舗を持たずにオンラインとPOP-UP SHOPの2つのチャネルで頒布活動を続けてきました。
幸いにも杜氏や庭師のような「日本文化を伝える現場の仕事」や「販売まで自身で行う」職人や農業家など、現場で活躍されている方を中心にご愛用していただけるようになり、売上も安定して右肩上がりになってきました。

服に匂いがついてしまうため禁忌とされていた飲食店での、たこパも兼ねたPOPUPにも挑戦


ここから次の段階として、実物に袖を通し、体を動かす際の「着衣の重要性」をより深く実感し納得して購入していただくことがこれからのSAGYOに必要であると考え実店舗のオープンに至った次第です。

とにかく試着が大事

販売のほか、ワークショップやイベント開催など、各種媒体を通じたビジュアルだけでは伝わりにくい体感を伝える場としても活用していきたいと思っています。

kumagusuku内にはアート性の高いお店が集まっています。

「軽やか」に挑戦できたのは、この店舗が1年限定という位置付けだからかもしれません。
最初から終わりが見えていると、店舗そのものにお金をかけずに顧客の満足度を上げていく実験もしやすいというものです。
実際、内装は仮設性の高い構成にする予定です。(正直、新たに購入したのは試着室を作るためのステンレスワイヤーとネジ、そして紙製の養生カーテンだけです)
茶室サイズのコンパクトな空間ではありますが、屋台やポップアップと固定店舗との中間の形態も新たに開拓し、様々なインディペンデントなメーカーの参考になるようなお店づくりを目指して参ります。

10月14日からの1年間、どうぞよろしくお願い致します。


#SAGYOの仮店舗

kumagusuku/クマグスク 2階
〒604-8805
京都市中京区壬生馬場町37-3(
地図
075-432-8168
@kumagusuku_

営業時間 11:00 - 17:00
定休日 月・火
駐車場 なし (近隣にコインP有)
駐輪場 4台


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