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他人はout of control

先日、自分が発端となり多くの人を集めた。
遊びのお誘いを自分からするのは、どうしても緊張してしまう。私にとっては大変なことだ。

「断られたらどうしよう…」
「すでに予定があるのに、誘ったら申し訳ないな」
「OKされたらされたで、楽しんでもらえなかったら嫌だなあ…」

要は「相手にとって都合が悪かったら申し訳ない」という気持ちなのだが、今回自分から大勢の人に声をかけて、分かったことがある。

自分以外の人は、皆様「out of control」。
つまり「制御不能」なのだと。

人の都合は聞いて初めて分かる

そう気づけたのは、ヨガジャーナル連載中の『昼下がりはスパイスの香り』を読んだから。

「誘って断られたら悲しいし、自分の都合に相手を付き合わせるのが申し訳なくて誘えない」と言うラコちゃんとパパさんに返された、「人の都合は聞いて初めて分かるじゃん…」のセリフ。

このセリフ自体はオチではないのだが、私は

「そっか~、たしかにまずは聞いてみないと、相手の都合は分かんないもんね……!」
と妙に納得した。

相手の反応は予想できない

これまでの私は、友達を誘う前は
「断られたらどうしよう…」
誘ったあとも
「都合悪かったかなあ…無理させたら嫌だなあ…」などと考え、
悪いときは
「やっぱり誘うんじゃなかったかな…」とネガティブになってしまう。
いや自分から声かけといて何言ってんだ、って感じだよね。失礼だろ。

だから今回は誰かを誘ったら、自分に「やるだけのことはやった」と言い聞かせ、相手から返事がくるまでは別のことをやるように努めた。

誘った相手が忙しいとか、体調が悪いとか、遊ぶ気分じゃないとか、いろいろな事情があるのは仕方がないこと。
ただ誘ってみないと、相手側の都合がいいか悪いかもわからない。

実際誘ったところで
「仕事が忙しくて参加できない」とか、
「忙しいかと思ってたけど、誘ったら応じてくれた」とか、
「都合合うように調整してくれた」とか、
知人たちの対応はまさにひとそれぞれで、自分が予想できない結果ばかりだった。

いや当たり前なんだけどね?
「あたりまえ~あたりまえ~あたりまえ体操♪」って頭の中で大音量で流したいくらい当たり前のことなんだけどね。改めてね。

誘いをかけたら、その後の相手の反応は
「out of control」。

「遊ばない?」と誘うことが私にできる最大限であり、そこから先は相手の判断に委ねるしかない。
相手の都合も、相手がどんな判断を下すかも、私の手には及ばないところなのだから。


相手を思いやるようで、実は自分本位な悩み

また誘ったあとも、
「当日、相手は楽しんでくれるだろうか……『つまらなかった』と思われたらどうしよう……怖いなあ」という悩みが出てくるのだが、それも正直私の守備範囲外のことだと気付いた。

たとえ誘いを受けたとしても、そこから先の相手の気持ちは相手次第であり、私がどうこうできる部分ではもはやないのだ。

そもそも。
「相手が楽しんでくれるか不安」な気持ちは、逆に言えば「相手に楽しんでもらえなかったら、自分が悲しくなる」という、結局自分本位の目線から生まれるものではないだろうか。

自分が悲しくなりたくない、嫌な気分になりたくない。
そんな気持ちの表れだと気付いてしまった。

人に会う前にいつも緊張してしまう私は、このことに気づいてとても気分が楽になった。

だって要は自分が悲しい気分になりたくないだけなので、当日は自分が楽しめるように動けばいいだけなのだから。

さらに言えば、ともに過ごす人が楽しんでいることが私の楽しみなので、周りの人と一緒に楽しめるよう私自身が努めればすべて解決するという。
「相手の感じ方をどうにかしよう」と考えるより、何倍も簡単な話だ。

何はともあれ集まってくれたことに感謝

それにしても最初に書いた通り、自分発端で人を集めるというのは、私にとっては大変なことだった。
逆に私を誘ってくれたり、遠くに住んでいるのにわざわざ連絡をくれたりする、いつもの友人に感謝した。
まあ、そんな友人少ないんだけどね。だからこそありがたい。

今回予定を合わせて、自分の貴重な時間を使って集まってくれた多くの知人たちには感謝しかない。
自分はいい縁に恵まれていると再認識できたので、こういう縁はできる限り、細く長く大事にしていきたいと思った。

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