やるせない気持ちの行き場が見つかった。
「あれだけ頑張ってきたのに、あれだけ準備してきたのに、本番で上手くいかなかった。自分はなんてついてないんだ。」
そんな経験をされたことのある方は、少なくないと思います。僕自身も23年間の人生で、何度もこのような気持ちになりました。
悲しい、、悔しい、、切ない、、でも誰かに意地悪をされたでもじゃないし、この気持ちをどう晴らせば。
そんなときに、僕の大好きなバンドがとある曲をリリースしました。大阪をベースに活動するヒップホップバンド、韻シストの「Don't worry」という楽曲です。
楽曲前半のBASIさんのリリックは、学生時代のバスケ部のことについて歌われています。
今日は見せる練習の成果 いつだって追い求めてきた結果
与えられたポジションはガード 息の合った仲間とアイコンタクト
回すパス 昨日 今日 明日 オレたちの日々にも光が差す
思い出す 共に過した合宿 風呂上がり 花火に火灯して
誓い合った言葉 今も覚えてる ベンチからも聞こえてる熱いエール
とは裏腹 上がる息 だんだんスローダウン 取られるリバウンド 開く点差
足が止まったJORDAN7 どうか言ってくれよ冗談だと
カットされたのはオレのパス それは戻らない いつかの熱い夏
おそらく引退前最後の夏季大会なのでしょう。ガードとしてチームメイトとアイコンタクトを取りながら、果敢にパス回しをする主人公が浮かびます。
そんな中、主人公はチームメイトと過ごした合宿のことを思い出します。
「最後の大会必ず勝とうな。」
みんなで誓った言葉も蘇ってきます。
しかし試合終盤、思うように足も動かず、流れは相手チームへ。
そして最後、自分のパスがカットされたことが原因となり、チームは敗北を喫することになります。
その後のフック(サビ)が次のリリックです。
それはないわ神様
あんまりや神様
でもね でもね でもね
誰のせいでもない
この詞に出会った時、ハッとしました。
こんなにもやるせない出来事があっても、「でもね 誰のせいでもない」と思える心、とても素敵だと思います。フックの冒頭の「それわないわ 神様 あんまりや 神様」も切なさが引き立ちます。
楽曲2番のサッコンさんのリリックは、野球部でノック中、ボールがイレギュラーしてしまい上手く取れず、レギュラーを逃してしまうという詞になっています。
ぷるぷる震えるまでやったスクワット
成果はケツのデカさ No doubt
灼熱グランド モヤモヤたつ陽炎
意識もぶっ飛びそう
とにかくのどが乾く水をくれ
ポタリポタリ垂れる蛇口はオアシス
生ツバごっくん走っていっても飲めません 地獄の門番 その名も先輩
そいつは絶対見逃しゃしない
とぼとぼ歩く練習帰り 淀川切なく流れるメロディー
イレギュラーバウンドはじいたショーバン
逃したレギュラー 下手くそすぎた
トンボかけて更地になった自分の気持ちが修行の成果
サッコンさんの最後のフレーズ
自分の気持ちが修行の成果
この詞も響きます。今の自分の気持ちは、自分の取り組んできた結果なんだと反省する姿勢がとてもかっこいいです。
僕はこの曲に出会ってから、辛いことがあったときは、
「あぁ神様 それはやりすぎだよ」
と思うようにしています。
周りの人や環境せいにするよりは、こう思う方が全体的には良いです。しっかり自分の振り返りをし、次に活かしていくのです。
別に誰のせいでもないのですから。
※おまけ
以前フジテレビの「人志松本の酒のつまみになる話」で見取り図の盛山さんが心に刺さった歌詞ということでこの曲を紹介されていました。M-1でトップバッターを引いてしまったときに、この曲を思い出したそうです。ただ最後は、「よくよく考えたら笑神籤(えみくじ)を引いた上戸彩さんのせいちゃうかな?」としっかりオチもつけておりました。