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【10分師匠】「物の見方を百八十度変える俳句の力」〜夏井いつき〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は夏井いつきさん。
夏井さんは俳人であり、芸能人のセンスを競い合う「プレバト!!」という番組の俳句のコーナーでお目にかかったことがある方も多いのではないでしょうか。

もともと中学校で国語の先生をされていて、教鞭を取りながら趣味で俳句を楽しむようになったそうです。そして教員をお辞めになったあと、本格的に俳人として活動していきます。

今回ももちろん俳句に関するお話をしてくださっており、読んだ感想としてはポジティブ思考になるための要素が詰まっているなと感じました。

私にとって、俳句はどちらかというとクールで冷静沈着、「ポジティブ!」や「挑戦!」的なノリとは真逆の位置付けのイメージがあったのですが、むしろポジティブで生き生きとさせてくれるものの真骨頂だと思いましたね。

夏井さんのお話の結論は、

「俳句には人をポジティブにさせる効能がある」

 です。

不運なことや病気、苦しいことなど、人生には様々な困難がありますが、そのようなマイナスなことですらも、プラスの側面を見出してポジティブに捉えられるのが俳句だというのです。

その価値観を表すものとして、俳句の世界では「生憎」という言葉は無いと言われるそうですね。

例えば、

「今日は生憎の雨で、綺麗な桜を見ることができない」

これは普通の感覚だと思います。綺麗な桜を見たいのであれば、やはり晴れてほしいですよね。

しかし俳人たちは、

「よし、これで雨の桜の句が詠める」

と、ポジティブに考えるんです。

雲で満月が見えないのであれば、「無月を楽しもう」、雨が降り出したら「雨月を楽しもう」と、一見ネガティブに見えることでも、どんどんポジティブに変換していく。

実際に夏井先生のご友人や俳句仲間の中には、病気や家庭の事情で大変な思いをしながら生きている人もたくさんいらっしゃるようです。しかしそう言った人達が俳句に出会って、立ち直ることができ生き生きとなったという例は枚挙に遑がないそうですよ。

俳句は1つのクリエイター職と呼んでもいいと思うのですが、このようなクリエイティブな仕事をしている人は、特にネガティブな事柄をポジティブに活用する思考が大事な気がしますね。

ミュージシャンでも、「失恋という悲しい経験を歌にしたら、大ヒットした」なんて話はよくあるものです。大ヒットしなかったとしても、歌にすることで良き思い出として次に進めるかもしれません。

なので、必ずしもクリエイティブと言われる職業でなくとも、クリエイター的なマインドを持ち合わせることは重要だと思います。このマインドがあることで、ポジティブ思考の手助けをしてくれるからです。

日本人は謙虚で心配性でネガティブな人が外国に比べて多いと言われたりしますが、日本を代表する文化である俳句の精神にポジティブ思考の心根が詰まっていたことに誇りを感じますね。

この精神を今後の人生において大事にしていきたいと思います。

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