【10分師匠】「人生逃げ場なし」〜石川洋〜
どうも、伊志嶺海です。
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さて、今回の師匠は石川洋さん。
石川さんは托鉢という仏教に関する修行をされていた方です。この托鉢という行為ですが、あまり聞き馴染みのない職業かと思います。
この托鉢は仏教の修行の1つで、お坊さんがお経を唱えながら壺を持ってお店やお家の前に立ち、食べ物やお金を受けて回るというものです。
仏教では、現世で得を積むと、極楽浄土にいけたり来世でより良い人生を歩めると言われています。托鉢をしているお坊さんにお金を渡すことは、お金を持っている者が、持たざる者に分け与えることになります。
托鉢のスタンスとしては、お金をあげる側が「得を積ませて頂いてありがとうございます」とお坊さんに感謝をするんですよね。
なので、お金をもらったお坊さんが「ありがとうございます」ということはないそうです。端的にいうと、「お坊さんが皆に良いことをさせてあげている」というイメージです。
今回石川さんは自身が病気になったときのエピソードを話してくださっているのですが、昨日に引き続き母の偉大さを感じました。
私が読み取った結論は、以下です。
石川さんは17歳のときに、一燈園創始者・西田天香さんを師として、修行の世界に飛び込みます。
しかし、修行を初めて7〜8年経った頃、原因不明の病気になってしまうんです。食事が喉を通らなくなってきたので、先輩に許可を得て実家の母のもとへ療養のために帰ることにします。
師匠である天香さんは各地で講演活動をしていたため、あるとき石川さんの実家の近くまで来た際、石川さんのお見舞いに来てくれたそうです。
天香さんは石川さんの母に、「洋さんの容態はいかがですか?」と尋ねます。それを横たわりながら見ていた石川さんは、おそらく母は「疲れて帰ってきただけですよ」など慰めの言葉を天香さんへ伝えるだろうなと思っていたそうです。
しかし母は、「息子は神経衰弱です。」と言ったそうです。
石川さんは、「自分は神経衰弱ではないのになぜそんなことを言ったんだ」と、非常に驚きます。
天香さんが帰った後にお母さんになぜあのような言い方をしたのか聞くと、このように答えたそうです。
石川さんは母の心情を思い、涙します。
天香さんはもちろん体調の心配もしていますが、石川さんが修行に戻ってくるかどうかも見に来ているわけですよね。その天香さんに「疲れて戻ってきた」というと、「もう一燈園には来ないだろうな」と思われますよね。
母は本当は自分のそばにいて欲しいという思いを殺し、息子にまた修行をさせるためのきっかけを与えてくれたということです。石川さんの迷いを断ち切ってくれたんですね。
人生はたくさんの迷いに溢れています。「進めか、やめるか」という選択をする場面も多いですよね。迷ったときは、石川さんのように前に進める方を選択していきたいと思いました。
ただ、何でもかんでもやらないといけないということも無いと思います。なので、「自分は〇〇はやらない」という軸を持っておき、やることやらないことを取捨選択しつつ、自分にとって成長できる、前進できることにはどんどん挑戦しようと思いました。
自分の寂しさを殺してまで石川さんに再出発のきっかけを与えてくれたお母様、感服致しました。
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