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DXの思考法を読んで|DXをするための具体的アプローチIX

先日、「コロナショックサバイバル」「コーポレートトランスフォーメーション」の2冊の本を読んだ。DXを理解しようとして読んだ本なのだが、この2冊には話が飛躍している部分があって、理解が難しいところがあるようなのだ。

その間を埋めるのが本書の「DXの思考法」なのだそうです。本書は1度目は理解できなかった。一つは難解なのと、もう一つはオーディブルで読んだけど、図表がPDF等でまとめられておらず、本を見ながらオーディブルを再び聞いたということをしたからだ。

「難解な話も何回も聞けば軟解する」だ!

「コロナサショックバイバル」がDXの話であり、「コーポレートトランスフォーメーション」が未来のCXの状態を作り、その中間が「DXの思考法」であるIXを論じている。

コロナ以降、世の中はDX化にかじを切っている。しかし、DXはなかなか進んでいない。いや進んでいるのかもしれないけれど、それは産業全体で進んでいる。

本書では先日読んだ、コロナショックサバイバルと、〇〇の本の橋渡しの本となっている。具体的にどう進めればDXを進められるのかという話である。


DXは意味的には変革の一部である

DXによって社会構造がさらに変革する。しかし、DXはかなり広い概念である。DXによって会社の業務プロセスがデータ中心に変わるというのはたしかにDXであるが、それはあくまでDXの一部を指し示すにすぎないようだ。

DXには段階があるで、まず最初に来るのは電子化である。今まで紙などで行っていたものを電子データで置き換えていくフェーズ。これをデジタイゼーションという。この段階では、アウトプットが電子データになっただけであり、そのデータは単なるデータの置物になっているだけである。

このデータを業務などプロセスが進む方向においてそれぞれ状態変化していきながら使われる状態。これが次の段階である。プロセスの流れ、ビジネスプロセスを精査して、そのプロセスとデータを一体にして進めること。これは次の段階であるデジタライゼーションである。

割と多くの人が、デジタライゼーションのことをDXと勘違いしている。実はDXという名のデジタルトランスフォーメーションはデジタライゼイーションの先にあるようなのだ。

プロセスがデータ中心に組めたその先に、そこから新たなビジネスモデルが生まれたり、付加価値が想像されたときに、まさに革命というべきデジタルトランスフォーメーションが実現したといえるのである。

しかし、進歩はここでは終わらない。DXの次にはさらにその先があるのだ。

DXは、IX⇒CX⇒SX⇒LXへと進む

DXはゴールでなく、もっと先があるとのことだ。

産業全体が設計しなおされるIX(インダストリートランスフォーメーション)。ここでは、三次元構造に産業全体の必要機能が抽象化され定義される。
それに合わせた企業の在り方の変換がCX(コーポレートトランスフォーメーション)。産業のエコシステムに合わせて自社が変わっていく。エコシステムの中心的な存在になればなるほど、自社の価値が上がっていくのだ。そして社会全体がかわるSX(ソーシャルトランスフォーメーション)。最終的には生活までもかわるLX(ライフトランスフォーメーション)になるというのだ。LXまでくれば、人は働かなくてもよいかもしれない(知らんけどです!)

【むかし話】横割りの仕組みの中で、縦割りを導入した日本は画期的で成功した

かつてより諸外国の社会構造は横割りであった。機能別にあったのだ。例えば、自分は電気専門の人。彼はエンジン専門の人。専門集団は存在しつつも協力性がいまひとつであった。専門同士がバラバラになっていると非効率この上なかったのだ。

そこに目を付けた日本。日本のお家芸のような団結によって、もっと効率的な組織体制を生んだ。自分たちで全部行う集団である。

階層ごとには、それぞれお互いの連携を強めた。その人がどこでも担当できるようにローテーションをして、その組織内で特化して効率的に動き回れる人材を育てた。

高度成長期から21世紀になるくらいまではそれでうまくいったのだ。

世界は変わりテクノロジが進歩し、横割り社会の方が都合がよくなった

しかし2000年以降はご存じインターネットといった情報技術が大きく発展した。もはや物理的な距離など問題なく。どこでもつながり仕事ができるようになったのだ。

こうなると日本の集団組織は逆に時代遅れになる。横割り社会がネットで好きな時間に好きな場所でつながる。しかも、最適な人はネットワークで簡単にみつかり、簡単につながって仕事ができる状況。

そうなると横割り社会+インターネットで生きる人たち(国々)の方が強くなるのだ。

鍵は抽象化とミルフィーユ構造化|連絡通路がたくさんあるビルみたいなもの

今までは企業ごと、組織ごとの競争から、もっと企業の機能は抽象化される。そこでレイヤー構造が進むのだ。

レイヤー構造というと、ぼくはOSI7層構造というものを連想する。コンピュータネットワークの考え方を表す考えである。(マニアック発想かもしれない)

OSI参照モデルにおける各層の名称と役割について

なんのこっちゃ?だと思うが非常に効率の良い考え方なのだ。各階層に人がたくさん入っていると考えてほしい。例えばこれが何かの仕事をしている状況だ。7階建てビルというか会社があって、それぞれの中に工場の部分があったり、営業活動をする部分があったりだ。

そして、これら構造を持つ組織を仮定して、他にも似たような構造がある組織がある。お互いビジネスで商業活動を行うと潤い発展する。

この階層は、それぞれ同じ階層どうしなら会話ができる。以下の図のような感じにである。(プロトコルと書かれているところは、意思疎通可能)

XTECHより

上記図はデータの送信イメージと思われるけど、もっと大きく考えると左が日本、右がアメリカみたいに思ってくれてもかまわない。一番上の国同士が貿易しており、各階層にも人が多くいてそれぞれやりとりしている。

同じ階層同士なら、お互い勝手に改善してやり方を全く変えてしまってもかまわない。これが先ほど出たレイヤー構造でありミルフィーユ状態の招待である。お互い通信できる状態が維持できれば、改革してまるっきり変えてしまっても他の層には影響をあたえないという特質を持つ。

同じ階層同士は会話や商業活動やいろいろできるのだ。社会はなんとなくこのような構造になるのだが、DXが推進すると、社会はこのミルフィーユ状態がより鮮明になっていくとのことだ。

現実世界がコンピュータ世界に近づいていく

現実とコンピュータの世界(サイバー空間)は全く違うものとされてきた。現実の課題を解決するためITがあるがあくまで道具であって、現実の複雑さにはかなわない。だから非効率な部分が存在する。
・・・はずだった。

これからは違う。コンピュータネットワークのモデルに、現実世界がむしろ近づいていくのだ。同じ階層通しの改良は他の層には影響をあたえない。

逆に言えば、自分たちのとこだけ集中していれば、どんどん変えられる状態。社会がこうなることがIXであり、DXの次に進んでいく。

そして、その構造に合わせて会社もかわっていくCXになるようだ。

3つ考え方がDX思考で重要と思えたから残しておく

DXをIXに発展させるうえで、3つの試験問題という形でかかれていたことが印象深かったのでのこしておく

テスト①:課題から考えらえれるか

課題が与えられたとき、その解決策を考えてはいけないようだ。大切なのは課題に対して正しく課題を認識することだ。すなわに、本来的に何を解決すべき課題なのかを正しく見極めないといけないのだ。

もしかしたら目に見える課題は仮の姿であって、その奥には真の課題があるかもしれない。それを考えるのが先決だ。

安易に解決策を収集して、議論を重ねるのではなく、課題を自分で理解して自分のことばでほかの人に伝えらることの方が大切なのだとか。

テスト②:抽象化できるか

世の中は常にややこしい。このややこしいものを、とかく細分化して、それぞれ対処をしようとする。でもこれは一層複雑になって手に負えなくなる。

ややこしいことを、関係するであろう人たちを集めて担当分けして解決していくのではなく、過去の経験などを思い起こし、何に似ているか。それには何がポイントだったかを考え意見を問えるかが重要になるであろう。

テスト③:パターンを探せるか

同じ系統の過去事例でもって解決パターンをさがしてはいけない。それは物事を一面に見せているだけなのである。

一見全く関係ない事象も検証し、パターンを探してみることが解決の糸口になったりする。

例えば、このDXの理解は難解だ。でも理解したいとする。アプローチとしてて、難解だから、ほかのDXの本を読み漁れば良いという考えが浮かぶ。しかし、これは物事を一面的に見ているのと同義だ。

それよりほかの分野にヒントがありそうだから、その分野を研究してみるなんていうのもパターンを探せるきっかけかもしれない。

GAFAMはパクリの名人ということを忘れてはいけない

GAFAMとは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトのそれぞれの頭文字だ。世界に名だたる企業である。では、彼らが今の便利なIT技術を発明したかというとそれは違うのだ。

先駆者はもともといた。それを、先ほどの発想を課題から考え、抽象化し、パターンを導き出して、当時のテクノロジをかけ合わせたら、あたかも全く新しいものができてしまい、世界をまたにかけるイノベーションを起こしているように見えてしまったというのが正しいのかもしれない。

つまり、彼らはパクリの天才たちなのだ。

中国とかパクリがひどい。節操がないといわれる。とはいえ、世界の圧倒的なネームバリューを持つ企業は、そのパクリでのし上がっている。

パクリはまるっきりの模倣で、イノベーションは異なる複数のものをくっつけるから全く違うと言われる。たしかに見た目はちがうのだけれど、すでにあるものを使っているものは共通している。

学ぶは、まねるからきているとか、オリジナルなものは、実際でてなくて組み合わせがオリジナルのように見えると言われる。

もっとパクリを肯定的にみてみると、日本が返り咲くチャンスがめぐってくるかもしれない。

#3行日記 :またしてもアニメを見てしまった(マッシュル)

マッシュルは、今若者の中で人気のアニメである。このアニメは第二期から有名になったそうだ。その理由はその主題歌にあるようだ。

主題歌が人気ゆえにアニメも人気になった感じである。確かに耳にのこるそして、色々パロディもおもしろいブリンブリンバンバンボン

それを確かめるべく最初を見たのだが、第2期までひとつづつ見てしまったのだ。止まんなかった💦

あの稲妻マークはペイントするのがガチで忠実なのかもしれない(すみません、ネタバレです)

#1年前 :去年と同じように動画を見ていた自分

昔からちょろかったようです。自分。動画好きなのは変わっておらず、成長して無いなぁと思う自分でした。

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