感情を感じるってどうしたらいいの
赤ちゃんの頃は、よいもわるいもなくって
ただありのままに自分の感情を表現するのが当たり前。
深夜の2時に「おなかがすいたよー!」と泣き叫び、
ミルクを飲んでやっと寝付いたと思ったら
30分後に「なんだか寝れないんだわ!」と泣き叫び…
なんてザラですね。
それが少しずつ大きくなるにつれて
「そんなことくらいで泣かないの」とか
「怒ってもしょうがないでしょ」とか
怒るのも悲しむのもあたりまえの感情で
いけないことなんて何もないのに、
親や世間や先生から「いい、わるい」の価値判断を与えられます。
いわゆる”いい子”と言われる人ほど、
親や世間、先生に気に入られるように
本当は嫌だな…と思っていても自分の感情を押し殺してしまいがち。
感情を押し殺すのが当たり前になってしまって、長い間そうしていると、
ほんとうの自分の気持ちもだんだん感じられなくなってきてしまいます。
さて、感情を感じるにはどうしたらいいの?
自分に対して、仲の良い大切なおともだちみたいに接してみてください。
「いまどんな気分?」
「これから何したい?」
自分がいま嬉しいと思っているのかな、悲しいと思っているのかな。
もし悲しいのならそれはどうして?
自分の内側をやさしく、そして丁寧に見つめてみてください。
そして、食べたいものを食べたいときに食べて、
休みたいときは休み、やりたいことをやりたいときにできるだけやるようにしてみましょう。
言葉で書くと簡単で単純なことなんだけど、
意外と実践は難しいこともあります。
おなかは空いていないのに口さみしいから食べてしまったり
本当は休みたいのに、何かの理由で無理やり頑張ってしまったり
あまり乗り気ではないのに、誰かに誘われたから出かけてしまったり。
もし「本当はあまりやりたくないのにやってしまったな」と気づいても大丈夫。無意識にしてしまっていたことを意識できただけで大きな一歩前進です。次に同じシチュエーションに出会った時に、違う手段を選ぶことができるようになります。
そして、何かの状況に出会ったときに
悲しみや怒り、不快な感情がむくむくと湧いてきても決して否定しないでそれを感じてみてください。
それについて考えるのではありません。
思考は一旦ストップしてからだに意識を集中してみましょう。
ただ深く息を吸って、からだの中に感じる感情の波を味わいます。
のどがきゅーーっとしまる感覚だったり、おなかにずーーんと重くなるような感覚だったり、胸の中がすっぽり抜け落ちるような感覚だったり…
感情の感じ方は人ぞれぞれ。ただしいも間違っているもありません。
感情をからだで味わうと、どんなに不快な感情でも
その体感は長くはつづかないのが分かるはず。
思考を活発化してやっぱり相手が悪い!など考え続けているときは
感情を感じられていません。あくまでも思考はストップ。
自分のからだに湧いてくる感覚に集中してみましょう。
誰かに聞いて自分の感情や感覚がわかるわけでもありません。
あたりまえだけど、自分の感情を感じられるのは自分だけ。
いつ何時も離れずにずっと一緒にいてくれるのも自分だけ。
自分のことを一番大切にできるのは、自分。
どんな感情がわいてきたとしても否定しないで
「いまはそんな風に感じるんだね」と肯定してあげて
じっくり味わってみてくださいね。
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