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お片付けの報酬

今年も残すところ十数日。
ボチボチ大掃除に向けてお片付けを開始です。

まずは乱雑に引き出しへつっこんだままの書類の整理から。
床一面を使い種類分けをしていると、異質なものが転がり出てきました。
なんだこれ? と確認すると袋の中身は「百貨店の商品券」。
しかも6000円という微妙な金額です。

自分のために買うようなものではないので誰かからいただいたものだと思いますが、まったく記憶にありません。
きっと神様かサンタさんのプレゼントなのでしょう。

ちょうどバッグを買おうと考えていたところ、まさに棚から牡丹餅。
ありがたく使わせていただきます。

とは言え「百貨店の商品券」というのが曲者です。
調べてみると近くのショッピングモールでは軒並み使用不可。
一瞬、金券ショップに……とも考えましたが、ちょっともったいない。
ここは素直に埼玉が誇る、そごうと高島屋を有する「大宮駅」へ行くとしましょう。

もう長い事百貨店を散策していなかったので、全体的な価格の高さにびっくり。6000円など無いよりはマシ程度です。
それでも気に入ったバッグがあれば購入しようと思いましたが、残念ながらピンとくるものはなく購入には至りませんでした。

このまま帰るのもなんなので、デパ地下へお土産を買いにレッツゴー。
毎度おなじみ「埼玉銘菓『十万石まんじゅう』」にしようかとお店をのぞくと前回と同じ「クレヨンしんちゃん」コラボのまま。
いまいち面白くないので他も見てみることにします。

ふと目に着いたのが、お煎餅屋さんのクリスマス商品。
和のテイストにサンタさんとはなかなか趣があります。
お値段も1000円未満とリーズナブルだったので君に決めた。

店員さんに、
「こちらの商品お願いします。あ、百貨店の商品券使えますか?」
とたずねると、
「大丈夫です。ご利用いただけます」
おお、役に立ったと商品券をだそうとした瞬間、
「お釣りはちゃんと出ますよ! ご安心ください!」
と若干食い気味に、有無を言わせない勢いの元気な声ではっきりと言われ驚きのあまりフリーズする私。
まだ何もお釣りに関して聞いてないのに……

「は、はあ、ありがとうございます。」
なんとか持ち直し返答する。

百貨店の商品券は1000円単位で、私が買おうとした商品は800円ちょっと。お釣りは発生します。
商品券の種類によってはお釣りがでないものも多いので、善意からの言葉だったのでしょう。
しかし「そんなにお釣りに厳しそうな顔をしていたのかな?」と卑屈に考えてしまう私。

来年の目標は「余裕がありそうに見られること」に決まりです。




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