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時間を表す言葉の由来

「束の間」の「束」ってなんじゃらほい?
と思ったのでついでに同じような『時間』に関する言葉の由来を調べてみました。


束の間(つかのま)

時間がごく短いこと。少しの間。ごく短い時間のたとえ。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

束の間の「束」は、上代の長さの単位。
一束が指4本分の幅、つまり一握り分ほどの短い幅のことである。
この幅が時間の長さにたとえられ、ほんのちょっとの時間を「束の間」と言うようになった。

https://gogen-yurai.jp/tsukanoma/

「つかのあいだ」とも言います。


刹那(せつな)

きわめて短い時間。瞬間。

デジタル大辞泉

由来は、

刹那は、サンスクリット語「kṣaṇa」の音写で、漢訳は「念」という。
仏教語で「刹那」は時間の最小単位を意味し、その時間には、75分の1秒を「一刹那」とする説や、指を1回弾く間に60あるいは65あり、60分の1(65分の1)を「一刹那」とするなど諸説ある。

https://gogen-yurai.jp/setsuna/

1刹那は現在の単位にすれば 0.013秒ぐらいにあたると言われています。


疾っくに(とっくに)

すでに。以前に。つとに。とうに。とくに。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

とっくには、早いさまを表す「とし(疾し)」の連用形「とく」が音変化した「とっく」に、格助詞の「に」が付いた語。
「疾し」は、鋭いさまを表す「利し・鋭し」と同源である。

https://gogen-yurai.jp/tokkuni/

”に”を付けずに「とっくの昔」のように名詞として使う場合もあります。


忽ち(たちまち)

動作がきわめて短い時間に行なわれるさまを示す。またたく間に。すぐ。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

立ったまま事の成りを待つ意味の「立ち待ち」に由来する。
現代のスピード感覚で言えば、立って待っている時間を「短時間」とは考えないが、「立ち待ち」は旧暦17日の夜の月(特に、旧暦8月17日の月)を表す「立待月(たちまちづき)」の略としても知られる。
この立待月は、立って待っている間(たちまち)に出る月の意味で、「たちまち」の語が生じた時代は、時間の感覚がゆったりとしていたのである。

https://gogen-yurai.jp/tachimachi/

今と昔の時間に対する感覚の違いがわかります。


四六時中(しろくじちゅう)

二四時間中。一日中。転じて、いつも。

四字熟語を知る辞典

由来は、

四六時中は、元々「二六時中」と言われていた。
二六時中は、一日の時間を「子の刻」「丑の刻」など、干支の十二刻で表していた江戸時代の使われ方である。
2×6で12となるため、一日中を意味していた。
四六時中は、その「二六時中」を現代の一日の時間(24時間)に合わせ、4×6の24時間としたものである。

https://gogen-yurai.jp/shirokujityuu/

言葉も時代に合わせてアップデートされているようです。


今回は以上です。
『時間』関連の言葉は沢山ありそうなのでシリーズ化しそうな予感。
気のせいだったらごめんなさい。

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