「漫画家・芦原妃名子さんが死亡」というニュース。
ここ数日、話題になっていた漫画家さんだったので衝撃的でした。
自ら命を絶ったと思われる要因は、ご自身の漫画『セクシー田中さん』の実写ドラマに関する一連の流れだと考えられます。
事の発端はドラマ版の脚本を担当した脚本家の投稿です。
脚本家の発言だけ聞くと、原作者のわがままで自分の仕事を侵害されたように思えます。
しかもわざわざ「誤解なきようお願いします。」と悪意を感じられる一文を添えて。
これに対し原作者である芦原さんが経緯を説明されました。
上記の条件をもとに合意したのにも関わらず、毎回上がってくるプロットや脚本は原作を大きく改変されたものだったそうです。
さらに原作が連載中なので最終話付近(8~10話)はドラマオリジナル展開になるため、芦原さんがあらすじやセリフを用意するもことごとく無視。
漫画の執筆と同時進行ということもあり、押し問答を繰り返す時間もなく最終的にはご自身で9・10話の脚本を書かざるを得なくなりました。
疑問なのは一体誰が原作改変を指示したのかです。
脚本家のスタンドプレーだったのか監督からの要望だったのか。
人ひとりが亡くなっている以上、説明責任はあると思います。
渦中の日本テレビが発表したコメントです。
何なんでしょうね、この白々しさは。
本当に感謝していたら綿密に事実確認をした上での発表になったはず。
このスピード感からすると監督や脚本家への聞き取り調査は行われていないんじゃないでしょうか。
自身が生み出した我が子同然の作品を勝手に改変される原作者の心痛はいかばかりか。
今に始まったことではありませんが、原作者がないがしろにされる風潮はいつまで続くのでしょう。
芦原妃名子先生のご冥福をお祈りいたします。
最後に、脚本家の言葉をお借りして締めとさせていただきます。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。
【追記】
現在(1月29日時点)では見られないブログの全文をあげてくれているポストです。