卵かけご飯には二つの道がある
卵かけご飯を食べようと決めた私の前には二つの道がある。
一つは黄身だけをかける濃厚の道。
もう一つは黄身も白身もかけるバランスの道。
ホカホカの白米をご飯茶碗によそい、醤油を用意しつつどちらにしようか考える。冷めてしまっては台無しなので制限時間は非常に短い。
今日の気分はどっち? と自分の体に聞いてみる。
濃厚黄身だけ?
それともバランス重視の両方?
「筋トレしたから白身も食べたい!」
よしわかった。
コンコンと卵をテーブルの角に打ち付け、こぼれないようにパカッと開ける。
黄身を残しつつ白身だけを白米にかけてまぜまぜ。
ほどよくまざったら黄身をのせてまぜ……いや待て、カラザ(黄身についている白いやつ)を取り除くのが先だ。
箸でカラザをつまみポイッ。
これで心置きなくまぜられる。
白身でコーティングされた白米へ黄身をなじませるよう慎重かつ大胆にまぜまぜまぜまぜ。
ふんわりと黄金色になったら仕上げの醤油をくるりと一周。
これにて完成、私の卵かけご飯。
美味しいことは言わずもがな。
ゴクゴクと飲めてしまうほどなめらかなのでよく噛むことを意識する。
サラサラモグモグサラサラモグモグ。
あっという間に完食。
ごちそうさまでした。
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