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素晴らしき哉『一人称』

皆さんは普段どのような『一人称』を使っていますか?
社会人ともなれば公には「私」を使う人が大半だと思われます。
プライベートでも「俺」「僕」「あたし」「自分」あたりでしょうか。

しかし、日本語には方言も含めると他にも無数の『一人称』が存在します。
「拙者」「やつがれ」「余」「朕」「わし」「それがし」「まろ」「小生」「わらわ」「あっし」「わっち」「おいどん」「うち」他多数。

使わないのはもったいない。でも日常的に使うには憚られる。
そんな『一人称』たちが大いに輝ける場所、それは小説や漫画、ゲームなどの創作物です。

『一人称』によって性別・年齢・地位などをいちいち説明せずとも表現でき、「拙者」なら武士、「余」なら偉い人、「まろ」なら平安貴族、「あちき」なら遊女、「わし」なら高齢者、「ミー」なら外国人かイヤミ、「わがはい」ならデーモン小暮閣下か猫かな? などと容易に想像できますね。

これだけ多種多様なのは世界でも珍しいと思います。
素晴らしき哉『一人称』。

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