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「ユーザーにとって良いコンテンツとは?」を考えてみる(SEO編)

こんにちは、アイオイクスの石戸です。

SEOについて調べると、必ずといって良いほど目にするのが「ユーザーのためになるコンテンツを作りましょう」というフレーズです。

特にSEOに適したコンテンツについて調べると、よく見るフレーズだと思います。

ただ、「ユーザーのためになるコンテンツを作りましょう」と言われても、具体的な内容が書かれておらず、「一体どうしたらいいんだ?」と悩んだ経験はないでしょうか。私はあります。

そこで今回は、「ユーザーにとって良いコンテンツとは?」という観点で、SEOで必ず意識しておきたい考え方をまとめてみたいと思います。

SEOにおいて、ユーザーにとって良いコンテンツとは?

ユーザーにとって良いコンテンツの定義から考えるとふわっとしてしまうので、今回は「ユーザーはなぜ検索するのか?」という観点から考えてみます。

まず、ユーザーは何かしらの情報を求めて検索をしています。そのモチベーションが高いにしろ、低いにしろ、「〇〇を知りたい」と思って検索しています。

自分が知りたい情報を検索し、検索結果に表示されたページの中から気になったものをクリックする。そして、知りたいという欲求が満たされれば、満足して検索をやめる。この流れが一般的です。

この流れをヘッドホンを探しているユーザーに当てはめると以下のとおりになります。

「ヘッドホンが欲しい」と思う

おすすめのヘッドホンを知りたくなる

「ヘッドホン おすすめ」で検索する

おすすめのヘッドホンをまとめたページが検索結果に現れる

気になったページをクリックして内容を見る

最初に読んだページで満足すれば検索をやめる
or
満足しなければ、次のページを見に行く。もしくは、他のキーワードで検索しなおす

欲しいヘッドホンが見つかればそのページのリンクを辿って買う。もしくはAmazonや家電量販店に買いに行く
(思ったほどヘッドホンが欲しくなければ、買わない選択に至る)

ここで大事なのは「ユーザーは自分の課題が解決されたら検索することをやめる」ということです。

転じて考えると、「最後に見られたページは、ユーザーの課題を解決した可能性が高い」ということが言えそうです。
※調べるのに疲れてやめるケースもあるため、あくまでも可能性

つまり、SEOにおいて、ユーザーにとって良いコンテンツ(ページ)とは、「課題を解決できるものであり、最後に閲覧したもの」と考えられます。

コンテンツには、ただ情報を提供するだけではなく、ユーザーが課題を解決するために意思決定を促す役割が求められます。

ユーザーの課題を解決するコンテンツに仕上げるためには?

「ユーザーにとって良いコンテンツ=課題を解決できるもの」としましたが、ユーザーの課題を解決するためには、それなりの準備が必要です。

具体的には、以下のような準備が必要になります。

1.ユーザーのニーズを知ること
2.ユーザーの課題解決に必要な情報や手段を用意すること
3.必要な情報や手段をわかりやすく伝えること
4.ユーザーへ次の行動を促すこと

この4つの準備について、簡単に見ていきたいと思います。

1.ユーザーの課題を知ること

まずはユーザーのニーズを知り、「ユーザーは何を解決したいのだろうか?」を推測します。

SEO観点で言えば、検索するために打ち込むキーワードやその関連キーワードが調べるためのきっかけになるでしょう。

例えば、「ヘッドホン おすすめ」であれば、「一般的におすすめなヘッドホンの情報を知り、どのヘッドホンを買うべきかアタリを付けたい」がニーズになります。

「ヘッドホン おすすめ 安い」であれば、「安価なヘッドホンで、比較的品質の良いものを知りたい」がニーズとして考えられます。

まずは「このキーワードで検索するユーザーはどのようなニーズを持っているのか?」を調べることから始めます。

2.ユーザーの課題解決に必要な情報や手段を用意すること

ユーザーの課題やニーズのアタリが付いたら、その課題を解決したり、ニーズを満たしたりする情報・手段を用意します。

検索という観点で言えば、おおむね以下の3つのいずれかに応えるものになります。

・〇〇を知りたい(Know)
・〇〇をしたい(Do・Buy)
・〇〇のWebサイトを見たい(Go)

「ヘッドホン おすすめ」であれば、「おすすめのヘッドホンを知りたいし、買いたい」がニーズに当たるため、おすすめのヘッドホンの一覧と、購入先を案内できれば良さそうです。

「ヘッドホン おすすめ」で1位のSAKIDORIでは、このような目次を用意し、ユーザーの課題解決を測っています。

https://sakidori.co/article/235919

※参考
〇〇 おすすめ系のキーワードでは、おすすめの商品紹介の前に「選び方」を提示することがよくあります。
これが良いか悪いかは賛否両論ありますが、個人的には選び方を提示した方がユーザーの購買率は上がる印象があります。

3.必要な情報や手段をわかりやすく伝えること

ユーザーの課題解決に必要な情報や手段が用意できたら、次はそれらの情報をわかりやすく伝える必要があります。

現状、SEOのコンテンツといえば長文テキストが中心となっていますが、ユーザーの課題解決を促すためには、「図解を挟む」「動画で説明する」「比較表を作る」などのビジュアルでの説明も効果的でしょう。

正直な話として、コンテンツを作る側から見れば、「テキストだけ」のコンテンツは非常に楽です。

しかし、ユーザーはできるだけ手軽に情報を知りたいと思っており、手軽さへの需要は高いため、凝れるのであれば凝ったコンテンツの方が受け入れられやすいのは間違いありません。

4.ユーザーへ次の行動を促すこと

最後に、ユーザーへ明確に次の行動を促します。

情報をまとめて提供するだけでは、最終的な意思決定がユーザーに委ねられたままとなり、行動する可能性は低いです。

そのため、「あなたが次に取るべきアクションはこれです。このアクションを取ることで、あなたの課題は解決されます」というオファーをする必要があります。

具体的には、ページの中に以下のような行動ポイントを設けます。

・お問い合わせ
・商品の購入リンク(カートに追加する)
・資料請求
・お役立ち資料のダウンロード
・セミナーへの参加申し込み
・メールマガジン、LINEへの登録

もしこれらの要素がない場合、そのページは「情報はまとまっているが、次に何をすれば良いかわからないページ」になってしまうため、ユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。
(そもそも検索でユーザーの離脱率は高いのですが、より高まってしまうという意味で)

すると、ユーザーが最後に見たページではなくなってしまい、検索での評価が上がらない可能性があります。

ユーザーが最後に見たページにするための工夫がSEOで成果を挙げるためにも重要です。

まとめ

今回の記事では、ユーザーにとって良いコンテンツを「ユーザーの課題を解決するコンテンツ」として、作る上で大切な考え方も踏まえてまとめてみました。

①ユーザーの課題を解決する情報を提供すること
②ユーザーに課題解決を促すこと

この2点がコンテンツに求められる役割であり、コンテンツを作る上での前提条件となります。

裏を返せば、この2点が前提にないコンテンツを作る意味はなく、その役割が果たせないキーワードを狙うことも避けるべきです。

SEOの施策方針を決める上で大切な考え方であるため、少しでもSEO施策の参考となりましたら幸いです。

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