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【要確認】オウンドメディアのSEOで追うべき4つの指標

こんにちは、アイオイクスの石戸です。

弊社でお客様のSEOを支援させていただく際は、まずは「何を成果とするか」という要件定義から始めています。

その際、お客様の方で計測されているデータを確認していると、追うべき指標をきちんと追えていないケースがよく見受けられます。

追うべき指標を追えていないと、自社で行った施策の有効性が判断できず、本当にリソースを投下すべきところに投下できなくなってしまい、成果から遠のいてしまいます。

そこで今回は、「SEOで追うべき指標」について、なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。

※参考
こちらの記事を事前に読んでいただけると、より理解が深まりやすいと思います。ぜひご一読を!

オウンドメディアのSEOで追うべき4つの指標

SEOはその結果が様々な指標となって現れますが、結論以下の4項目を追っておけば大きく外すことはありません。

  1. 検索順位

  2. アクセス・セッション

  3. コンバージョン数・マイクロコンバージョン数

  4. 新規記事数・リライト数

ここからは、「なぜこの指標を追うべきか?」「どのように追うべきか?」を解説していきます。少しでも参考になりましたら幸いです。

1.検索順位

SEOで最も重要といっても過言ではないのが、狙っているキーワードの検索順位です。

基本的にある程度検索ボリュームのあるキーワードであれば、検索順位を上げれば流入数は増えますし、それに伴ってお問い合わせや資料請求といったコンバージョン数も増えていきます。

「記事は作っているけど、検索順位は追っていない」という話を聞くことが少なくないのですが、SEOにおいて検索順位を追わないことは効果検証をしていないのと同義であるため、必ず追いましょう。

計測方法としては、GRCのような順位計測ツール、あるいはAhrefsやSEMrushのような順位計測もできるツールを使うことをおすすめします。

以下のように、狙っているキーワード・該当する記事URL・順位がリストで見れるとわかりやすくて良いです。

数字はランダムで生成したので、いびつになっています

さらにこのデータを加工して、全体的な順位の傾向も追えるとより良いですね。

1-3位:検索上位
4-10位:1ページ目
11-30位:2,3ページ目にある(惜しい状態)
31-100位:クリックされる見込みが薄い
圏外:ランキングにすら乗っていない

2.アクセス・セッション

Webサイト全体、あるいはページ別のアクセス数も必ず追いましょう。

SEOにまつわる悩みでよくあるのが、検索順位は上がったが、アクセスに繋がらないというものです。

仮に1位を取っても、そのキーワードが検索されていなければ、アクセスは増えません。

コンバージョンの前の指標として、あるいは「検索ボリュームのあるキーワードで上位に表示されているか」を確認するためにもアクセスは追っていきましょう。

計測方法としては、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを使うのがおすすめです。

※正確に言えば、Google Search Consoleで計測できるのはクリック数で、Google Analyticsとは数字が異なるので注意しましょう。

エクセルで作ったグラフですが、解析ツール上で見ても問題ありません。

アクセスはページ別に追っていけると理想ではあるものの、計測設定が重いかもしれないので、まずは月次、あるいは週次単位でWebサイト全体の数値を追っていけると良いですね。

3.コンバージョン数・マイクロコンバージョン数

Webサイトの運用目的であるコンバージョン数も、もちろん追っていきます。

コンバージョンとは「転換」という意味で、具体的にはお問い合わせや資料請求、商品の購入といった「ユーザーに起こしてほしいアクション」のことを言います。Conversionを略してCVと言うことも多いですね。

また、以下のようなアクションをマイクロコンバージョンと言い、コンバージョンまでの中間指標として計測することで、より精緻にデータを追っていくことができます。

  • 【お問い合わせ完了の前】お問い合わせページの閲覧

  • 【資料請求完了の前】資料請求ページの閲覧

  • 【商品購入の前】商品カートへの追加

計測方法としては、アクセスと同様にGoogle Analyticsで追っていくことが一般的です。

Google Analyticsのユニバーサルアナリティクス(※)では、目標設定を行うことで「目標」という項目から確認できます。
※2023年6月で終了し、Google Analytics 4に移行するため注意

ユニバーサルアナリティクスならセグメントをかける点に注意

アクセスと同じく、ページ別に「どのページからコンバージョンが発生したか」を追っていけるのが理想ではありますが、作業として重いため、まずはWebサイト全体の数値から追っていくことをおすすめします。

4.新規記事数・リライト数

オウンドメディアや企業ブログであれば、記事ページの更新頻度がアクセス増加の鍵を握っています。

そのため、成果指標ではないものの、行動指標として新規記事数・リライト数を追っていくことも運用上有効です。

SEOは物量勝負の側面があり、よほどのことがない限り、「魂を込めた渾身の1記事」よりも「一定の品質を担保した100記事」の方が成果を生みます。

「最近成果が伸び悩んできた・・・」というケースは、おおむね更新ペースの低下や外的要因に集約されるため、「しっかりWebサイトを更新できているか?」という観点で確認していくと良いでしょう。

新規記事数・リライト数は行動指標であるため、エクセルやスプレッドシートで任意にシートを作って見ていくことになります。

そこまで追う必要がないもの

ここまでオウンドメディアのSEOで追うべき指標を見てきましたが、逆にそこまで追わなくてもいいのではないかと考えている指標を紹介します。

  • 直帰率

  • 離脱率

  • 滞在時間

  • 表示回数

  • クリック率

  • Webサイト全体の平均掲載順位

「直帰率や離脱率が高いのですが、改善するべきですか?」と聞かれたら、
迷わず「それはそんなに気にしなくて大丈夫です」とお答えしています。

成果を別の側面で表す指標ではありますが、改善できる打ち手はあまりなく、インパクトも小さいためです。

見る指標を増やすと疲れるだけなので、最低限必要な指標だけ追って、あとはTake Actionしましょう。

まとめ

オウンドメディアのSEOで見るべき4つの指標を最後にまとめます。

  1. 検索順位

  2. アクセス・セッション

  3. コンバージョン数・マイクロコンバージョン数

  4. 新規記事数・リライト数

シンプルにこれだけ追っていれば、ある程度まではしっかり伸ばせるように思います。

最初から多くの指標を追っていると訳がわからなくなってしまうので、追いかける目標はシンプルに設定しましょう。

アイオイクスではSEOを軸としてデジタルマーケティングの支援サービスを提供しています。何かお力になれそうなことがありましたら、ぜひご相談ください!

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