リモートワークの効率アップに「作業イプ」がおすすめな理由
外出自粛の影響でリモートワークに切り替わった人も多いのではないでしょうか。
僕は仕事柄、もう十年近くリモートワークみたいな環境で仕事していますが、プライベート空間である自宅で仕事を効率的に進めるにはとにかく精神力が必要であったりします。
人間というのは悲しいかな怠惰を推奨する生き物で、スキあればサボろうとします。
そのため様々な方法を試してきました。
広めの部屋に引っ越して「プライベート空間」と「仕事空間」を分けることは当然として、一時期はそれでも慣れてしまって駄目になり、近くにもう一軒部屋を借りたりなんてしました。(結局行くのが面倒でほぼ使わずに解約しました)
そうやって紆余曲折あった結果、たどり着いたのが「作業イプ」です。
「作業イプ」とは
作業イプとは「作業Skype」の略です。
簡単に言えば、作業中にSkypeを誰かとつないで時間を共有するというもの。
やりかたは超簡単。
作業をしたい時に、同じように作業をしたい友人に連絡して通話を開始。通話をつないだままお互い作業をするのです。それだけ。
これはリモートで「同じ部屋で別の仕事しているようなもの」となり、やんわりと人に監視されている意識になり、集中力が上がるのです。
作業Skypeとは言いますが、別に通話してればなんでもいいです。
実際僕はLINEです。
結構イラストレーターさんとか黙々と作業する人にとって作業イプはスタンダートみたいですが、僕は「マヤさんの夜ふかし」という漫画で知りました。
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魔女のフリーター、マヤさんと遠く離れた地に住む漫画家志望の友人、豆山が毎夜作業イプ(マヤさんはダベるだけ)で進む漫画。おすすめ。
「作業イプ」のメリット
集中力
一番のメリットは上記にも書きましたが「やんわりと監視されているので集中力が増す」ということです。
この「やんわり」というのが大事だと思います。ビデオ通話が流行っていますが、ビデオだと情報が多すぎて「ガッツリ監視」になってしまい、逆にストレスを感じてしまうからです。
「やんわり監視」であるからこそ、のびのびと集中ができるわけです。
脳が起動する
だいたい作業イプの開始10分程度はお互いの近況報告をしています。何でもよくて、昨日見たアニメの話とか食べたご飯の話とか。
そういう会話をするだけで脳が起動するわけです。
これって結構大事で、家族がいる人はいいんですけど、単身者のフリーランスって仕事以外で会話しないんですよね。下手すると何週間もコンビニで「温めますか?」に対して「いいえ」っていうだけになったりするので。
だからとりとめのない話でもするだけで脳が起動して作業効率があがるわけです。
アイデアの相談ができる
これも大きいメリット。
とくに僕みたいな「会話でアウトプットしないとアイデアが出ない人間」は、一人でこもっているとアイデアの天井がとにかく低くなる。
なのでそういう時に作業イプの延長で相談してます。
相談と言ってもアイデアをもらうというよりも、僕の話を聞いてもらって「壁打ち」してもらってる感じ。
気晴らしができる
作業しているともちろん疲れるわけで。
そんなとき一人だと横なったりマンが読んだりみたいなことで発散しますが、作業イプだと雑談ができます。
雑談ってすごくて、気が晴れるのに集中力はギリギリ維持できてるんですよね。
それにお互いに通話したままなら「じゃあ作業再開するわ」ってな感じで区切ることもできる。
ひとりだとそのまま夜までだらけたりしちゃうもの。
注意すべきこと
作業イプの相手
「作業イプの相手」は注意して選ばなければなりません。
例えば「話し好き」とか「ネガティブなことばかり言う」とか「環境がうるさすぎる」とか。
あくまでも集中するための行為なので、それを妨げてしまう相手とはやらないほうがいいでしょう。
相手と時間を共有しているという意識
作業イプは「お互いの作業効率を上げる行為」で、「ちょっと愚痴聞いてくれない?」みたいな相談の電話ではないわけです。
なのでお互いの作業を優先した距離感で行う。
上記のメリットに書いた「アイデアの相談」なんてのは危険で、相手にちゃんと了承を得て時間を取ってもらう必要があると思います。
音声だけですが、気遣いをする。その気遣いをする意識も集中力に繋がります。
気を許さない
同じ相手と作業イプしていると、だんだん慣れてきて緊張感が失われくることがあります。
そうなると本末転倒なので、気を引き締めるのが大事。
お互いに「ゆるい監視」をしているので、例えばSNSを見てしまったら報告して「罪悪感を感じたり」するのがいいと思います。
というのが「作業イプ」です。
一人で黙々と作業し続ける人は必要ないと思いますが、家に一人でいるとサボってしまうような方にはおすすめ。是非試してみてください。
自己紹介的な記事はこちら↓
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