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『できるかできないか、ではなく、やるかやらないか』

◆ 「できるかできないか、ではなく、やるかやらないかで考え実践してきた。」
成功する人のコメントでよく聞く言葉です。

私にとって、頭の中では十分わかっていても「言うは易く、行うは難し」の言葉でした。
しかし、最近になって、何となくその感覚が分かってきました。

◆「考えてから進む」から「進みながら考える」へ

この変化のきっかけがあったのは、コーチングを学び始めてからです。
コーチングを学ぶまでは、行動することが苦手でした。

性格的な面もあると思いますが、課題や片づけなど、仕事面でも私的な面でも、「溜め込む」「先送る」習性がいたるところにでていました。

いわゆる夏休みの宿題のように、切羽詰まらないと処理できない状態で、なかなか行動できませんでした。(まあ今でもありますが・・)
 
そのように期限に迫られて短期決戦で処理することは、効率的と思える反面、短期にかかる精神的なプレッシャーは強烈で、夜中に半泣きの状態で何とかこなす状態でした。

心と身体にかかる負担は大きいものだと思います。
二度とそんな経験はしたくない、と思いつつも、毎年繰り返す季節の風物詩のようになっていました。
 
この習性はなかなか改善できず、大人になっても続いていました。
しかし、大人になると子供の頃のように、自分一人の責任で済まなくなります。
周囲にも迷惑をかける結果となり、何とかしたいと思い続けていました。

◆ とりあえず、やってみる

最近意識していることに、「とりあえず、やってみる」があります。
人が成長していくために大切なのは、「行動」にある、ということに改めて気づいたのです。

「念ずれば、花ひらく」という言葉もありますが、この言葉の意味は、ただ念じてさえいれば花が開くというものではありません。
その背景には、「念じ続け、行動し続けて」いれば、いつか花が開くという意味があります。

「念」という文字は、「今」と「心」に分解できます。
「今の心」とは、「今に心を尽くす」、今目の前にあることを一所懸命やることということです。

私は職場の中で、人前で話すことが多い立場にあります。
これまでは、必要最小限で、無理してやらなくてもいいという考えでした。

うまくできる自信もないし、本当に自分が考えた内容でいいのかという不安もあるので、なるべく避けてしまう方でした。

最近になって、ようやく「やることによって、得られることがある」
言い換えると、「行動することでしか、得られないことがある」と気づき、
「行動」を改めて意識するようになりました。

ただ、やると決めてからも、「この内容で本当にいいのか、みんなに受け入れられるか」という葛藤が「やる」直前まで続きますが・・。

◆ やってみることで得られること

行動することで得られることとは、何でしょうか?
私の場合、いくつかあります。

・思考重視から行動重視への意識の変化
できるかできないか、という人からの評価や自分が行動した結果などを考える「思考」に焦点を当てるのではなく、まずやってみる「行動」に焦点を当てることができるようになったこと

・行動するという覚悟や行動した後の根拠のない自信
 とりあえず「やる」と決めてしまうと行動までの時間が短縮されます。そして、結果はどうあれ「行動できた」という達成感が自信になること

・行動することでしか得られない世界があることへの気づき
たとえば、役者になりたいという夢があったときに、「ステージに立ち続ける人」と「ステージを見続ける人」では夢を実現する確率が変わってくると思います。
 ステージの下から見て想像し続けているのと、実際にステージ立ってみる景色や感覚では、体験できる臨場感や得られる経験は全然違うはずです。

◆ できるかできないかを考えるより、まずはやってみる

「できるかできないか」を行動の基準としてしまうと、人はできない理由や言い訳を探しはじめます。

できないことを避け続けている内は、自分自身が成長しないままであるし、本当の自分を知ることができない状態です。

行動の基準を「まずはやってみる」そして、「そのあとで考える」と決めてしまうことで、「できるかできないか」という思考にかける時間の浪費を防ぎ、行動した結果、次の行動に向けて考える一歩進んだ時間にあてることができるようになります。

階段を登る前に、いくら考えていても先には進めません。
まずは一段登ってみることで一歩前進できるし、視点が変わることで意識も変わります。

「人の経験は、思考ではなく、行動でしか得られない」ということを心に刻みながら生活をしていきたいと思います。

◆ まとめ

・人が成長するために大切なのは、「行動」にある。

・「念ずれば、花ひらく」は、ただ念じてさえいれば花が開くというものではなく、「念じ続け、行動し続けて」いれば、いつか花が開くという意味である。

・行動の基準を「まずは、やってみる」そして、「そのあとで、考える」と決めることで、「できるできないか」思考にかける時間の浪費を防ぎ、次に進むために必要なことを考える建設的な時間にすることができる。

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