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風景をつくる「農家」という仕事

2017年春のとある風景。

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おなじ場所の2020年

2017年の春、私たちイシノマキ・ファームはホップ栽培を本格的に始めるべく、北上川の河口からほど近くにある耕作放棄地をお借りして、地域内外のみなさんの協力のもと開墾をしました。

最初は雑草だらけ、浜からもほど近いその場所は震災から6年が経った当時でも津波の被害が残る場所でした。

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震災前のその場所にあった誰かの営みを取り戻すことはできないかもしれない。でも、人や生き物の気配が感じられる場所。荒地ではなく、これからの風景や賑わいをつくって行くことはできるのかもしれない、とこの4年を振り返りながら改めて思います。

ビール神社のおひざ元でもあるこの場所を偶然のご縁でお借りすることができ、試行錯誤の連続ですが、毎夏空に向かってグングン伸びるホップの蔓に、作業するごとに人のしゃべり声や笑顔があふれる機会をつくることができることがうれしいのです。

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すぐ近くの白浜ビーチにあるビール神社(鹿嶋神社)

よほど大きな畑や農場でなければ地図に残るようなことはないかもしれません。ですが、「農家」という仕事は、季節感を感じる風景をつくったり、ある種の賑わいを地域につくれる仕事なのではないかと思います。

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風景をつくる、暮らしをつくる。

4年の間に、近隣市町村でも使われていなかった土地を活用してホップ栽培を始めたり、農家を志したり「農」ある暮らしを求めて石巻に移住してきた人たちもいます。

農家ならではの視点、できることで少しずつかもしれませんが「ほしい未来」をつくって行きたい。そんな仲間を増やしていけたらいいなと思います。

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