フリーライターになった理由とライター不足を憂う昨今

Yahoo!個人の記事にもちょっとだけ書きましたが、わたしがフリーライターになったのにはいくつか理由があります。

・スポーツ系の媒体で書きたかった。

・新聞ではなく、ある程度、長い文章を書きたかった。

・でもそうすると、就職先がなかった。

・会社に通いながら(後半は会社を辞めていたが)ライター養成学校に通っていたため、年齢のこともあり、あまりのんびりと就職先を探している場合ではなかった。

……という経緯から、半ば仕方なくフリーになったのですが。

もちろんライターだけでは食べていけなので、最初の2年くらいは編集プロダクションで読者アンケートを集計したり、読者プレゼントを発送したりするアルバイトをしていました。ありがたかったのはそのプロダクションで、途中から校正、校閲も手伝わせていただいて今、校閲のお仕事ができるのは当時のおかげだと思っています。

最近でも純粋にライターだけで食べられているかというと、決してそんなことはなく、年に1~2度はまとまった時間にその校閲の仕事を入れて、なんとか生活している感じです。

きついですよ。正直言って。

でも、そうやって暗いことを言っていると、なかなか「フリーでやっていこう」という人が現れないので、なるべく明るい話題を。

フリーでよかったと思うのは、当たり前ですが、自分でスケジュールを決められること。

ちょっと自分には向いていないかも…と思える仕事は「致しません!」(某医者風に)と言えること。とはいえ気弱なわたしは面と向かって堂々と「そういう仕事はちょっとできかねます」とは言えず、「すでにスケジュールが埋まっています」とお断りする場合が多いです。ただ、これまでお断わりした仕事の多くは「なんだか怪しくて本当に原稿料払ってくれるのかしら」と感じるようなお仕事だけだったので、ほとんどの場合は「喜んで」とお引き受けしていました。

思えば、やってみて実にならなかった仕事はなかったと思います。もちろんいいことばかりではありませんでした。出版社の社長が借金取りに追われて失踪したり、途中でフリーの編集者からお金の無心をされたり、ヒヤッとする出来事はたくさんありました。それでも「今後、こういう仕事には手を出すまい」という教訓になりましたし、自分が仕事を引き受ける際の判断基準が作れた気がします。

そして最近、編集のお仕事をするたびに思うのはスポーツ界での人材不足です。

昔は出版社に入社した人が独立してフリーの編集者になったりフリーライターになっていたと思うのですが、今や出版社は新しい社員をあまり入れませんし、入ったとして、経験を積んでも、そんな危ういフリーランスなどという仕事に転職しようと思う人が少ないのが大きな原因だと思います。

なんとかしなくては、と思います。とはいえ、講師とかそういう方面では貢献できなさそうなので、次の記事では、自分の得意分野でいくつかアイデアを記しておこうと思います。


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