見出し画像

はてしない石の物語#61~お義父さんの石たち「自信をなくしたイヤリング」~

何度かお伝えしたことがある「お義父さんの石たちシリーズ」、お義父さんがいろんなとこから集めたり買ったりしていたらしい石やアクセサリーがあります。その中にオレンジの小さな石のイヤリングがありました。次女が「ちょうどこういうシンプルなピアスが欲しいから、先生に見てもらって合うようならピアスにしたいな」と言うので見ていただくことに。

最初に見ていただいた時、K先生は「これは哀しみを目一杯吸い込んでいる。紫水晶に2か月置いてみて。でも、浄化しても元には戻らない可能性もあるなあ」とおっしゃっていました。それだけ一生懸命働いた、ということなのだろうから、ぜひ浄化がうまくいくといいな、と思いました。

そして、言われていた2か月がたって見ていただいた時「へえ、すごく良くなったね。輝きが戻って元気になったよ」というのが第一声でした。そこで「ピアスにしてもいいでしょうか?次女に合いますか?」と聞いたところ、先生は急に黙ってしまいました。あれこれ見ていましたが「なんだか何かがしっくりこないんだよね」と。さらに見ていて「なんかね、自信がないんだって」とのこと。

お香の中には心の問題にも効く、とK先生がおっしゃっていたものもあるので、「お香に乗せたらいいかな」と思いつつ「自信がない場合はどうしたらいいのでしょうか?」とお聞きしたら「めぐみさんがつけるといい。その後なら、娘さんに行くのも良いかも」というお返事。予想していなかった答えに思わず「どうして私なのでしょう?」と尋ねたところ「めぐみさんが一番純粋だから。この子はね、いわゆるエゴサーチみたいなことで疲れ切って、自信をなくしてしまったらしい。比べられ続けるうちに、不安ばかりが強くなったんだね。でも、めぐみさんは人をジャッジしない。良いとか悪いとかで判断しないし、肩書などでも判断しない。だから安心するらしい」と。それはとても嬉しい言葉でした。この時、帰省していた長女も一緒だったのですが「ああ、確かに」と言ってくれたことも嬉しかった。

前回の「はてしない石の物語#60~自分を消した石たち~」でも書きましたが、私たちが生きている社会は、一人ひとりがそのまま大切にされるような環境にはなっていないのではないかしら。誰かと比べ、世間の常識と比べ、どんどん自分に自信がなくなっていく流れになっていることが多いように感じます。

前回のお話はこちら

このところ、続いてこのような石の気持ちと向き合うことになったのも意味があるような気がします。この「はてしない石の物語」は、読んでくださる人の人生がより良いものになることを願って綴っています。「石」の物語は「私たち」の物語でもあります。この小さな可愛いオレンジの石のイヤリングがどんな風に心を回復させていくのか、その過程も今後ご報告できたら、と思っています。

そう、きっと道はある。それはどんな道なのか、私も学んでいきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?