和道流空手 練習工程 金沢工業大学篇

本稿では、筆者の体験からによる空手道部における練習の工程簿である。属していたのは金沢工業大学であり、2002年まで練習工程である。本文は無料公開分として、併せて末尾の参考リンクもご拝読いただきたい。
尚、動画と筆記は同一人物である。
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1:ランニング

準備運動としてランニングを行う。行うに至って定まったコースを走破することになるが、装備として履物の有無が条件となる。おおよそそれぞれの用意したシューズを履いたものであるかもしくは裸足によるランニングを行う。
部員が縦列となってランニングを行う。走力はそれぞれの人材の能力によるが列を乱さぬよう留意すること。ランニング時に掛け声を伴い走破する。それにより、それぞれの注意の確認と、士気の維持としての行為の効果を期待するものである。掛け声は先頭から順に行い列末尾まで移行し再び先頭へ戻るものである。

掛け声例「いっち!いっち!いっちにーそーれ!」×複数回

2:休憩

ランニング後に道場にもどり休憩を行う。おおよそ5分であるが、当座における指導役に従う形となる。


3:柔軟


ストレッチを行う。現代では、筋繊維の損傷を踏まえて激しい動きを行う前には適さないとされる。当時においては、ランニング後に汗を拭き、一端の休憩を踏まえた後行われた。柔軟の方法は部独自の順番であったが、流れの中でのそれぞれのものは、一般的なものである。

4:突き稽古
空手道における突きの稽古を行う。型としては以下の通り。突きを行うにいたって道場の広さを合わせて円陣の形をとる

・中段突き
・上段突き
・左構え中段突き
・右構え中段突き
それぞれを解説する。

・中段突き
突きを行うにあたっての型は両脚を肩幅に合わせ、甲をやや内側にし腰を落とすものである。中段突きはみぞおちを想定し突くものである。一度の練習では30回の突きを行う。突きを打つ際にはランニング同様掛け声を伴い、士気の維持と号令としての規律を意識するものである。下記、掛け声になり、順に発声する者は推移していく。

「一、二、三・・・十(気合)」

・上段突き
中段突き同様の脚の形から上段に向かって突きを行う。高さはおおよそ自分の頭部の位置である。

・左構え中段突き /右構え中段突き
左構えになり突きを行う。両脚を肩幅に広げた位置から左足を前にだし踏み込みの形をとる。踏み込んだ足は甲から膝まで垂直とした形をとる事。ふとももに緊張による張を伴うが維持による鍛錬の意味合いを持つ。腕は左手を曲げ目線の高さへ、右手は胴着の腰帯の高さに合わせる。初動において逆突きから突き、左手は引き左胴に添える。この時、腕と胴の間にすき間ができないこと。逆突きの腕を引き、左胴に添えた腕を逆突きの打点に合わせて突く。掛け声に合わせた進捗は変わらずである。計30回突き、その後右突きの構えに移行する。


正拳突き 上中内分け突き



5:蹴り稽古 左構え/右構え


前蹴りの稽古を行う。いわゆる回し蹴りは通常の稽古ではおこなわずに、各自により任せられる。左右の踏み込み脚からによるものであり、掛け声は突き稽古と同様である。

両脚は肩幅に合わせ、足を踏み込む。構えの形として突きと同様。甲から膝までは垂直とした形をとること後ろ足の甲は、その体勢から右に流れる事になるが、蹴りを行うためとして後ろ足の甲は可能な限り内側にいれておく。
掛け声とともに前蹴りを行う。蹴りを行うにいたっての、蹴り脚は腰前の軌道まで膝を上げ、膝の座高が腰前に到達したタイミングで折った足を前方に突き出す。甲でけるのではなく、足の軌道と共にに水平に降り、指の根本で突く形になる。腰の位置は膝から甲までの脚の軌道に合わせて若干の前方への入れる。蹴る際は、脚が伸びた状態にならないように留意すること。蹴る際は腰がと共に姿勢が上がらないようにすること。疲労による型の乱れは起こりえるものであるが、練習に即しては可能なかぎり型に沿って行う。突き同様左構え右構え各30回の蹴りを行う。


6:休憩


休憩を行う、時間は指導役に一任された形であるがおおよそ15分程度である。

7:移動突き 順突き/逆突き


道場の端に移動し、移動突きを行う。部員数によるが横一列にならび、無理としての人数である場合、その後ろに列とする。双方の動きが邪魔にならないように留意すること。

移動突き 順突き
左/右構えを取る。突きに伴い移動をするが、踏み込み脚の甲を外側に回し、後ろ足を前方に移動することにより踏み込み脚の入れ替えを行い、移動とする。移動の際は膝が伸び、姿勢が伸びないようにすること。腰の座高を一定に保つように留意する。後ろ脚の着地点と共に、踏み込み脚側の腕により突きを行う。道場端まで移動突きを行い、到達地点で掛け声と共に反転を行う。その際、後ろ足を逆手肩よりやや外側に移動させ、膝を中心に回転する。反転の際は、動きとして淀みないものにすること。おおよそ三往復により履行とする。

移動突き 逆突き
左/右構えを取る。後ろ脚として前方に移動させ前進とするが、脚の軌道として前足に沿い、半円を描く形で前方へとする。足幅は肩幅から大きく超えないものにすること。移動の際は膝が伸び、姿勢が伸びないようにすること。腰の座高を一定に保つように留意する。後ろ足の前方への移動の着地点により逆手を突く。道場端まで移動として反転する。おおよそ三往復とする。

8:踏み込み突き


移動突きと同じく陣形により踏み込み突きを行う。移動突きと異なり、定まった型を持たず、各々の歩法によるものである。実戦として試合を想定したものである。筆者の歩法は以下に命名したとおりであり、二種の歩法にわけている。

8-1:突進力踏み込み突き
脚の前方への踏み込みにより構えとする。試合における機敏性を留意し動きやすい形にすること。後ろ脚を若干曲げ、伸ばしにより前方へ踏み込む。踏み込んだ脚はやや高さをもって水平に踏み込まれる。踏み込みの着地点より順突きとなり、突きの移動に伴う推進力をもって伸ばした脚を曲げる形で戻し、再度の伸ばしにより踏み込みを行う。この時、順突きではなく逆突きにより突く。逆突きによる、身体の捻りにより発生した推力により伸びた後ろ脚を再び前げ、伸ばしてからの前方踏み込みを行う。この時の突きは順突きとなる。突きの経路は 順突き→逆突き→順突き となる。

理合い解説


履行2 

特許庁にメールしています。


8-2:回転力踏み込み突き
上半身による捻りと、逆としての下半身の捻りにより前方へと移動を伴う突き。工程において突かれる腕の型は全て逆突きとなる。
突きを行うにいたっての留意とするのが踏み込み脚である。移動に伴う体重移動の起点となるので必ず踏み込む事。踏み込みにより逆突きを行う。突きの引手により胴を後方に捻り、同時として踏み込み時に後方となった足を
前方にひねる形で移動させる。踏みこみと胴の捻りにより、逆としての腕により突き、すなわち逆突きとなる。再度の引手に共にした下半身の動きにより継続とする。回転力による移動を伴う型となり、後ろ脚を前方により移動させる際は踏み込みとなった足を起点として体重移動を伴うものである。型としては踏み込みに足による初動を伴うため、両脚を肩幅にあわせた仁王立ちの形から踏み込みにより突きに以降することができる。


特許庁にメールしています

解説 動画 理合い解説


解説動画2


正面からゆっくり

斜めからゆっくり

斜めから

正面から全力で

正面から



2視点 2メートル


2視点 3メートル

9:無空(打) 金子郁夫発案



記憶によると2000年代において金沢工業大学金子郁夫が得意とした技法。

構えの状態から順手/逆手で対角線上の相手の構えを外側から内側に崩し、順手/逆手で無防備となった空間に打突をする。相手が必要とされるので撮影不可とする

無防備空間への打突という意味で

無空(打)

と名付ける


特許庁へ送付した草案



10:小飛脚(ステップ・キック)


構えから順脚を突き出し、軸足のステップワークにより間合いの操作と機会を伺い、任意による蹴り込みを行うものである。
金沢工業大学では見られなかったが著者の認知による新技の可能性を含めて解説した。


11:石坂正洋流空手道戦術工程


筆者においての空手道における戦術を記す。
二種の踏み込み突き、それは間合いとして通常の空手道履修者よりも遠いものとする。
突くのは 隙である。空手道においては両者は対峙し、ステップワークを取るのが常である。それは足幅を広げ、宙に滞空する瞬間があるものであり、また対峙し続けることによる隙が発生する。
それは、よそ見である、ためいきである、ステップワークで宙に浮いた瞬間である。自身はそれに注意し俯瞰して構える。
隙の発生その瞬間に二種の打法で突撃するのだ。特徴としては一打目はあてる必要のない間合いである。肝要なのは防御反応をとらせることである、
それにより二打目を無条件で突撃可能となるのだ。大抵の場合は二打目は寸止めするので3打目は身体の突進と伴い、接近して拳が追走することになる。打ち抜いた場合は経験はない。現役時代は取り入れなかったが、3打目の接近戦における突きの処理の後は、正拳突きの連打により相手の防御・ステップバックを誘発させ、それを二種の打法で追撃する事を想定する
また回し蹴りを打つ機会においては蹴り時の脚のスッテプさせてから崩れた相手の体勢から有利な位置に蹴り脚を移動させることで、その後の有利な追撃を可能とする。
中年期において、格闘するとなると金子郁夫をまねての無空をと入れるだろう。二種の打法の初弾で無空を行うのだ

12 アース・パウンド・アッパー

筆者の発案ではない可能性がある。空手の突き技ではないが、開発に伴い説明する。
踏み込んだ際の地面からの反動により腰を回転させ、流れに乗りアッパーを打ち込むものである。



アース・パウンド・ストレート 引き絵


アッパーストレート組み合わせ 着衣

13:ハウリング・ロア


空手道とは関係ない筆者の有している技能、高dbを発生させる咆哮と定義する。これによる用途は研究の末に導き出されるだろうが、基礎研究の時点では「威圧」が主目的として可能と判断した。下記は「はあ」のロアを10回分の検証動画である

ハウリング・ロア からの回転力踏み込み突き


*番外 寝ころび ハウリング・ロア

20230507座ってからの ハウリング・ロア

20230507ジャンプしてのハウリング・ロア


以降は動画を何点か添付しています
回転力踏み込み突き動画 14点
マッチョ動画 1点
マッチョポーズ 4点
マッチョポーズ画像集
順次追加予定です。

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練習工程QRコード


トレーニング集です。有料エリアの動画を修正しました。

https://note.com/ishimasa1221/n/nb3d8c1270a08



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