理系男子がモテないのは、科学的な思考のせいだ!! という言い訳

 ※ こちらはTUT Advent Calendar 2022 6日目の記事です。

理系男子はモテない

 2022年11月、東京工業大学が入試で女子枠を導入したことがTwitter上でニュースになりました。

 それが正しいのかどうかは置いといて、多くの意見が飛び交いました。

 そんな中、あるツイートが目に止まった。それはこのツイートです。

 はぁ!? なんすか!? つまりおまえは、理系男子がキモくてモテない奴ばっかりって言いたいのか!?それってあなたの感想ですよね!!

 俺の周りの理系男子を見てみろ!! 賢しくて面白い奴らばっかだぞ!!

 ほら、あいつも、こいつも、そいつも……

 彼女がいない……だと!?

 クソッ……言い返せない!! 悔しいが理系男子がモテないのはその通りだ!!

 だが、言い訳したい!! なんとかして理系男子がモテない理由を正当化したい!!

 この記事では、理系男子がモテない理由について言い訳していくぞ!!

 こんにちは、いしくら いくらです!! 僕は、工学系の大学に通っているのに、人間の心理の方が興味あるからTwitterの研究をしている、どこにでもいる普通の大学生です!!

 僕は、特に人間が特定のものを好きになる理由というものに興味があり、心理学の本をよく読むので、逆に理系男子がモテない理由についてめっちゃ興味があります!!

 まず、理系男子がモテない理由について挙げていくと、以下のようになります。

  • キモい

  • 不潔

  • コミュ障

  • 自信がない

  • ファッションセンスが死んでる

  • 論理的に論破してくる

  • emacsを使っている

 などなど、多くの理由が挙がってきますね。

 このモテない理由を深掘りしてみると、ある1つの仮説が生まれてきました。それは、

 科学的な思考が非モテを生み出している!!

ということです。

 は?と思う方もいらっしゃると思いますが、大学生の戯言だと思って聞いていただけると嬉しいです。


科学的な思考とは?

 まず、科学的な思考とは、どのようなものでしょうか?

 国立教育政策研究所教育課程研究センターが作成した「評価規準の作成, 評価方法等の工夫改善のための参考資料」では、科学的な思考の評価の観点を以下のようにまとめています。

 自然の事物・現象から問題を見いだし,見通しをもって事象を比較したり,関係付けたり,条件に着目したり,推論したりして調べることによって得られた結果を考察し表現して,問題を解決している

 簡単にいうと「問題を発見して、実験して考察し、問題を解決しよう!」ということですね。この『考察』を行うときには、以下のような観点が必要になります。

 正しいと信じずに、疑う。

 僕ら理系男子は、大学での授業や研究を通して、実験結果を鵜呑みにし「こうなるのは、Aが原因だったんだ!」というのではなく、本当に正しいのか? 別の原因があるのではないか? と結果に対して疑いを持つことが大切だと教えられています。

 これはノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑が言っていた「教科書に書いてあることを信じない」という精神にも通じるものがありますね。

 このことをよく感じるのは、プログラミングをしているときです。

 プログラムは、文法的な間違いがあるとエラーメッセージを表示して、間違いを指摘してくれます。

 だからと言って、プログラムが動作していても、正しく動作をしているとは限りません。条件文の間違いや、参照する変数の間違いなど、一見ちゃんと動作しているように見えても、正しく動作していないときがめちゃくちゃあります。

 なので、間違った動作をしていないかを確かめるために、様々な観点からテストをする必要があります。

 この「正しいと信じずに、疑う」という考え方は、研究や課題を進めるときにとても重要な考え方です。

 しかし、この考え方には、非モテになってしまうが潜んでいると僕は考えます。


疑う姿勢が非モテを作る

 モテるために必要なものはなんでしょうか? モテる理由は様々あるけど、どの心理学の本を読んでも共通しているものがあります。
 
 それは自信です。

「自分には、相手に好きになってもらえるような魅力がない……」と思ってしまえば、気になっている相手を口説くことや告白をするという行動ができなくなってしまいます。

 さらに、人間が持つ『自分の遺伝子を残したい』という欲求から考えると、配偶者を選ぶときに、優秀な遺伝子や能力を持っているかどうかを確かめる必要があり、自信があるかないかによって、能力の有無が判断されてしまいます。

 実際に、自信と能力が相関しているかはさておき、自信がない人よりも自信がある人の方が、能力が高いと判断してしまう心理は理解できますね。

 つまり、モテるためには自分の能力をアピールできる自信が必要なわけです。

 しかし、「モテるためには自信を持つことが必要だ!」という考え方と、科学が持つ「正しいと信じずに疑う」という考え方は相性が最悪です!

 たとえいくら実績をつけても「この実績は本当に自分の能力を証明しているのか?」と疑ってしまえば、自信を持ってアピールすることができません。

 いや、それとこれとは分けて考えろよ、と思うかもしれません。

 けれど、僕たち理系男子は「正しいと信じずに疑う」という考え方が、癖になってしまっています。

 そのせいで、自分自身の能力に関しても疑うという行動をしてしまい、自分の能力にも自信が持てなくなってしまうのです!!

 僕も、研究がうまくいかないと「うわっ……自分って能力ないな……」と、落ち込んでしまうことがよくあります。

 さらに、博士課程に進んだ人はメンタルが病みやすいという話をよく聞きますね。

 つまり、僕が言いたいことはこういうことです。

理系男子がモテないのは、科学的な思考のせいだ!!

 なので、僕たち理系男子がモテないことは、仕方のないことなのです!!

 モテる男が浮気しやすいように、元気なやつが騒がしいように、

 長所と短所はコインの裏表なのです!!

 僕たち理系男子がモテないことは、仕方のないことなんです!!

 だから、もっと僕たちに優しくしてください!!

 Twitterで理系男子の悪口を言うのはやめてください!!

 よろしくお願いしまーす!!


理系男子がモテるには?

 これまで、理系男子がモテない理由について考察してきました。

 ここまで読んでくれたあなたは、「じゃあどうすればモテるの?」と疑問に思うでしょう。

 知るか!! わかってたら彼女できとるわボケぇ!!

 と、言いたいところですが、原因がわかれば、ある程度は対策ができます。

 僕ら理系男子が自信をなくしてしまう理由は、自信をなくしてしまうほど、自分自身の能力を疑ってしまう、ということです。

 この考え方は、完璧主義に近いものを感じるので、完璧主義対策をするのが良いと思います。知らんけど。


おわりに

 いかがでしたか? 今回は理系男子がモテない理由について考察してみました! この記事がモテない理系男子諸君の役にたてば嬉しいです!

 嘘です。彼女作るな。一生俺と同じように非モテでいろ。

 そして、最後に結論をもう一度いっておきましょう。

理系男子がモテないのは、科学的な思考のせいだ!!


おまけ

 せっかくなので、僕が好きな心理学の本をおすすめしておきます。

 まぁ心理学っていうより、インターネット上の情報を使って人間の心理や行動を分析しているものが大半なので、どちらかというと計算社会科学に近いですけどね!

性欲の科学

 この本では、検索ワードやアダルトサイトのデータを使って、人間が性欲を持つものは、どんなものなの? ということについて書かれています。

 この本の中で1番面白かったところは、妻が寝取られると、「このままでは妻が他の男と子供を作ってしまう! 負けてたまるか!」となって性欲が増すのではないか、という考察ですね。

われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか

 僕たち人間が持つ心理の多くは、進化の過程で獲得したものです。

 この本は、そのような進化心理学という観点から、人間の心理について研究した本です。

 進化心理学は、なぜ人間はこのような心理を持つようになったの? という根源的な疑問に答えてくれるので、とても面白いし役立ちます!


誰もが嘘をついている~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性

 この本は、僕がネット上の情報を使って人間の心理について研究するということに興味を持ったきっかけの本です。

 元Googleのデータサイエンティストが、Googleの検索結果を使って人間の心理について研究するといった本です。

 人間は嘘をついています。というより、簡単に他人に本音を見せたりはしません。

 しかし、Google検索には、どんなものに性欲が湧くのか? どんなことに悩んでいるのか? など人に言えないことでも簡単に教えてしまいます。

 このように、人間はネット上の行動では嘘をつかないので、それを研究すれば、より正確に人間の心理を理解できるのでは?という観点から、様々な研究やネット上の実験について紹介されている本なので、めちゃくちゃおすすめです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?