【名言】役者とか歌手はいいよな…

「役者とか歌手はいいよな。不幸があってもそれを背負って涙を流してカメラの前に立てば、客が勝手に感動してくれる。芸人にはそれができないからね。辛いよな。」byビートたけし(2023年11月26日『誰も知らない明石家さんま～笑いに魂を売った男たち～』より)

明石家さんまさんが好きだ。どれぐらい好きかというと、「『さんまトナカイの今夜も眠れない』が好き」という記事を無意識に2度も書いてしまうぐらい好きだ。

だから『誰も知らない明石家さんま』の再現ドラマもまた、狂おしいほど好きだ。今回はまた、ビートたけしさんの話だったから、またたまらなくよかった。
勢い溢れる明石家さんまと、もう一人の天才でありながらしゃいでどこか表現方法が遠回しなビートたけし。『ひょうきん族』で時代を作った2人。そんな時、さんまは家族の不幸に遭う。周囲にその心境を見せないさんまを飲みに誘い、笑顔を引き出したもう一人の天才は、飲み会の終わりに礼を言いに来たスタッフに上記の言葉をつぶやいた。

いやぁ～これね、クッソ泣きましたわ。
ビートたけしさんを演じた香取慎吾さんもめちゃめちゃよかった。
笑いに魂を売った二人。カメラの前で涙はまず見せない。その二人が人知れず心を痛めたり、「芸人はつらいよな」とつぶやく。これは威力のある言葉だ。

互いに尊敬し、尊重する二人の天才。大好きですよ、私は。