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スペイン人が作る、スペイン料理を食べてみておもう事。

単刀直入に言うと、かなり美味しいです。

僕は、彼らが作る料理を日本でも食べたことがあるので(もしくは作ったことがある)知っている味なのに、感動します。

なぜなのか?

スペインの土地の野菜、水、お肉、空気、その日本とは違う環境と作る人間の思いが日本のそれとは異なるからだと思います。

正直に言うと、全ての料理が美味しいわけではありません、もちろん、個人的な好みもありますが、
しっかり仕事をしているお店とそうでないお店の差がかなり激しいです。

それと、都市部ではなく、
地方の地元民から愛されているお店の料理がとんでもなく美味しいです。

例えば、
ソパデペスカドという魚介の濃厚な旨みを凝縮させたスープの料理があります。

この料理は僕も好きな料理なので、
勉強したいと思い、
ある都市の路面店で食べたのですが、
僕が思っていたそれとは違っていました。

旨みが足りない、そう感じました。
料理として成り立っていない訳ではありません。
バカラオというタラの仲間の塩漬けを使って、
パンでとろみをつけてパプリカパウダーで香りと味を整える、、、。何か足りない。

そのあと、
とある街でメニューと言って、
お昼に一人2000円ほどで2皿とデザート、
飲み物がつくコースがあったので、
ここにしようと決め、
いくつか種類があり、
1皿目と2皿目が選べる形式だったので、
先ほどのソパデペスカドを
頼んでみることにしました。

正直に言って、
このメニューというスタイルは、
2000円から4000円と値段の幅が広く、
このお店はその価格帯の中でもかなり、
カジュアルな位置のレストランでした。

しかし、
このソパデペスカドを食べた時の衝撃が凄かったです!

明らかに、
大きめの鍋で、熱したオリーブオイルに甲殻類の殻を煎り炒めて、魚の骨、野菜を使って、
丁寧に出汁をひいている味がしました。本当に美味しかった。

少し話が変わりますが、
スペイン料理はとても見た目がシンプルです。

僕が日本でスペイン料理を学ぶ為に色々な本を買って読みましたが、
どれもシンプルな盛り付けが多く、飾り気がないものが多かったです。
(そもそも、日本にはスペイン料理の本が少ない)

でも、今回の旅で感じたのは、
その必要性がないから、そうであるということに、
やっと気づけました。

素材そのものが美味しい為、
シンプルに仕上げても美味しい、
さらには飾りは必要なく、
すでに他の要素を添えなくても十二分に、
味が完成されています。

僕は、この旅は、僕の中で、
今まで学んできた、スペイン料理の答え合わせに来たつもりでしたが、間違いでした、
答え合わせというよりも一から教えてもらっています。

作れていた気でいた自分が恥ずかしいです。

食べる一つ一つの料理が身に沁みます。

2024/5/11 (土)

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