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育休中に学び直そう

1年の育休のうち9ヶ月が過ぎた。娘は元気にすくすく育ち、離乳食を1日3食食べ、ずり這いで家中を這い回っている。あと3ヶ月で仕事に復帰しなければならない、というのが信じられない。仕事を思い出せる気がしない。このままずっと家で子供と遊んだり、いっぱい寝たり、本を読んだりしながら休業手当だけもらい続けたい。

大学院進学を諦められず、ここ数ヶ月は連日専門書を読み、研究計画書を書いていた。ずっと机に向かっていることも多く、妻には随分迷惑をかけたように思う。妻の実家が近所にあるので、たまに妻の母親が家に来て美味しいご飯を作ってくれたり、妻が娘を連れて実家に帰ったりしてくれたのは、本当にありがたかった。

仕事は近々退職することになると思う。大学院進学と育児を両立できるかどうかは不安でしかないが。お金の面も心配だし、もっと体力もつけなければ。

9ヶ月間の育休を振り返ってみて、育休中に学び直すことは可能だと思う。ただし、1人の人が育休中に学び直すためには、

・育休中に学び直しつつ、その合間に育児もする人
・主に育児をする人
・上記2人のために家事をする人

という最低3人の大人が必要になる。3人いてもぎりぎりだけど。

ちなみに今話題の岸田首相の答弁については、特殊な考えを持つ自民党の1人の参議院議員が代表質問で、産休・育休中の学び直しを国が支援することを提案して、それに対して岸田首相が、産休・育休中であることを必ずしも排除しない「さまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」という一般論を述べているだけなような気がする。別に岸田首相が産休・育休中の学び直しを後押しする新たな政策を表明したわけではない。一般論を繰り返しているだけの、よくある官僚答弁。学び直しによる能力向上支援は、首相がこの代表質問よりも前に既に表明していたことなので、別に目新しくはない。岸田首相としても、同僚である自民党議員の提案を、(仮に多少的外れなことを言っていたとしても、)参議院本会議という日本中が見ている場で無碍に否定するわけにもいかないだろうし。

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