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74日目_もう出発【モロッコ/マラケシュ】

4/8(土)

昨日着いたばかりなのにもう出発の日である。

こういう無茶スケジュールなのは、前半ゆっくりしすぎたのもあるが、当初は行く予定ではなかったポルトガルとモロッコを無理やり追加したのが大きい。  ※まったく後悔はしていない

「ご飯美味しくて街の景色が綺麗」と友達から聞いたので、スペインのついでにポルトガルに寄って、「モロッコってポルトガルから目と鼻の先じゃん!」ということでモロッコにも足を延ばしたのだ。

1日滞在国

もちろん、今までも入国して1日で出発する国がなかった訳ではない。
むしろ多いと思う。

ベトナム

そもそも世界一周最初の国、ベトナムはシンガポールへの乗り換えで19時間もあったので街に出てみただけという経緯がある。
安いホテルで1泊して、バインミーやフォーを食べて散歩した。

シンガポール

そのシンガポールもそもそもマレーシアまで行くための経由国だ。
ここでも1泊だけしてマリーナベイサンズなど有名所を巡り、ご飯を食べ、バスに乗ってマレーシアへと向かった。

韓国

韓国は巨像巡りやケジャン初挑戦、屋台食べ歩きなどたくさん満喫したので短期滞在の印象がないが、実はモンゴルに行くための経由国で、1泊しかしてない。
マレーシアからモンゴルで探すよりも、マレーシア→韓国、韓国→モンゴルと分けて探したほうが圧倒的に安かったのだ。

オマーン

ここは完全に乗り換え経由地である。
インドを出発し、ジョージアに行くまでにマスカット空港でかなり時間があったので少しだけ入国してみた。
夜なので市街には出ず、すぐに空港内に戻り空港で朝を待った。

ベルギー

妻とドイツを観光した後、フランスに電車で向かったのだが、どうしても通しだと隣になる席が空いてなかったので、1度ベルギーのブリュッセルで降りて、別の便でフランスに向かうというムーブをした。
この時は20分くらいしか時間がなかったのでワッフルだけ食べてベルギーらしさを感じた。

上記全てに共通するのが、どこかへの経由地であることだ。
しかしモロッコは経由地ではなく、初の目的地としての1日滞在国なのだ。

朝起きると8:00

さて、泊まったドミトリーには朝食がついているので共有スペースへ降りていく。

スタッフのカリブが朝食プレートを運んできてくれた。

結構豪華

甘々のハーブティーが美味しい。

朝ごはんを食べたら昨日の日記を書いて公開する。
すぐに書かないと忘れてしまうからだ。

本当は当日書き終えてしまいたいくらいなのだが、夜に何かが起こるかもしれないので次の日に公開することにしている。

お昼がきた

このドミトリーはチェックイン時間12時、チェックアウト時間12時というバグった設定で、カリブはまだ居ていいよと言ってくれたが、掃除のスタッフも動いてるし、邪魔になるといけないので退散。

お昼ごはんを食べに向かう。
昨日はラマダーンに参加していたし、イフタール(日没後初の胃に優しい食事)を食べてお腹いっぱいになってしまったので、モロッコ料理を食べに行く。

モロッコ料理と言えば皆さん何を想像するだろうか。
私も知らなかったのだが、タジン鍋はモロッコでよく知られる料理らしい。
※正確に言うとモロッコ、アルジェリア、チュニジア辺り

もうお金を使うこともないので
モロッコサラダ
ミンチグリル
タジン鍋
ミントティー
と豪勢なお昼にした。

モロッコサラダ
何かのお肉のミンチ
タジン鍋(野菜)

これでも90dh(1,080円)くらいと、フランスの半分だと思っていたポルトガルの更に半分に近い金額設定だ。

モロッコ料理は野菜がたくさん入っていて美味しい。
日本の出汁的な旨味ではないが、野菜の旨味がギュッと詰まっていて豊潤な味なのだ。
味付けは決して濃くはないが、薄いとは感じない。

空港へ

なんやかんや時間が経っていたのでちょっと散歩してから空港へ向かう。
本当にあっという間の滞在だった。

マラケシュは城壁に囲まれた世界遺産の街ということで、歩くだけでワクワクする街だった。
今度は連泊して、重いリュックから開放された状態でもっと色んなところに行ってみたい。

余談だが、「城壁に囲まれた世界遺産の街」と言えばインドのアフマダーバードだが、雰囲気はかなり似ているかもしれない。

空港までのバスは昨日買ったレシートを見せると無料で乗せてくれる。
バス乗り場も昨日の降り場と同じだったのですぐにわかった。

結局モロッコで使ったお金は200dh(2,600円)と宿代の1,000円なので、合計3,600円だけだった。

食事、移動、宿、お土産の料金が全て入って3,600円なので物価の安さがよくわかると思う。

チェックイン

今回の旅程はこのようになっている。
モロッコ/マラケシュ→フランス/ナント
フランス/ナント→スペイン/マドリード
スペイン/マドリード→セネガル/ダカール

地図を見ると西サハラとモーリタニアを通過するともうセネガルなのだが、空路で安い便を探したらこのような旅程になってしまった。

飛行時間9時間15分、乗り換え時間17時間50分、合計27時間5分のえらい移動だ。

これを更新する旅程も近々予定しているので、無事セネガルに入国できたら予約したいと思う。

第一便であるフランス/ナント行きで利用するのは、世界一持ち込み手荷物が小さいことで知られるeasy jetだが、パンパンのリュックでも全然何も言われないとわかっているので、もう追加手荷物バウチャーは買っていない。

予想通りチェックインカウンターでは難なくチケット発券をしてくれた。
手荷物検査も出国審査もスムーズ通過してラウンジへ。

Pearl LOUNGE

入口が改札みたいになっていた

EU圏内の空港では野菜とか一品物の料理は期待できなかった。
食べ物はサンドイッチとかパン系しかないのが近頃の常識である。

しかしここはモロッコ。
鶏肉のクリーム煮込み、魚のクリーム煮込み、蒸し野菜が置いてあったので全ていただく。

これこれ!

久々にラウンジに求める料理を食べられた気がする。

17:35、出発

この時間だったら夕焼けが見えるんじゃないかと密かに楽しみにしていた。
更に座席は9Fの文字が。
格安航空は真ん中の通路の左右に3席ずつというパターンが多いので、窓際だ。

しかし搭乗してみると右側の窓際席、北に向かう飛行機においては東向きの窓際だ。
夕焼けは諦めるしかないか・・・

夕暮れ時

しかし、夕日の反対側である東の空まで少し染まるような強烈な夕焼け。

東でもこの色

反対側の席を見ると、全ての窓から真っ赤な光が差している。

これはなんとしても見たい!

ちょうどトイレに行きたかったので、どこか埋まってない席があったらちょっとだけ見せてもらおうと思い探してみたが、あいにくほぼ満席だった。

しかし、トイレの横に小窓があったのでそこから少し覗くことができた。

本当に小窓だった

それでも夕焼けを見ることができて満足だ。

ナント空港

到着時間は22:30くらい。
フライトは3時間切るくらいだったのだが、時差がまた2時間戻ったため結構遅い時間だ。

いい感じの椅子を確保したので今日はここで夜を明かそう。

いい椅子

WiFiもあるし、トイレもある。
ユーロはないけど、自販機でもクレジットカードを使えるので非常に快適である。

それにしてもモロッコ、本当に一瞬だった。
一瞬だったのだが、少しだけでもその国の文化に触れて、一緒になってイフタールを楽しんだことはきっと忘れない。

今度はもっとゆっくりと、もっともっとモロッコのことを知りに来たいと思う。

つづく!

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