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27日目_世界遺産の街【インド/アフマダバード】
2/20(月)
今滞在しているのはインドのアフマダバード(アーメダバードという表記もあるが、グーグルに準拠する)という街。
Statue Of Unityへのアクセスを考えての滞在だったが、今日は街を存分に楽しむことができた。
世界遺産の街
アフマダーバードは街そのものが世界遺産に登録されている。
市街が10kmくらいの城壁で囲われていたらしく、徐々に取り壊されていった現在でも城門のような跡が街のいたる所に見られる。
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そしてその中の旧市街と呼ばれるエリアはとても美しく雑多で活気がある地域なのである。
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こんな感じで「これぞインドの地方」という街になっている。
今日はそんなアフマダバードを徒歩とかリキシャ(トゥクトゥクみたいなやつ)でまわってみた。
階段井戸
まず度肝を抜かれたのが、階段井戸だ。
日本の井戸はロープとかで引き上げるが、インドは自分が降りて行って持ってくるのだ。
現在はほとんど使われていないらしいが、施設自体は残っている。
今回訪れたのはDai Halima Vavという階段井戸。
マップ
ここは未整備というか、観光地化されてないというか、あまり人がいないため網や柵などがついていない。
そのため、ありのままの階段井戸が思う存分楽しめるのである。
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この入口を入っていくと、まず地下一階につく。
階段は続いているが、深く行き過ぎると怖いので地下一階まで。
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井戸と行っても丸い形ではなく、細長い形をしている。
床が抜けたような形のフロアがずっと奥まで続いている。
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地下5階くらいまで等間隔で同じ形状のフロアが続く。
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地下だから目立たないだけで、建物のスケールとしてはバカでかい。
歴史も感じられ、建物自体の造形も美しく、ゾッとするようなスケール感もあり、すっかり虜になってしまった。
また、ここでは併設されている寺院でCHILLしていたナイジェリア人のヤトゥとインド人のサイと出会った。
2人は現在インテリアデザイナーをしていて、デザイン学生時代の同級生だと言う。
一度はバイバイしたのだが、私が階段井戸で長居していたので帰り際に出入り口周辺で再会し、
「今からリキシャで別の寺院に行くんだけど、よかったら一緒に行かないか?」と声をかけられたのだ。
「これは怪しい話ではないか?」
まず初めに浮かんだ疑問だ。
インドの洗礼を受けた私からしたら当然の疑問だが、下記の理由で信じることにした。
UBERでリキシャを予約していたこと
リキシャの移動で不安なのは運転手がグルでどこかに連れて行かれること、または高額請求されることの2つだが、その場でサイがUBERに行き先を設定しリキシャを呼んだのでその可能性は捨てさせてもらった。
インド人だけじゃないこと
サイはインド人だが、ヤトゥはナイジェリア人だ。
更にヤトゥの英語はインド人ぽくなかった。
つまりこちらに住んでいない。
詐欺はお金のためにすることなので、わざわざ本物のナイジェリア人をインド外から呼び寄せるのはあり得ないだろう。
最初に声をかけてこなかったこと
2人が声をかけて来たのは2回目にばったり再会した時だ。
また、その2回目も私が階段井戸で長居したことによってたまたま出会ったのだ。
騙そうとするなら最初にあった時に誘うだろう。
更に階段井戸は入口すぐの場所にあり、普通の順路は、まず入口すぐの階段井戸を見てその後に奥の寺院のはずだ。
私は奥の建物に目を奪われたので入口すぐの階段井戸を後回しにしただけで、2人からしたら寺院で話をした後、あいつはもう帰るんだろうなと見送ったはずなのである。
後はヤトゥが本当に観光客ぽかったことや、2人の身なりなどをみて総合的に判断した。
「よし、いこう!」
こうしてインド人、日本人、ナイジェリア人の謎パーティが出来上がった。
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念のため。
リーゼントではなく帽子のつばだ。
Hath Sing Jain Temple
まず初めに向かったのは「Hath Sing Jain Temple」
ここでは細かい彫刻の寺院を楽しむことができた。
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![](https://assets.st-note.com/img/1676910775035-zU4EakWatQ.jpg?width=800)
中は撮影禁止だったので外からの写真のみだが、とにかく細かい彫刻が印象的だった。
どれくらいの工数で出来上がったのか想像もつかない。
BAPS Shri Swaminarayan Mandir
つぎは「BAPS Shri Swaminarayan Mandir」だ。
ここは建物全体が真っ白でとても神聖な感じがした。
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床が白くてひんやりとしていた。
黒かったら熱いと思うとサイは言っていた。
私もそう思う。
Shree Swaminarayan Mandir Kalupur
最後に訪れたのは「Shree Swaminarayan Mandir Kalupur」
ここはカラフルな寺院だった。
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ここはかなり大きな寺院でお客さんもたくさんいた。
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夕方になってきたし、宿から近かったのでここらで抜けることに。
最初怪しいと思ったことは悪いことではないが、2人は本当にただのいい人だった。
なんならサイはリキシャのお金を請求しようともしなかった。
もちろん「移動した分は一緒に払うよ」と言ったのだが、10rp(16円くらい)しか受け取ってもらえなかった。
親切と親切のふり、善意と善意のふりはどのように見分けたらいいのだろう。
今日は信じるだけの根拠があったので同行したが、インド人2人がその辺のリキシャを捕まえて「一緒に行こう」と言ってきたらきっと断っている。
でもそのインド人が本当にただのいい人だったら?その善意は受け取らなくていいのだろうか。
そんな疑問も浮かんだが、答えは決まっている。
「受け取らなくていい」である。
そもそも危険を排除することは私自身だけではなく、妻や家族のためでもあるので、旅において最高の優先度を持つ判断基準である。
その安全第一を守った上で受け取れるものは全部受け取ればいい。
レイヤーが違うのだ。
安全第一よりも上の判断基準はない。
今日はそこを改めて実感した。
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そして帰宅
今日は沢山観光をしたので早めに寝る。
宿で仕事をしてシャワーを浴びた。
明日はムンバイへのフライトだ。
初インドがアフマダーバードで本当によかったと思った。
つづく!
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