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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第25節・ヴィッセル神戸戦)

 8月7日はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでヴィッセル神戸戦です。

 さぁ、リーグ再開ですね。

 ヴィッセル神戸とは、今シーズン三度目の対戦となります。過去2回はどちらも国立競技場で対戦したもので、2月FUJIFILM SUPER CUPは1-0で勝利、6月のリーグ戦は0-1で敗戦。特に2ヶ月前のリーグ戦(第18節)での完敗は覚えている人も多いかもしれません。

 あの黒星からチームはリーグ戦5試合連続引き分け。そして前節の柏レイソル戦で勝利と実際には「6試合負けなし」で来ているわけですが、感覚的には、あの神戸戦の負けから、チームが思うように勝てなくなった感触があります(僕だけかもしれませんが)。

 選手たちにも、神戸戦での苦い記憶がまだ残っているようでした。前節の柏戦で2得点を挙げた山田新が、静かに闘志を口にします。

「前回(の神戸戦)はチームとして何もできなかった。自分は途中からでしたが、ボロ負けしてもおかしくなかった。チームとして、もう一回はやらせない思いは強いです」 

 一方、佐々木旭はあの時の神戸戦にスタメンで出ていた選手の1人です。彼は試合後のミックスゾーンで、「サッカー以前の問題というか、そこの土俵に立てなかったのが勝敗の分かれ目だったかなと思います」といつになく厳しい表情で指摘しています。あの試合でいくつかの準備不足があったのは事実でした。それだけに、今回の試合に対する思いも強く持っているようでした。こう力を込めます。

「個人的には、前半戦に完敗して何もできなかった相手。短い機会ですが、またやれる機会がある。サポーターにもあの時とは違うと思わせる試合をしたい」

 そして彼は「楽しみです」と何度か繰り返していました。

準備に自信があるようで、どういうところを楽しみにしているのかは本文でたっぷりと書いておきましたので、ぜひどうぞ。

 なお、この試合に向けては2週間半ほどの中断期間がありました。

人の動きで言えば、GK上福元直人が湘南ベルマーレに完全移籍。ディフェンスにはコロンビア人のセンターバックであるセサル・アイダルが加入しました。そしてパリ五輪のU-23日本代表の高井幸大がすでに帰国しています。あとは離脱していた丸山祐市が全体練習に合流していますね。

 そして、そのインターバル中にチームがどういう取り組みをしてきたのか。トレーニングでフォーカスしてきた準備の部分も、今回は多めに振り返っております。

※こちらは前節のレビューになります。

では試合の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。


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