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鬼木フロンターレを読み解く講座vol.5〜カップ戦の起用法と、教え子である三好康児と板倉滉との話。

 今回は、就任初年度の鬼木監督がカップ戦で見せた起用法について語りたいと思います。

 とりわけ印象的だったのが、ルヴァンカップです。

この大会はこの年から21歳以下の選手を先発起用しなければいけないレギュレーションになっていました。

 当時の川崎フロンターレでの21歳以下となる対象選手は、田中碧、タビナス・ジェファーソン、三好康児、板倉滉の4人でした。ルヴァンカップ期間中は車屋紳太郎が日本代表に選出されていたので、そこの「引き算」してチーム編成を考えなくてはいけないというだけではなく、21歳以下の若手を先発に加える「足し算」する必要もありました。

 ある意味で、チーム編成に強制的とも言える「制限」が加わるわけですが、そこも監督としては腕の見せ所です。その影響を監督としてどう捉えているのか。

 そんな話からカップ戦での起用法や、教え子である三好康児と板倉滉の関係性などにも触れていきたいと思います。ちなみに今日(3月26日)は三好康児の誕生日なんですね。

では、本文に入っていきたいと思います。

なお、これまでのバックナンバーはこちらです。

vol.1〜未整備だった領域の定跡化。指揮官就任後に着手したチーム作りの初手を振り返ってみる。

Vol.2〜「失点を減らしながら勝つ」。そのために必要不可欠な「粘り強さ」を浸透させたシーズン序盤の我慢。試行錯誤を経てピッチで躍動し始めた選手たちと、そこにあった指揮官の舵取り。

vol.3〜「誰よりも選手を見ているつもりですし、常に考えていると自分では思っている」。優勝後に語った、初采配に込めていたある決意。

vol.4〜言葉について語る時、指揮官が大切にしているもの。

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