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チョン・ソンリョンに聞きました。「チームの何を変えたんですか?」と。/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd開幕戦・ベガルタ仙台戦:3-0
ユアテックスタジアム仙台でのベガルタ仙台戦は3-0で勝利。
三好康児のJリーグ初ゴールも飛び出すなど、第2ステージの開幕戦を白星で飾ることができました。さらに鹿島が負けたため、年間順位で首位に返り咲いています。
そんな仙台戦のポイントを振り返ってみようと思います。ラインナップはこちらです。
1.前半の2得点から読み取れる、チームの進化。シンクロし始めている出し手と受け手。
2.「去年までだ
11人全員が触って生まれた追加点。そして大久保嘉人が車屋紳太郎に要求し続けていたこととは? / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第2節・名古屋グランパス戦:3-0
パロマ瑞穂スタジアムでの名古屋グランパス戦は3-0で勝利。
内容的には完勝といって良いと思います。年間首位に返り咲いたチームが、15位にいたチームに力の差を見せつけた90分でした。
これで年間首位キープ。総得点1位、失点数の少なさも鹿島と並んで1位タイとなりました。しかしそんな喜びが吹き飛んでしまう出来事がありました。
勝敗がほぼ決した終盤の時間帯に起きた中村憲剛の負傷です。試合続行
なぜ得点は左サイドから生まれるのか。ゴールをアシストする車屋紳太郎と、その起点になり続ける左センターバック・谷口彰悟の「熊本兄弟」。その関係性にあらためて注目してみた。(リーグ2nd第3節・アルビレックス新潟戦:3-2)
等々力競技場でのアルビレックス新潟戦は3-2で勝利。
先手を2度奪われる苦しい展開でしたが、終盤に追いつき、最後の最後で逆転・・・等々力劇場でした。
特筆すべきは、3得点すべて左サイドのエリアから生まれていることです。この現象は、最近の攻撃面の変化を物語っているとも言えます。
変化の原因としてわかりやすいのは中村憲剛の存在です。
まず彼がトップ下で出場していた時期は、中央だけでは
「最後の工夫で足りなかったものは?」。橋本晃司が語った意外な答えとは? / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第4節・ジュビロ磐田戦:1-1
ヤマハスタジアムでのジュビロ磐田戦は1-1の引き分け。
タイムアップの笛が鳴ると、両チームの選手の多くがその場に倒れ込みました。
気温27度、湿度81%。そして夏場の3連戦のラスト。
記者席から見ているだけでも、体にまとわりつくような暑さでした。ピッチでプレーしている選手たちには、本当に過酷だったと思います。そんな状況下で、全てを出し尽くしたがゆえの、試合後のあの光景だったと思います
「みんながどこかで必ず勝てると信じてやっている」(車屋紳太郎)。積み上げてきたサッカーの自信と、チーム全体にみなぎる信頼感。勝負所で競り勝ち、多摩川クラシコを制する(リーグ2nd第5節・FC東京戦:1-0)
等々力競技場でのFC東京戦は1-0で勝利。
今シーズンは多摩川クラシコ2連勝となりました。
小林悠の決勝ゴールは、またも左サイドから生まれました。ゴール前のFKのこぼれ球から、左サイドの車屋紳太郎が中央へクロス。戻りながら飛び込んだ小林悠がヘディングでゴールネットを揺らしました。
「今週の練習でずっとシン(車屋紳太郎)に、ああいうボールを蹴って欲しいと言っていました」
小林悠は車屋
中村憲剛による「逆算の方程式」から生まれた車屋紳太郎の先制点と、計算ミスが起きても逃げ切れる守備陣の粘り強さ。そして「歯がゆいよ」と語る、大久保嘉人が前線で抱え続けているジレンマ。 / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第6節・湘南ベルマーレ戦:3-2
BMWスタジアム平塚での湘南ベルマーレ戦は3-2で勝利。
3-0のスコアから2点を返される辛勝に、試合後はまるで負けたような感覚に襲われたのは僕だけではないと思います。試合後のミックスゾーンでも、多くの選手が反省点を口にしていました。
そんな中で、勝利という結果を強調していた選手がいました。武岡優斗です。
「1年通したときに、こういうゲームもあると思います。今までだったら追いつかれたり、逆
今季J1最多となる200ボールタッチを記録するも、試合運びには「正直言うと、消化不良」と話した中村憲剛。その真意とは?/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第7節・ヴァンフォーレ甲府戦:4-0
等々力競技場でのヴァンフォーレ甲府戦は、4-0で勝利。
先制点を取るまでにやや時間がかかっただけで、終わってみれば、力の差をそのままスコアに反映できたと思います。下位にいる甲府を、まるで寄せ付けませんでした。力の差を考えたら、むしろ5-0、6-0にしないといけない試合だったかもしれません。
チームは年間首位をキープ。「リーグ戦16試合負けなし」、「大久保嘉人のJ1通算170ゴール」、「小
窮屈だった右サイドと、広大だった左サイド。「自分たちの距離感」で守ってボールを奪うサガン鳥栖に、「自分たちの距離感」でボールを回して攻め込めず。 / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第8節・サガン鳥栖戦:0-1
ベストアメニティスタジアムで行われたサガン鳥栖戦は0-1で敗戦。川崎フロンターレとしては、リーグ戦17試合ぶりの黒星となりました。
様々なことが裏目に出た展開となり、試合内容からすると、GKソンリョンが踏ん張ってくれなければ、大量失点を喫していた可能性もありました。それを最少失点でとどめたように、負けはしたものの、今年のチームは「負け方」も去年までとは違うと感じたのも事実です。
それに、勝
1点差を勝ち切れる強さを支える今季の守備陣。「ここで試合をするのは3回目なので」。大アウェイでも冷静だったチョン・ソンリョンの経験値。(リーグ2nd第9節・浦和レッズ戦:2-1)
埼玉スタジアム2002での浦和レッズ戦は2-1で勝利。
埼スタの大アウェイで勝ち切るのは、簡単ではありません。
なによりこの試合は首位攻防戦。浦和サポーターの気合いもとても入っていて、キックオフ2時間ほど前に報道関係者用のバスに乗って報道入口に入る際、ちょうど浦和サポーターがバス待ちをしている時間帯だったんです。
いつにない緊迫感の漂う雰囲気で、車内一緒だった浦和を長く取材している顔なじ
「代表で抜ける選手もいる。チームでまとまって動ける時間はないので、あのタイミングしかないと思った」。惨敗直後のピッチで、中村憲剛が円陣を組んだワケ。/ ワンポイントレビュー:リーグ2nd第10節・柏レイソル戦:2-5
等々力陸上競技場での柏レイソル戦は2-5の敗戦。
この柏戦に臨むにあたって、中村憲剛はこんな警鐘を鳴らしていました。
「チャンスをどれだけ決め切れるか。浦和戦は向こうが外したし、こっちが決めただけ。逆の結果になってもおかしくなかった。夏場は一撃必殺じゃないけど、1点取っただけでも変わるので」
天王山だった前節の浦和戦は素晴らしい結果でした。巡ってきたチャンスは多くはなかったものの、その少
「それでも真ん中から行こうと話していた」(中村憲剛)、「中から、しつこくいきました」(谷口彰悟)。中央からの攻撃を徹底し続けた理由とは?そして面白いほど機能した、攻撃的な3バック。/ リーグ2nd第11節・アビスパ福岡戦:3-1
等々力競技場でのアビスパ福岡戦は3-1で勝利。
年間首位と年間最下位の対戦であることを考えれば妥当なスコアかもしれませんが、実は今季の公式戦では2戦して1分1敗と勝っていない相手でもありました。
そういう「ちょっと嫌な相手」に油断することなく3ゴールで完勝。1stステージでは湘南や福岡といった下位相手に勝ち切れませんでしたが、2ndステージではそういった下位相手にしっかりと勝ち点3を積み上
この敗戦をどう消化するのか。「残り5試合、自分たちがチャンピオンになるんだという強い気持ちを持って・・・・」。オフ明けに中村憲剛が語ったこと。/ リーグ2nd第12節・大宮アルディージャ戦:2-3)
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場での大宮アルディージャ戦は2-3で敗戦。
大宮の決勝弾が決まった瞬間、ゴール前にいたフロンターレの選手たちがいっせいにピッチに崩れ落ちました。みな体力を限界をすでに超えていたのでしょう。前半途中から10人での戦いでしたし、逆転するまでの80分でエネルギーを使い切ってしまっていても無理はありません。そのぐらい、ギリギリの状態だったのだと思います。
にしても、悔し
「距離感が遠いというのは感じていました」(小林悠)。劇的すぎた決勝弾で忘れがちな「小林悠のワントップは機能したのかどうか問題」を検証してみる。/リーグ2nd第13節・横浜F・マリノス戦:3-2
等々力競技場での横浜F・マリノス戦は3-2で勝利。
大久保嘉人とエドァルド・ネットが出場停止。そして守護神チョン・ソンリョンもヒザの負傷により欠場。センターライン3人が不在で迎えた神奈川ダービーは、まさに総力戦となりました。
ゴールマウスに立ったのは新井章太です。
リーグ戦では今季初スタメン。「ここで俺が出て、完璧にやってポジションを取りたい。そのぐらいの気持ちでやります」と、彼は気合十
「そこが一番大事なところだと思います。フロンターレは技術重視ですが、勝つチームはそういうところをちゃんとやっている」。車屋紳太郎が語った、神戸守備陣から学ぶべきもの。/リーグ2nd第14節・ヴィッセル神戸戦:0-3
ノアビアスタジアム神戸でのヴィッセル神戸戦は0-3で敗戦。
決めるべきところで決めないと、決められる。そしてそれが勝敗を分ける。決定機の数自体はそれほど大差はなかっただけに、そんな試合とも言えました。
フロンターレにとって、この試合で最初の「決めるべきとき」はキックオフ直後に訪れています。
小林悠がキックオフのボールをエドゥアルド・ネットに下げる。それを中村憲剛→小林悠→大久保嘉人と