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「公開日記」を振り返る 01

 公開日記をつけ始めて、かれこれ1年と2ヶ月が経ちます。
コロナ禍が続き、知らず知らずのうちに疲弊していく感情、作家として活動しているはずが、制作の手が進まない毎日。最初は、制作意欲にどうやって火を付けようかとドローイングを書き溜めることから始めましたが、そもそも創作意欲が薄れていたので描くにも描けないし、続かないしで、頭上に曇天がついて回るような状況でした。
 意味なんて要らないはずなのに、理由や目的がなければ動けない。矛盾していますよね。

 制作意欲の火種には、とにかく「毎日続ける」事が必要だと思っていたので、難しいことや時間の掛かる事は除外しました。そして、少しのプレッシャーを掛ける事で、自分自身のモチベーションに繋がるよう「人から見られる」事を意識し最初はInstagramで投稿し始めました。「公開日記」の始まりです。

 毎日続けたいので、投稿するイラストはデジタルで超簡易的。日記の文章も簡易的。SNSの特性のお陰で、見知らぬ方々にご覧頂く機会にもなり、今となっては日々の日課と化しました。

 制作意欲を駆り立てるきっかけに始めた「公開日記」ですが、そこで投稿するイラストをNFTで販売してみたり、キャンバスにプリントして現物にしてみたり、気付いたら形にする工程を踏んでいて、我ながらビックリです。  尚且つ「公開日記」を継続していて、こうやって振り返ってみると、ビジョンが見えない所からよく続けたな…。と自分の無謀さにもビックリです。

 独り黙々と続けている活動のようにも見えますが、毎日続けられた一番の理由は、この活動報告を聞いてくれる仲間と、SNS上で応援してくれる方々の存在が在ったからなんですね。
 もちろん、「公開日記」はまだまだ続けます。作家としての活動はとんでも無く未熟ですが、”今”は通過点にしか過ぎません。これからの活動計画だって相変わらず見えていませんが、やりたい事に少しずつでも良いから挑戦していきたい。

 そんな私を作家たらしめるのは、自分の意志であり、少しの味方の存在だと思いましたので、今後もゆったりのんびり活動して行きたいと思います。


*紹介*

【artistprofile】
石川 実夏 〈1989 東京〉
保育の仕事をしながら社会生活を送る傍ら、現代アーティストとして活動中。


 東日本大地震から一年半経った時、テレビ番組で見た特番での未だ復興が進まない福島県の映像に唖然としました。東京で暮らす私たちは、あの時確かに被災したはずだったのに、一年半の月日はそれを風化させようとしていた事に。2012年に足を運んだ福島県南相馬市を思い出し、再び足を運んだのは2016年。そこから『同じ時を、違う場所で過ごした私たちの景色』を作り続けます。(https://www.instagram.com/ishikawamika001

 その後、自分にとって無関係に見える物が実はなによりも重要かもしれないと、“ママ”という言葉の響きに魅了されビジュアル化を繰り返しアーカイブしていくmamaproject(https://www.instagram.com/ishikawamika002)を開始。
 更に、コロナ禍を機にInstagramというSNSを通して世界中の人達が見ることの出来る媒体を使い、自身の日記(秘密)を公開する事で生まれるモノを見出す試み、公開日記(https://www.instagram.com/ishikawamika003)を開始しています。日々の生活の中で巡り合う様々な出来事や人々に想いを馳せながら、出会った絶妙な表情とその時の自分の考えを書き留めたものです。


【information】
・NFT『OpenSea』https://opensea.io/ishikawamika_publicdiary
公開日記投稿作品を販売中
・『日本橋Art.jp』nihonbashiart.jp/artist/ishikawamika
投稿作品をデジタルプリントでボード化。日記(秘密)のワンシーンを販売中


【Exhibition】
GROUP SHOWS
2019「Road to Eva」(HARMAS GALLERY/東京)
2018「美談」(眼科画廊/東京)
2018「わたしのあかし」(阿佐ヶ谷美術専門学校/東京)
2017「ちやほやランド」(人形町ヴィジョンズ/東京)
2016「おぢや廃屋アートプロジェクト」(新潟)


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