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モノづくりにおける「呪い」と「祈り」

こんにちは。石川樹脂工業です。
今回は、わたしたちが考えるモノづくりの思想について、すこし触れてみたいと思います。

「安くて、良質」という呪い

よく目にする、安くて手間のかかった良質のモノ。
量販店では手づくりの商品が安価に販売されていること。

この現状に、なにを感じるでしょうか。

わたしたちは、「安くて、良質」は呪いだと思っています。
具体的には「手間のかかった低価格の商品」。「高級で、良質」ならば自然に感じます。安ければ消費者は喜ぶかもしれませんが、その裏では誰か(つくり手)が泣いている可能性があります。地域の最低賃金やそれ以下の報酬で労働している人がいる。
それは果たして「正しいモノづくり」と言えるのでしょうか?

ロボティクスという祈り

これらの問題を解決する一つの答えが「ロボティクス、すなわち製造工程の自動化」であるとわたしたちは考えています。
石川樹脂工業では2019年以降、成型工程にロボットシステムを導入し人手をかけない仕組みづくりに取り組んでいます。

利益を追求する手段としての大量生産ではなく、誰かが泣く状況を回避するためのAI・ロボットによる自動化。そこには大きな違いがあると考えます。「安くて、良質」という呪いが、「技術と思想」によって祈りに変わる。そんな思いで自動化を進めています。

これからの展開

とは言いつつも、商品の検品や梱包といった作業はまだまだ人の手に頼ってしまっているのが現状です。
それらの工程も自動化によって無人に近い状態を目指し、「安くて、良質」でありながら、誰も買い叩かないサプライチェーンを実現していきたいと、思っています。

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