むすこが初めて発した仏教用語

それは「ナンマイダー」だった。お風呂でばいきんまんの指人形で遊んでいるとき、やっつけられてしまったばいきんまんを弔っていたのだ。突然ナンマイダーと言いながら手を合わせ始めたので、かなりびっくりした。
といってもそれはお寺や母の念仏で覚えたわけではなく、大山のぶ代期のドラえもんのDVDで、スネ夫がお葬式ごっこをしているシーンを見て覚えたのだという。

私たち(昭和の終わり生まれ)が子供の頃は、ドリフかなにかのバラエティ番組やドラマでお葬式のシーンがよく出てきたので、それが仏教のイメージを形成していた部分があると思うのだが、ドリフの放映が終わり、一休さんやまんが日本昔ばなしの放映もなく、おそらく宗教関連のシーンがテレビから激減しているであろう今、子供たちが映像から宗教に触れる体験は限りなくゼロに近いと思う。
逆にいえばほとんど色がついていない状態でもあるはずで、むすこ世代の子たちがどんな宗教観を抱いていくのか楽しみでもある。

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