大学職員がアニメライターになった経緯(自己紹介)。

初めまして。いしじまえいわと申します。

私は今、大学の社会人向けコースに通いながらアニメに関わるお仕事で糊口を凌いでいる者です。

世の中に露出するお仕事としてはWeb掲載のアニメ関連記事が多いので「フリーのライター」と自称していますが、コンサルティングやセミナー講師、ネットラジオの構成作家などもやってきたので「何でも屋」というのが実態に近いです。

ただ、2016年の1月までは、とある私立大学&社会人向けスクールの職員を8年間くらいやっていました。ですのでアニメ業界の末席でお仕事をいただくようになってからはまだ4年くらいです。

今回は自己紹介を兼ねて、何故学校職員がアニメ業界でライターを始めるようになったのかについて書きたいと思います。

…と、ここまで書いて、自分のサイトに自己紹介と略歴を書いていたことを思い出しました。

サイト自体は更新が滞っていますが、私のプロフィールには大きな変化はありませんので、略歴はこちらをご参照いただけると幸いです。

というわけで、この記事では略歴には書けなかった転職にあたっての詳しい顛末について書いていきたいと思います。

□転職の経緯①前職をストレスで退社

上記サイトでは2016年の1月に急に仕事を辞めてフリーになったように書いてありますが(事実そうなのですが)、実態は労働環境と人間関係から来るストレスで休職→職場の環境改善がなかったのでそのまま退職、という若干残念な経緯でした。そのためいわゆる転職活動をする時間的・精神的余裕もなく、いきなり無職で世に放たれることになりました。

30代半ば、しかも結婚した直後という非常にまずい時期にそういうことになってしまったのですが、妻が自分で(私以上に)稼げる人だったのは幸いでした。また、義理の父と実父が共に学者だったこと、そして私自身かねてからアニメ分野での研究活動に関心があったこと、さらに妻の後押しもあって、すぐに求職活動をせず自分の好きな分野で学んだり発表したりしてみよう、ということになりました。背中を押してくれた妻ら家族には今も感謝しています。


□転職の経緯②東大のオマケコースに入学

いくつかの大学を調べて受験した結果、幸いにも東京大学大学院情報学環教育部(通称:教育部)というコースに入学できることになりました。2月に無職になり、わずか2か月後の4月に授業を開始するコースに通えることになったのは本当にラッキーでした。

ここは東大生がマスメディアに関する勉強をしたいと思った時に自分の学部や研究科の講義にプラスする形で受講できるオマケコースのようなもので、他大学の学部生・院生や社会人も受講可能になっています。あのナベツネさんが1期生というから驚きですが、授業数自体はそんなになく内容も学部レベルですし修了しても何か学位がもらえるわけではないので、本当にオマケみたいなコースです。

また、教育部は組織上は他大学での大学院に相当する情報学環所属ということになっているので「大学院で学ばれているんですか?」と聞かれることが多いのですが、その都度「いや、オマケみたいなコースでして…」と訂正しています。期待させてしまって申し訳ないです。。(メディア系の修士号は別に取ってはいるのですけど)

ただ、オマケみたいとはいえ一応入試もあるれっきとしたコースですし、ここに通う社会人学生さんや現役学生さんは(変な経緯で入学した私を除いて)わざわざ自分に更なる勉強を課している人達ですから例外なく学習意欲が高く、一緒に講義を受けるだけでも刺激を得られるいい環境だと思います。

なお、2020年度入学生の入試は1月20日~23日出願受付ですのでまだ間に合います。ご関心のある方は一度下記サイトをご覧になるといいと思います。


転職の経緯③Webライターになる

なんとか学習する場は得られたものの、齢35にして無職の学生というのも座りが悪いので何か仕事をしようということになりました。

小学生の時にドラクエの二次創作小説を書いて以降、大学生くらいまで文芸部で小説(オリジナル)を書いたり友人が書いた文章を読んだりしていたので、文章力には多少の自信がありました(その程度で自信か…と思われるかもしれませんが、実際この経験と自信は今も無茶苦茶役立ってます)。

また、アニメ産業論をテーマにした修士論文を書いた経験もあったため「アニメ分野に特化したライターを目指そう」と考えました。休職期間中はなんとなく前職への義理があり転職活動は一切していなかったので、世に放たれた後からの求職活動スタートです(これは私が無知過ぎただけなので、同じ境遇にある方は遠慮なく在職期間中に次の仕事を探してください)。

ここでも幸いなことに、ガジェット通信というWebメディアがライターを募集しており、それに応募したところすぐに「じゃあ書いてみて」ということになりました。ここの経緯はいつか別に記事にしたいと思います。

当時のガジェット通信さんは好きなネタを自由に書いてよかった上に、記事に記者の名前がちゃんと載るため、ライターとしてデビューするにはとてもいい環境でした。これで晴れて世に「Webで記事を書いているライターです。これがその記事です」と自称できるようになりました。

これがデビュー記事です。2月1日に無職になって、同月9日に掲載されています。ガジェット通信さんのスピード感には助けられました。

今はよりアニメ分野に特化したアニメ!アニメ!というWebメディアを中心に記事を書いていますが、私をライターとしてデビューさせてくれたガジェット通信さんには今も感謝しています。


「人との縁で生きている感」がある

上述のような経緯で、純然たる無職男性(35)から「メディア系のコースに通うフリーのアニメ系Webライター」という、胡散臭いながらも一応社会の枠組みの中で生きている人っぽい立場を獲得することができました。

その後はとにかく人の縁だけで仕事をしてきた気がします。というのも、私は上記のプロフィールサイトの掲載以外には営業活動を行っていないので、知人からの紹介以外に仕事が来るルートがないのです。それでもなんとか絶え間なくお仕事が続いているのは、ひとえに友人知人家族みなさんの支えのおかげだなと思っています。そういう意味で、人的環境に恵まれていたことが一番のラッキーだったように思います。

もし5年前の自分に何か言えるとしたら「今の仕事は辞めてもいいが、人との縁だけは大事にしとけ」と言うでしょう。言われなくてもそうすると思いますが。

以上が私の自己紹介兼学校職員からアニメライターになった経緯でした。


□これからnoteで書きたいこと

noteでは今後、アニメメディアに掲載依頼するようなことではないけど、個人的に職業人として気になっていること、意見したことなどを中心に書いていきたいと思います。

もし私に関心を持ってくださった方や「フリーのアニメライターってどんなことを考えて生きてるんだろう?」と思われた方がいらっしゃいましたら、ぜひフォローをお願いいたします。

また「読んだよ!」「これについてどう考えてるの?」などのコメントもいいただけると幸いです。レスポンスがあるとやる気が出ます。ご支援いただけると更にやる気が出ます。

これからどうぞ宜しくお願いいたします。

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