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お晩菜や なすまる

思ってたより立派な佇まいの入り口でやや怖気づくのですが。
おそるおそる扉を開けてみると、なんと靴を脱いで上がる形式。更に敷居が高いなぁ、と思いつつも、綺麗な女性店員さんの笑顔に惹かれて四苦八苦しながらも10ホールのマーチンの紐を解く。

予想外の小上がりにもたもたしている姿にもニッコリ微笑んで待っていてくれてありがたい。
カウンターの隅にお邪魔し、メニューを手に取る。
どうやら女性二人で切り盛りしているお店のようです。

お燗にできるお酒はありますか、と聞くと阿波山海芳水。まずは芳水を一合燗つけてもらいます。

舞茸の天ぷらをアテに頼み、突き出しのカブの漬物をつまみながらゆるりと天ぷらが揚がるの待つ。まさに池波正太郎的な夜ですね。

和服がとても似合う女将の横顔を眺めながら、次のお酒は阿波山海をお願いして、揚げナスのそぼろ煮を頂きました。

その割烹着の女将が「トロ、お好きです?」と常連客からの差し入れだというマグロのお刺身を出してくれました。これがまた脂が載っていて実に美味で感激。

いやいや実にいいお店でした。

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