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WORLD MASTERのはなし

WORLD MASTERのはなし
WORLD MASTERのはなし ~つづき~
ラスベガスのはなし

久しぶりのnoteです。
誰に向けてとかではなく、数年後に読み返せるように備忘録として書いています。

はじめてnoteを投稿したのが2020年6月3日。
新型コロナウィルスの脅威で右も左もわからない中、『コロナ禍の小規模スポーツジムの経営』や『運動とマスク』の関して少しでもプラスの事を発信していこうと始めました。

そんな中でも柔術界隈の方にニーズがあったのが常に変化する『IBJJF WORLD』のタイムテーブル速報でした。
試合会場でもWORLDの時期は「noteありがとうございます」と沢山の方に声をかけていただきます。

JBJJFの試合ではスーツを着て本部席に座り橋本欽也さんのYoutubeではご意見番面して色々コメントをする…そんな裏方仕事が多いのですが、実はまだ試合にも出てるんです。

今回は初めての海外遠征『WORLD MASTER2022』に挑戦してきました。
場所はラスベガス💵
偶然にも、最後の海外が新婚旅行で行ったラスベガス…22年前の事でした。
もちろんパスポートも期限が切れているので、新しく取得するところから始まりました。

20数年ぶりに取得したパスポート

WORLD MASTERへの挑戦。
基本的にはお金を払えば誰でもエントリー出来ますが、実は簡単なようで、そこに行くまでには見えないいくつかのハードルがあります。

◆家庭内予選。
国内の大会でも同じなのですが、お父さんがせっかくの週末に私用で1日家を空ける…これに家族の同意を得ることが実は大変なんです。
しかも今回は海外となると1週間家を空けます、本当に家族の理解があって出来る事です。

◆仕事の調整。
サラリーマンが有給を使って休みを取るという事が簡単なのか難しいのかはわかりません。
8月末から9月に跨ぐ事もあって学校の先生なんかはハードルが高いかもしれません。
自営業者は簡単といえば簡単ですが、もちろん休みの間の収入はなし。
大人はみんな大変です。

◆コンディション調整。
不摂生をしてるからなんですが、僕の通常の体重は78kgくらい。
出場するカテゴリーは道着込みで70kgなので約10kgほどの減量が必要になります。
今回は4週間で10kgの減量となりました。
ラスベガスは治安がいいので、外を走るのも問題ないですが、WORLDが開催されるロスでは外を走るのも推奨されないそうです。

◆新型コロナウイルス対策
通常の試合なら、直前2週間は減量もあるので一気に追い込む時期なんですが、今回は万が一でもコロナに感染したら渡米も出来ないので対人練習自体を2週間前で終了。
練習量だけが、自分の強さの裏付けだと思っている僕には、こんなに不安な事はありませんでした。

◆急激な円安とアメリカ国内の物価高
とにかく渡航費用から滞在費まで何から何まで高いです。

それらをクリアして初めてマットに上がる権利を得る事が出来ます。

僕がエントリーしたのがマスター4茶帯フェザー級、12人がエントリーしているトーナメントでした。

1回戦は相手が現れず不戦勝、2回戦で三角絞めで1本負けという結果で初めての挑戦は終わりました。

photo by kinya hashimoto
photo by kinya hashimoto

アダルトの選手寿命よりマスターの選手寿命の方が長いです。
色々な考え方があると思いますが、マスター世代の選手は、オリンピック選手のように『今この瞬間が全て』という競技をしているわけではなく、悔しいなら練習してまた挑戦すればいいだけで、今のこの結果をしっかりと受け止めようと思います。

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