罰ゲームは、2人組
こんにちは、石田みなみです。
最近読んだ、「面白くて眠れなくなる植物学」という本がおもしろくって。
なんでこんなに植物が好きなのかなぁ。
合理的だからかな。
さて、私は、中学生の頃いじめられた経験があります。
これを書いて悲劇のヒロインにでもなりたいのか?と。
そういうわけではないけれど、
今こうやってひとつの経験として書くことができて、誰かの心に届いて、前向きになれる人が1人でもいるならと想い、書こうと思いました。
中学1年生
いじめがあったのは私が中学1年生の頃で、期間は約1年間。
同じ女子サッカー部のチームメイトからでした。
1人が主犯で、周りの子はその子に逆らうことができず、従うかたちのものでした。
私が所属していた女子サッカー部は、創設1年目で部員は6人。
私だけが電車通学で、他の5人は小学校から同じクラブチームのチームメイト。
県選抜で一緒にプレーしたことはあったけど、その輪に溶け込むことは容易ではありませんでした。
地獄の日々
いじめと言っても、ドラマのようなひどいことをされたわけではありません。
仲間外れ、無視、しかと。
キモいとか、なんでいんの?とか、そういうことを言われたくらいです。
もっとひどいことされたとかいじめの話もいくつか聞いたことがあるし、それと比べてしまうとほんとちっぽけだけど、
でも、当時の私は辛かったし、悲しかったし、寂しかった。
学校生活も部活動も一緒だったので、1日の時間ほとんどが女子サッカー部のみんなと過ごす時間。
家以外は自分の居場所がなく、全てが窮屈で仕方ありませんでした。
クラスメイトや先生にいじめられていると悟られたくないので、必死にみんなの後ろにひっついて、
でもみんなが話をしているときに、話題に入れるはずもなく、笑えるわけもなく、ただ居るだけ。
ひとりぼっちになるのが寂しくて、仲良くしてくれないと分かっているのに、近くにいました。
このときは、
なんで私がいじめられなきゃいけないんだろう。
何か悪いことしたかな?気に触ることしたかな?どうすれば仲間と認めてもらえるのだろう?
と、ひたすら考えてみたけれど、答えは出ませんでした。
罰ゲームは2人組
ある日の練習前にみんなでリフティングをしようという流れになりました。
私も入れてもらおうと、頑張ってみんなの近くにいくと、珍しく入れてくれる雰囲気だったので、心の中で少しだけ喜んでいると、
"罰ゲームはみなみと2人組ね"
という言葉が耳に入ってきました。
この後の練習のときに罰として、2人組のメニューがあれば私としろと。
ものすごい衝撃を受けたことを覚えています。
(だから今でも覚えてる)
嫌われていることも分かっていたし、みんなにキモいって思われていることも分かっていたけど、
まさか罰ゲームにされるとは。
腕立て3回とか、腹筋5回とか、その程度しか生きてる価値がないんだなと思ったことを覚えています。
(だから、2人組やろって言われると、嬉しい。いじめられてないって思う。笑)
中高皆勤賞
女子サッカー部を創るから来て欲しいと言われ、推薦がいただけたので、地元を離れ、中高一貫の私立の学校へ進学をしました。
部員が11人集まらないと聞いたときも、基礎技術を磨けばいいし、男子サッカー部に混ざれば試合もできるし、という感じで、そこまで状況を悪く捉えていませんでした。
通学には、家から学校まで片道だけで約2時間かかりました。
通学に使用していた御殿場線は、30分に1本しか電車がないので(今は知らない)、1本でも逃したら遅刻確定。
朝起きてご飯を食べて、母に駅まで車で送ってもらい、始発に乗って通っていました。
そんな生活を6年間続けたわけですが、中高6年間、皆勤賞でした。
そうです、いじめられていた期間も1日も休まず。
なぜなら、私がこの学校を選んだ理由は、"サッカーが少しでも上手くなりたかった"から。
学校と同じように、練習も1日も休んだことはありません。
自分ルール
基本的に、駅から家に帰るまでの車の中で、母に今日あったこととかをなんでも話すのですが、
いじめのことは言えませんでした。
理由は、心配をかけたくなかったから。
でも、やっぱり親だから察してくれて、
「他の学校へ行ってもいいんだよ?」
と言ってくれたけど、でも私がこの学校へ行きたいって言って、快く承諾してくれて、お金も出してくれて、両親が応援してくれているのに、いじめられたからという理由でやめるわけにはいかないと、思いました。
そして、私をいじめてくる子に、サッカーと勉強どちらも負けないという強い意志を持って、学校も絶対に休まないと自分ルールを作りました。
苦しくても、悲しくても、6年間これだけは守りました。
(サッカーが下手だと余計にいじめられるとも思った。)
感謝
今は、いじめられてたということは、一つの経験として捉えられているし、なんでいじめられてたんだろ?天パだからかな?とかボケをかませるくらい前向きに生きております(笑)
私の場合は、家族とサッカーに助けられました。間違いなく母親の愛がなければ、サッカーに打ち込むことができなければ、今こうしてサッカーを続けていることはなかったでしょう。
もっともっと壮絶ないじめを受けた人も沢山いるし、人間関係に悩んでいる人もいると思います。
でも、なりたい自分を見失わないことが大事だなと。
今だって、この人私のこと嫌いなんだろうな〜とか、そういうのに敏感で、基本的にビビりで、気にしいだし、心配性だし、と、なんとも生きにくい性格になってしまったのですが、人間関係の壁にぶつかる度に、本当に大切にしたいと思える人たちに出会うことができました。
だからこそ、今の私があることに感謝の気持ちしかないんです。
そして今度は、私が与える番だと!
応援してくれる人に、"また明日も頑張ろう"って思ってもらえるような、私のプレーを見て、少しでも"前向きになれる人"が増えるそんな選手になれたらいいなって思ってます!
石田みなみ
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