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1万2000年前からグルメな日本人たち
世界で一番最初にワインを作ったのは、日本だって知っていましたか?
こんなこというとヨーロッパの人たちに怒られそうです。
「そもそもワインは、ヨーロッパの文化圏で発生したもので、聖書やキリスト教の中でも神聖なアイテムとして扱われているほどの長い歴史があるじゃないか。」
「日本が本格的にワインを嗜むようになったのは、明治になって西洋文化を取り入れてからだ。」
「宣教師、ザビエルが鹿児島に上陸した際に、赤ワインを伝えたはず。」
と、色々とワインの歴史と日本の関係について語れそうです。
だが、しかしです。
実は我々日本人は聖書の時代よりも遥か以前からワインを嗜んでいたのです。
しかも、1万2000年も前から、です。
はい、「縄文時代」です。
なぜそう言えるのか、その理由は「縄文土器」の存在にあります。
科学的な方法である「放射性炭素14測定法」によって、これは完全に証明されています。
その証拠は圧倒的です。
さらに、縄文土器からは何がわかるかというと、土器は物を料理したり調理したり、物を貯蔵したりするために使用されていたことが分かります。
それによって、世界で最初にワインが作られたのは日本だということがわかるのです。
実際にブドウの遺物も見つかっているからです。
実は日本が最初にワインを造ったと自慢していいんです。
だって、そもそも「土器がなければ、ワインは作れない」ということですから。
このことから、実は日本は非常に古い国だと理解していいんです。
縄文土器からわかる日本人の発見
縄文土器からわかるすごい事とは、
「土を焼くと固くなるという化学変化を発見し利用した」
ことにあります。
そんなこと当たり前と思われがちですが、
この化学変化を発見して活用することは、非常に重要なことなのです。
なぜなら、この発見には「火山石」が必要であること。
そうです、火山石があるということは、
ここ日本が「火山国」である、
ということがとても重要なのです。
日本は、この化学変化の発見と利用は非常に早かったのです。
グルメな縄文人たち
米は弥生時代に日本へ入ったと言われていますが、
実は自生していた米も存在したため、
縄文土器に米を入れて、
なんと、「リゾット」を作っていたのです。
先ほども述べた通り、ワインは日本が最初だと言いましたが、
実は、リゾットも作られていたのです。
「リゾット」と「ワイン」
なんてイタリアーナな食文化だったのでしょうか。
もしかしたら、日本とイタリアが不思議と似ているなと思われるかもしれませんが、
実は、イタリアも火山国なのです。特にナポリの周辺です。
(昨年、2022年10月に、イタリア南部の方ではありますが、シチリア島に近いストロンボリ島で大規模な噴火が発生しました。)
母なる大地に抱かれて
一般的にはシュメールが最も古い国と考えられています。
約6000年前に、今のイラク南部に栄えた文明として知られています。
でも、実際にはシュメール文明よりも、さらに2倍も先に日本に文明が存在していたのです。
その理由として、日本は「火山国」だからと言えます。
今から1万2000年前は、まだ氷河期でした。
氷河期の時代には、生活するために火山の近くに居住する必要がありました。
そのため、多くの生物も火山の周りに集まり、また日本が海の国であることから魚介類も豊富でした。
氷河期という過酷な環境にも関わらず、食べ物に恵まれていたのです。
それが人々を引き寄せました。
そして、そのような経験や記憶から、火山信仰が存在しているのかもしれません。
日本人の心には、富士山や阿蘇山などの火山が噴火しても、それらの山を恨むことはありません。
なぜなら、それらの山は恨めない神聖な存在だからです。
火山石を利用して土器を作り、様々な食材を調理していた事でしょう。
火山近くの温泉に入って、寒さを凌いでいた事でしょう。
山という存在によって生かされているという感謝の気持ちでいっぱいだったはずです。
火山による大地の暖かさ。
山の恵み。
海の恵み。
これらの自然によって生かされていた我々の祖先たちが、
険しい氷河期を、母なる大地に抱かれながら、
大自然と共に生き延びてきたと思うと、
なんだか胸が熱くなります。
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