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僕は高校野球を見たいわけじゃない。

こんにちはイシダコウノスケです。今回は僕を袋叩きにしてください。

1:夢を追い続けてきた全国の球児へ


まずは全国の球児へ。僕は君たちの気持ちなんてわからない。でも聞いてくれ。野球で学んだことは間違いないから。社会に出たらわかるから。殴られた日々や、泥だらけになって失敗ばかりの日々。「なんでこんなつらいことやってきたのに、なんでだよ…」と思うかもしれない。君たちが今どう思っているのかわからない。

だけど一つ言えること。それは、答え合わせはまだ先だ。今は悔しいし、怒りのぶつけるところもわからないかもしれない。でもいつか絶対にわかる日が来るから。もう少しの我慢だ。頑張れ。みんなが将来、プレーすることを夢見た球場という舞台ではなく、様々な舞台で活躍することを心より祈っています。

文章で伝えることなんてできない。でもあえて僕は文章で届ける。文章には相手の表情や、感情が見えてこないから。受け取り方はみんな次第だ。

本当のことをいうと僕もみんなの夢の舞台、甲子園ではなく地方球場でもいい。そこで大好きな野球をしている姿を見たかったんだ。

もうこれから先は読まない方がいいかもしれない。これから先はみんなが見たら心の傷をえぐることになるかもしれないからだ。ここまで付き合ってくれてありがとう。そしていつかみんなと話したい。お互いもっと成長して社会で何者かになったときに語り合おう。それじゃ。

名もなき高校野球ファンより。

2:タイトルをみて批判された方へ


この文章を読んでくれている人に少なからず批判の声もありますよね。

球児の気持ちがわからないのに甲子園中止を語るな!」
「お前がそうなっていたらどうするんだ!」

とかライトスタンドからのヤジがバンバン聞こえてきます。

そんなのはどうでもいいんです。自分の思想・スタンスを持つことが大事です。それが間違いだなんてことはないですから。社会的空気感に流されて意見が埋もれ変革が起きないことの方がよっぽどのリスクですからね。

そんな僕自身は高校野球経験者で、中・高キャプテンを努めていました。手が血だらけになるまでバット振り込んでいましたね。毎晩毎晩ずっとバットを振っていました。高校では県大会ベスト16止まりでしたが。


そして僕の母校の後輩たちに何かできることはないだろうかを模索しています。

現状の案では、野球部のOB達によるのオンライン授業を行い、就職や進路決定の際に重要視したことなど、その決定に至った経緯などを話してもらおうかなと考えています。何かしらの目標設定を新しく見つけ、未来に新たな一歩を踏み出して希望を持って欲しい。心からそう思っています。そのきっかけ作りとして現在環境を整備中です。まぁ現3年生のキャプテンに「そんなの需要ありません」と言われたら、開催しませんが。(そう言ってほしいな、なんとなく。俺らの領域に土足でガツガツ入ってくんじゃねぇ!とか言って欲しい。そんな後輩可愛くないですか?それでも僕らは何かできることを探しますが。)

3:球児は今までどんなを思いながら野球を続けてきたのだろうか?


そんな話は置いておいて。タイトルに

「僕は高校野球を見たいわけじゃない。」

と書いてあります。なんだテメェと思ったかもしれません。まぁ反応はなんでもいいんですが。

まずは彼らは今までどんなことを思って野球を続けたのであろうか。ある者は甲子園で活躍する選手を見て野球を始めたのかもしれない。もしくはプロ野球選手に憧れてだったり、兄弟、周りが野球をしていたから始めたのかもしれない。そして小さい時から、中学からもしくは高校から始めた者もいるかもしれない。

色んな形があると思う。甲子園を目指さず、ただの部活としてやっているのかもしれない。ベスト4などを目指していたのかもしれない。それでも今まで野球を続けてきたというのだけは変わらない共通点だ。

彼らは、小さい頃から、野球を通してたくさんものを学んできたのであろう。しかし、それと引き換えにたくさんのことを我慢してきたのであろう。なぜかわからないのに坊主にして、毎朝誰よりも早く学校に行き、授業を受け、放課後先生達にボロクソに言われたりして、心も体もボロボロのまま帰宅し、ご飯食って、風呂入って極限まで疲れ果てて、何もできずにベットに入って寝て、悔しくて悔しくて寝られない夜もあったのかもしれない。また同じ生活の繰り返し。

「野球部は優秀だからね」

という学校側から勝手なレッテルを貼られて、優秀な高校球児を演じてきたのかもしれない。

女の子にも相手にもされず、悔しくて悔しくて仕方ない時もあっただろう。好きな女の子が違う人と放課後歩いていたり、SNSで男の子と遊んでいるという投稿の中、球児は練習と試合で必死こいて頑張った後にその投稿を見て死にたくなることもあるだろう。「なんで俺は…」悔しくて悔しくてもうどうしようもないよね。すごくその気持ちわかるんだ。

でも、そんなこと思ってもしょうがないよね。野球頑張って、あの球場で応援されるように、いつか、いつか、振り向いてもらえるように頑張るしかないと割り切ってまた頑張るんだよね。

それでも大好きな野球が好きで小さい頃からずっとずっと続けてきたのだろう。

僕らは野球に魅せられているんだ。


どんな形であれ、あの舞台でたくさんの人に応援されるように。そして何かを手に入れるために、何者かになるために。必死こいて頑張ってきたんだよな。

僕はそんな彼らの痛みはわかっているつもりだ。

中止にされた痛みはわからないが、野球をするプロセスの痛みは共有できるつもりでいる。

4:僕は高校野球の何を見たいのか?


タイトルにもある通り、僕は高校野球の何を見たいのか?

皆さんは高校野球を見たことがありますか?ほとんど方が見ていると思うんですよね。

一人一人にスポットライトが当たり、彼らの今までの集大成がそこで披露される。ベンチに入ることができなかったスタンドのメンバーからの声援を受け、ベンチからの期待を背負い、親や他の誰かの全てを背負いそのグランドに立っている。

そして彼らは自立していく。

彼ら一人一人にドラマが詰まっている。

僕は高校野球を見たいんじゃない。彼らが野球に恋をして、必死になってがむしゃらに頑張ってきた彼らのドラマの最終回を見届けたいんだ。

報われなかった過去や、何か失ったもの。チームメイトとうまく行かなかったこと。親にも迷惑をかけたり、悔しくて悔しくて寝れない夜。怪我をしてうまく野球ができなかったこと。

そのような彼らの野球人生の最後を見届けて僕は大きな拍手で球児の頑張りを称えたい。

そして、新しい世界へ飛び込むスタートを切る球児へエールを送りたい。

5:最後に


皆さんお付き合いありがとうございました。

この文章は僕が高校球児に宛てた応援のメッセージなんです。
球児にこの文章を読んでもらって少しでも元気を出してもらいたかったんです。
そんな経緯でこの文章を書かせてもらいました。

今、全国の球児は何を思っているのだろうか皆さんはわかりますか?

僕の後輩の球児(1年)は強豪校に通っているのだが、キャプテンからは前向きな言葉が綴られたラインが送られてくるそうです。

ただ、後輩曰く元気を無理やり出そうとしているのが見え透いて、とても辛いそうです。

そのキャプテンのことが大好きなその子はキャプテンが毎日しているゴミ拾いを毎朝近所で行っています。おかげで近所はとても綺麗なんです。
彼は近所のヒーローなんです。

こんな球児が全国にたくさんいるのでしょう。見えない何かを信じながら頑張る球児が。

「たまになんでこんなことをしているのかわからなくなりますよ笑」

大丈夫だよ。いつか報われる。見てくれている人は見てくれていよ。


皆さんは高校野球についてどんなことを思いますか?


何か思っていることなど教えてくだされば嬉しいです!


どうでもいい文章だったかもしれませんが最後まで読んでくださりありがとうございました。


最後まで読んでくださったあなたに幸あれ



最後まで読んでくださってありがとうございます! この記事が役に立ったらサポートをよろしくお願いします!サポートしてくださった暁には僕がもっと頑張るという特典がついてきます。素晴らしい特典ですよね!よろしくお願いします。