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中国ドラマ「LUCKY WITH YOU」(三生有幸遇上你)

主演:ホアン・ジンユー(黄景瑜)、ワン・リークン(王丽坤)、ジャン・ロン(蒋龙)、チョン・チョン(程琤)、アラン・ワン(王策)
2021年 全40話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=sohu.comより)

昨年末にほぼ同時に配信されたホアン君主演の2本のドラマ、軍隊ドラマを観終わってからこちらも早速視聴開始。
胸キュン恋愛ドラマかなと思っていたら、恋愛要素はあるものの、仕事、家族などの様々な人間関係を描く、なかなか見応えのあるドラマだった。
軍隊ドラマの方は観終わるのに半年かかってしまったが、同じ40話の本作は2ヶ月で完走!

女性ボディガードとわがまま御曹司顧客の二人三脚物語

ワン・リークン演じるウー・シーイー(伍十一)は若い頃からスポーツ万能で、フリーファイティングのチャンピオンになるが、仕事として給料の良いボディガードになる。毎日訓練を続けるものの、なかなか長期の仕事にありつけることができなかった。ずっと付き合っていた彼氏も、実は浮気していたことが発覚し、仕事も私生活もどん底であった。
ある日、重要な書類を届けるという任務で訪れた建設会社社長ホウ・ズーロン(候志荣)を、ひょんなきっかけで助けたことから、彼の息子でホアン君演じるホウ・ジェ(侯爵)のボディガードとして雇われることになった。

海外留学から戻ったばかりのホウ・ジェは、父親の建設会社で働くようになるものの、あまりきちんと仕事もしない。何度か危険な目にあったため、ボディガードをつけられたが、そんなものは要らない、女のボディガードを馬鹿にしている。
しかし、いくつかの出来事から、シーイーの仕事への熱心さに敬意を払うようになり、自分の仕事や人間関係に真面目に取り組むようになって行くのだった。

シーイーの仕事での葛藤、家族との問題を描くお仕事ドラマであると同時に、ホウ・ジェの成長物語にもなっている。

丁寧に描かれる登場人物それぞれの物語

シーイーとホウ・ジェのほか、建設会社社長で父親のズーロン、ズーロンの右腕としてずっと忠実に働いているマーヨン(勇)、ホウ・ジェの親友でレストランを経営しているハイシン(海星)、シーイーの同僚で親友のチェンチェン(钱钱)、シーイーの両親といった、二人を取り囲む人物のストーリーについても、皆丁寧に描かれている。

一応サブカップルはあるが、恋愛だけに焦点を当てているのではなく、それぞれの内面に抱えている仕事での人間関係や家族関係に対する考えや不安などにもきちんと触れられていて、どの人物にも入り込んでしまう。

ポップにコミック要素を入れたいくつかの乱闘シーンがあるかと思えば、ボディガードたちが体を張って戦うアクションシーン、でもロマンティックなシーンも、ほのぼの家族団欒シーンもあって、メリハリが効いている。

派手な盛り上がりはないものの、巧妙に色々な事件や出来事が交差しており、最終的には全てが見事に回収されて、とても良くできているストーリーであった。
中国ドラマではよく「これって必要だった?」と最後に思うシーンがあるあるだが、本作ではどのエピソードも全く無駄がなかった。

キスシーンがない!!

なのでストーリーとしては5つ星をつけたが、唯一の不満というと。。。

ホアン君のキスシーンがないT_T!!

いや、これも珍しい。俳優や女優によってはあまりそういうシーンを入れない人もいるが、ホアン君は今まで見る限りそうではない。もちろんハードボイルドな刑事ものなどではキュンキュンシーンがなかったが、なんてったって彼は相手が男でも女でも大丈夫なはず(笑)。
別に舌まで入れろとは言わないが、軽くチュッ💋て言うのは、規制が厳しくなっている中国でもまだ大丈夫なはずだから、観たかったなぁ。

というか、ちょっとネタバレになってしまうが、シーイーとの関係もほぼほぼ最終話近くになるまで発展はしないのである。
ホウ・ジェは4歳年下の設定なので、一応年下彼氏系だが、『理性的な人生』のルオシンとチー・シャオほどの歳の差ではないものの、本作でも二人が信頼関係を築き上げて行く過程がとても良かった。
キスシーンはなかったけど、ホアン君のヤンチャぶりはとにかく可愛くて、一人でキュンキュン💕

ボディガードの需要

半分ぐらいで視聴中断しているが(たぶん挫折😅)、確かBLドラマ『Advance Bravery (盛势)』もボディガードと顧客の組み合わせだった。現在も一本配信中の新作があるようだが、中国でのボディガードという職業は結構身近なものなのかと本作を観て思った。
ネットで10年ぐらい前の記事を見つけたが、富裕層の間で需要が高まっていて、ボディガード養成学校が非常に増えているとのことだった。
本作でもシーイーやチェンチェンが所属するボディガード会社での訓練の様子などが結構見所になっている。ボディガードというと、アメリカ映画に出てくるような屈強なアフリカ系の大男を想像してしまうが(ケビン・コスナーもやってたな)、中国のでは若い女性が多いのには驚く。子供の送迎なんかの依頼もあるようで、かなりビジネスとして成り立っている印象である。職業としても、命をかけなければならない分、ペイもいいようで、希望者が結構いるようであるが、実際もそうなのだろうか?

もし私が中国で大金持ちになったら(←誇大妄想としてもありえない)、ボディガードには是非ともホアン君を指名したいけど!

エキゾチックな顔立ちのワン・リークンとのケミストリーが良かったが、彼女は内蒙古出身の満族らしい。広い中国、色々な美女がいるなぁ。
地味な作品かもしれないが、ホアン君ファンには必見のドラマである!

こちらが予告編。

こちらがオープニング曲♫


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