その一口が世界を変える
「今年は特に大変やわ。9月に海水温が30度を超えて、生け簀の魚がプカプカ浮いてくるんさ。」
生産者の口からふと洩れた言葉。それまでは遠い未来のことだと思ってきた食糧危機が目の前に現れました。想像できますか?丁寧に育て上げた養殖魚たちが次々と海面に浮かんでくるというのです。
食と自然環境の関係は言うまでなく密接です。
これからの時代は世界中の『美味しい』を残すために素材と、技術や道具を未来まで残す努力が必要です。
そのために僕は二つの事をやっています。
技術を持ち美味しさを伝えられる料理人による、未来まで残って欲しい豊かな食材を使った懐石料理店伊勢すえよしと、どなたでも気軽に豊かな故郷の食材を知り味わっていただける三重の恵みというプロジェクトです。
伊勢すえよし
伊勢すえよしは『心の流通』という言葉を理念に、三重県の食材を使った懐石料理のお店です。
心の流通とは、物流で物が運ばれるだけではもったいない!生産者の心まで運んでさらに食べた人の声を生産者にお伝えしよう!!という僕の考えです。
お店でのお料理説明だけでなく、生産者紹介のフォトブックやお客様を三重県に連れていくツアーを企画し、生産者と消費者の交流=心の流通を実践しております。
三重の恵み
三重の恵みプロジェクトは、コロナ禍で産まれたばかりのブランドプロジェクトです。
『美味しい恵みを未来に残す』をコンセプトに、
商品(Product)を販売しながら
挑戦(Project)を実行しています。
新しい地産地消の提案として、県内では原価販売をし、県外での販売で運営費を捻出するシステムにしたり、売上の利益から三重県の地元の方向けの無料炊き出しや、学校での授業をおこなっています。
田中佑樹はこの『伊勢すえよし』と『三重の恵み』に全熱量を注ぎ、未来に向けて地球と人間を共存させるために少しでも繋げるため、本気で挑んでおります。
ちょっと悲しい話ですが、2040年には現存する全ての美味しいものが残っているなんて事はあり得ないと思います。
世界では、待ったなしで環境破壊が続いていて、異常気象が頻発しています。絶滅種は増え続けています。
原因に人間が大きく関わっていることは揺るぎない事実です。
人間が肉を食べる量に肉の生産スピードは追いつけず、フードマイレージに使うエネルギーは膨大で、マグロやサンマやウナギは乱獲されて絶滅寸前です。どう考えても、大量生産大量消費は地球に悪影響です。それに加え、食に関わる人の後継者問題も深刻です。
なんとなく、みんなが気付いている『なんとかしなくちゃいけないけど、見過ごしちゃってる事』に全力で本気で向き合っていかないと本当にもうすぐ、美味しい、が消えてしまうのです。
でも僕は完全に諦めてはいませんし、みんなに諦めてほしくありません。
まずは自分の故郷、三重県の『美味しい』を未来につなげる。そして、和食の『美味しい』技術もきちんと残していきたい、と考えています。
人間は食べていかないと死んでしまう生き物ですが、そもそも、その人間が食べる『食材』とは『地球の恵みのお裾分け』です。
生産者さんはその地球から恵みを上手に分けてもらうために、日々地球と対話をしています。
これからは作る生産者と食べる消費者が共にどうするべきか考えないといけません。
どうするべきかを考えよう!と発信する時に、料理人でも出来る事が沢山あるのではないかと思っています。
まずはここまで読んでくださったあなたに感謝を伝えたい。
ありがとうございます。
僕の夢は、僕一人では叶えられません。
もし共感してくれる人がいたら、仲間になって欲しい。
僕は『心の流通』と『三重の恵み』を、人生をかけて取り組みます。
ご意見・ご異論・ご声援がありましたら是非聞かせてください。
『地球と人間の共存』のためにもっと対話できたら嬉しいです。
『応援したい』『何か一緒にやりたい!』と思ったなら、ダイレクトメッセージをください!「食」は人類全員の共通の話題です。何か一緒に出来るはず、そう思っています。もちろんTwitterやFBやNoteやInstagramのフォローからでも大歓迎です。
正直、仲間や同志もまだまだ足りていません!
このnoteから、試行錯誤しながら共にチャレンジするパートナーができれば最高です。
僕は料理人なので「食」という切り口から地球の未来を考えます。
しかし、残念ながら今僕たちが食べている美味しいものが20年後に残っている姿を想像できません。
「地球と人間の共存」
これが、私の夢です。
田中佑樹
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