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飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】

こんにちは!異世界体育です。

今回のテーマは「体重移動の飛距離への影響」についてです。今回も物理エンジンを使って検証したいと思います。

ゴルフレッスンでは、一部のスイング理論を除いて、体重移動が非常に重要視されています。特に、飛距離に影響があるとされており、有名なドラコン選手に飛距離の秘訣を聞くと、体重移動という答えが返ってくるくらいです。

今回は、体重移動は本当に飛距離アップにつながるのか?また、正しい体重移動とは?について解説していきます。

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テークバックの体重移動について

飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】 0-49 screenshot

アドレスの状態から、右足体重を作り出してみます。物理エンジン上では、左足の当たり判定をなくすことで実現します。

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骨盤が時計周り(テークバック方向)に回転しました。アドレスの状態では、右足体重で時計周り左足体重で反時計回りの回転が骨盤に発生します。

次に上半身の前傾をなくした状態で右足体重にしてみます。

飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】 1-38 screenshot

なんと、骨盤は回転しません。体重移動で骨盤が回転するためには、上半身の前傾をキープすることが条件と分かりました。この謎を解き明かすために、力を整理してみましょう。

飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】 2-11 screenshot

白線が脚全体の傾きを表しています。ここに体重(ピンク線)が加わると、足を縦に抑える力(緑線)と脚を背中側に倒す力(青線)に分解されます。この青線の力によって骨盤は回転するわけですね。上半身の前傾キープができていない右側では、分解した力がほとんど緑線になってしまい、骨盤を回転する青線の力がないことが分かりますね。

ダウンスイングの体重移動について

次はダウンスイング時の体重移動について実験してみます。

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(下半身のみですが)テークバックが完了した状態を作りました。この状態から左足体重にしてみます。

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ダウンスイングの最初は骨盤が反時計周りに回転しますが、途中で止まってしまいます。これではあまり飛距離につながらなさそうです。ここでまた力を整理します。

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足の傾きのせいで、青線が骨盤を時計回りに回転しようとしています。どうすれば防げるのでしょうか?少し手を加えてみます。

飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】 3-38 screenshot

骨盤が反時計回りに回転するように改善されましたね。何をしたかというと、左膝を曲げるようにしました。こちらも解説のために力を整理してみます。

飛距離の秘密!?体重移動【ゴルフ】【物理エンジン】 4-8 screenshot

左膝を曲げることで大腿部が独立して倒れるようになります。そのため、青線の向きが反転しました。この力を利用すればダウンスイング時に骨盤を速く回転することができるようになります。骨盤が回転すると上半身も引っ張られて回転するので、飛距離アップにつながります。これが体重移動が飛距離アップにつながる原理です。

ちなみにこの切り返しで左足を曲げる動作は、世界1位のローリーマキロイ選手(私の一番好きな選手)が取り入れています。彼は、2019年に平均飛距離313.5ヤードを叩き出しており、PGAツアー選手中の第二位となっています。彼は切り返しでスムーズに左脚に体重移動することを意識しているらしいので、この動きを取り入れると、あなたも飛距離アップするかもしれません。

また、この左膝の屈曲により、次の動作として膝を伸ばすことで地面反力を得ることができます。これも飛距離アップにつながる動作なのでまた今度解説したいと思います。

まとめると、

体重移動により骨盤が回転するので飛距離アップにつながります。
ただし以下の条件を満たさなければいけません。
 条件①:上半身の前傾キープ
 条件②:切り返しで膝を曲げる

練習としては、ステップ打ちなどがよいのではないでしょうか。一緒に体重移動をマスターして飛距離アップを目指しましょう!

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