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楽しみながら学べるボードゲーム5選

どうも、いせごんです。
高校で情報を教えながら、ボードゲーム沼にハマって息継ぎすらできない状態に陥っています。そんないせごんは、これまで1000種類以上はプレイしてきて、自宅には300個以上のゲームを所持している生粋のボードゲーマーです。そんないせごんが紹介するボードゲームは、よくある5選とはひと味違ったラインナップです。マニアックなものも含んでいるので、ボードゲームをやったことがある人でも楽しめる内容ですよ。

ボードゲームは世の中に1万種類以上あると言われています。なので本当に色々な種類のゲームが世の中にはあるのです!
今回は学習系のボードゲームを紹介します。特に社会と理科、国語の先生はよだれが出るほど興味を湧いてくれること必至です。

前回と同様に今回のも小さくて、昼休みや放課後などの時間で遊べるものを選びました。小さいため保管もしやすいですし、短時間で済むので先生も一緒に入りやすいです。

前回の記事がまだお読みでない方は、下記からどうぞ。

学校におけるド定番のボードゲーム5選
小学校で圧倒的に活躍するボードゲーム5選

1 「タイムライン&カードライン」シリーズ

このシリーズは楽しみながら、雑学を覚えることができます。タイムラインシリーズは年号を覚えるのに、カードラインシリーズは生物の基本情報を覚えるのに、最適なものです。

このシリーズのルールは統一しています。
名称だけを見て、正しい順番に並べるだけです。
なので楽しみながら、年号などが覚えられるという訳です。
それぞれのシリーズは混ぜて遊ぶこともできます。

タイムライン 雑学編

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雑学編というだけあって、本当に色々なものがあります。

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ちなみにカードの両面はこんな感じ。同じ絵柄で、違いは年号のあるなしです。

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ゲームの進め方は、自分のカードの年号が、場に出ている年号のどこに入るかを考えます。
この場合だと、「イエティの目撃」は、「ヘアドライヤーの発明」より前か、それとも「携帯電話の発明」のその間か、後かという三択です。
皆さんはどこだと思いますか?

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チーン


正解は1921年なので、真ん中でした。

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このように進めていくので、場にはどんどんカードが並べられていくので後半に行くにつれて苦しくなっていきます。


タイムライン 世界史編

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世界史編も雑学編と同じです。
ここ入っているカードの一部ですが、こんな感じ。

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雑学編と世界史編を合わせると、こんな感じの量です。

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カードライン 動物編

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カードラインシリーズは、タイムラインよりもカードが大きいです。
先程とは違って、「大きさ」、「重さ」、「寿命」の3項目があります。そのため、ゲームの最初にこのどれを使ってゲームをするか決める必要があります。これがなかなか難しいです。
両面はこんな感じです。実は人間もいます。

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カードの一例はこんな感じです。

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見るとわかりますが、本当に多種多様なラインナップです。

カードライン 恐竜編

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恐竜編は「大きさ」と「重さ」です。左側のカラースケールのようなものは、ゲームには使いませんが、どの時代に生きていたかがわかるものです。

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カードの一例はこんな感じです。

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というわけで恐竜編でお試しプレイをしてみましょう!
今回は「大きさ」で行います!
第一問
まずは「アーケロン」に比べて、「アンキロサウルス」は大きいでしょうか?小さいでしょうか?

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チーン

アンキロサウルスの方が大きいです。

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続いて第二問!

「ヒガイア」は、どこに位置するでしょうか?

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チーン

ヒガイアは一番小さいので、一番左です。

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子供がこういうゲームにハマるととことん覚えます。
歴史好き、動物好きだけでなく、社会や理科の授業でも使えます。実際に社会の先生に紹介したら、世界史編を大量に購入して、授業で使っています。

このシステムを使えば、かなり応用できます。とにかく正しい順番に並べるだけなので、数字さえあればなんでもいけます。
英単語を覚えてもらいたい場合も、名称の部分を「英単語」にすれば英語でも活用できます。
例えば、先生方の身長や年齢などの情報でカードを作ってみたら生徒はかなり盛り上がりますよ。先生によっては嫌がるかもしれないので無理強いはできませんけど、そういう使い方もできるというわけです。

システムが簡単なのでアイディア次第でモンスター級のゲームが作れますよ。発想力のある方はぜひチャレンジしてみてください。

プレイ人数は2〜8人となっていますが、人数が多くなればなるほど場に並ぶカードが多くなるのでキツくなります。なので4人ぐらいがちょうどよくて、6人はほどほどに難しい、8人はハードモードですよ。

現在Amazonでは、タイムラインシリーズは缶バージョンではなく改訂版が販売されています。しかも私が買ったときよりもはるかに安い!雑学と世界史ではなく、発明、博識、出来事に分かれました。
カードライン動物編は絶版っぽく、恐竜編は在庫が残り少ないと思うので、欲しい方は早めに購入された方がいいかもしれません。ボードゲームあるあるですが、生産数が少ないため売り切れたらそこで再販なしという場合も多くあるので、欲しいと思ったら早めの購入が吉ですよ。

英語版です。

英語版には、ミュージック&シネマなど日本語版にはないバージョンも多数発売されています。しかしどれもプレミア価格がついています。

2 Rorys Story Cubes

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はい、オシャレ枠来ました。

一言でいうと絵が書いてあるサイコロです。
遊び方はサイコロを振って、物語を考えるというものです。

ちなみに使い方は無限大です。
私はキャラクターを考える時に、サイコロを振ってアイディアの元になるものを得るのに使います。
物語を考えるのが好きな子たちはこのサイコロが好きですね。

こんな感じで、色々なイラストが書かれています。
質感は重くて、高級感があります。サイコロを振るのが楽しくなっちゃいます。

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色々な種類が出ています。

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というわけで、やってみましょう!
出た目でストーリーを考えて見てください。(サイコロはベーシック版です)

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何か思いつきましたか?

一番使いやすいアクションでもやってみましょう!

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どうでしょう?

ただのサイコロにしては高いと思うかもしれませんが、それだけの価値はあります。特にアイディア出しにおいては役立ちます。
アイディア出しの授業では、これを利用してもらって連想からアイディアを出してもらいます。何かしらの取っ掛かりがあるとアイディアは出やすいんですよね。

プレイ人数に制限はありません。むしろルールブックすらあってないようなものです。Amazon知育学習大賞2017を受賞していたようです。

これはベーシックで使いやすいです。

いせごんは今ファンタジーが欲しい。

アクションはアイディア出しにかなり有効です。

動画は少し長いですが、遊んでいる姿がよくわかるのでイメージがわきやすいと思います。

3 ソクラテスラ 〜キメラティック偉人バトル〜

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はい、ネタ枠来ました。
偉人の名前を使って偉人キメラを生み出して戦うゲームです。

それぞれ左腕、胴体、右腕に分かれています。これらを組み合わせて、新しい偉人を生み出し、戦います。

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こういう偉人もいます。

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で、こういう偉人キメラを生み出します。

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実際にやってみましょう!
初期手札はこんな感じです。
何か偉人を考えてみてください。

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チーン!

私はこんな感じで生み出しました!

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偉人の名前を楽しみながら覚えられるなんて、社会の先生歓喜!!しませんか?

プレイ人数は2〜6人。多いほうが色々な人のアイディアが出るので盛り上がります。男子は下ネタに走る傾向があるので、注意が必要です。

あまりにも大人気すぎて、拡張版が2種類出ています。

QuizKnockさんが取り上げています。これ見ると面白さがよくわかりますね。

4 たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。

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ネタからのオシャレ枠です。
プロポーズの言葉を考えて、伝えて、指輪を受け取ってもらうロマンチックなゲームです。

そのため、おもちゃですが指輪が入っています。拡張版を買うと、指輪の色を増やせるのでプレイ人数を増やせます。

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あまりにも内容がセンシティブなので、生徒とはできなかったゲームです。生徒同士ではやりたいと言われたので、やってもらいましたが盛り上がっていました。

カードの一例はこんな感じです。

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以下の6枚は共通手札で両面あります。赤が「表」で緑が「裏」です。
この6枚を上手く使ってプロポーズの言葉を考えます。

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実際にやってみましょう!
初期手札は6枚です。この初期手札と共通手札の合計12枚でプロポーズの言葉を考えてみましょう!

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チーン!

いせごんのセンスのなさがバレてしまいますが、こんな感じで作ってみました。

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プレイ人数は3〜6人(+2人)。6人でやるのが色々なプロポーズをされるので嬉しいです。

これは何が学べるかと言えば、プロポーズの練習ができること。そして良いプロポーズとは何かを学べます。

大人気過ぎて、拡張版が2種類出ています。

公式のルール動画があります。

5 MONEY

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最後はかなりマニアックな部類です。とはいえ、ボードゲーム界では有名な「ライナー・クニツィア」氏の作品です。

お金でお金を買って、総資産を増やしていくマネーゲームです。
お金は9種類ありますが、一番右下はダミーです。

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ジャンルは「競り」と呼ばれるもので、せーのでお金を出して、一番金額の高かった人から好きなものと交換できるというものです。

場にあるお金に対して自分にとっての価値を計算する。
他の人がどれくらいの金額を出すかを読む。
他の人がどのお金を集めているかを読む。
その上で、自分が出すお金の種類と金額を決める。

など考えるほどが山ほどあります。
これは普段の経済活動にも通ずるところがあります。

プレイ人数は3〜5人です。4人がちょうどいいと感じました。

マニアックなせいか、良質な動画はありませんでした。残念。。。

終わりに

というわけで、楽しみながら学ぶというテーマで5つのボードゲームを紹介しました。何か興味を持てたボードゲームはありましたか?

楽しむ、という点ではどのボードゲームも楽しめます!
これらのアイディアをどう教材に活かすかは先生次第です!ぜひ先生のアイディアをボードゲームに!

今後も校種別、教科別、教員向けなどのテーマで記事をアップしていく予定です。興味のある方はすぐに情報提供ができるようにフォローしていただけると嬉しいです。合わせてTwitterでもこの記事の拡散やアカウントのフォローをしていただけると嬉しいです。

以上、終わりっ!

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