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Billboard Top100を振り返る    1980 97th Rosanne Cash 'Seven Year Ache'

97位におりますのは、Rosanne Cashさんです。さあ、この方もよく存じ上げない方ですので、調べてみますと、あの有名なJohnny Cashさんの娘さんだそうで、うーん、骨がありそうですねえ。

あの有名なJohnny Cashさんと書きましたが、何という事でしょう、そのお父さんの作品も、私はあまり聞いたことはないんですよね。'Ring Of Fire'ぐらいしか知らないんだな。まあ、日本の洋楽のフィールドでは、あまりJohnnyさんのことは話題にならないですよね。

さて、その娘さんですが、上のジャケを見る限り、そのまんま「小野みゆき」さんですね。80年代のメークですよ。この目の周りの黒さとか、典型的ですよね。発祥はアメリカなのか日本なのか、これも気になるところではあります。

この歌の方は、やはり典型的なカントリーにありがちというか、人生の厳しさ、特に男女の婚姻関係の難しさを歌った作品のようですね。タイトルもSeven-Year-Itchという決まり文句、いわば7年目の浮気をもじったもののようで、どんなに仲の良いカップルでも7年ぐらい経つと、いろいろあるよねえ、といった内容のようです。こちらの曲の方は’Ache’となっているので、もう少し深刻な状況かもしれませんが。

一度歌詞に目を通したわけではよくわからないところもあって、吟味や解釈が必要かもしれないですね。こうした少し難解なところもある歌が、年間チャートに入ってくるんですから、この時期のチャートが大人の趣味を反映していた一つの証左ですね。

でも、カントリーってジャンルもこうした内容の歌詞が好きですよね。元はヨーロッパの民謡がルーツだとは思うんですが、開拓を続けてきた入植者たちの生活を彩る歌としては、日常を題材にすることが必要だったんでしょう。男女の機微というテーマを、カントリーの甘めのメロディーの上にさらりと乗っかると、すんなり聞けるというか、あまり重くなるような印象はないですね。日本だと演歌の世界で、こぶしを回しまくりで歌うようなところかもしれません。


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