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Billboard Top100を振り返る    1980 9th Billy Joel 'It's Still Rock and Roll to Me'

チャート的にはカントリーとかが多くて、保守的な感じも受けるんですけれど、やはりNew WaveとかPunkとかの影響も強かったんだよね、と思わせるのがこの曲です。9位に入ったBillyさんのこの曲は、そうした新興勢力に対しての痛烈な一発ですね。

と言っても歌詞では従来のロック、ロック・ミュージシャンのスタイルに対しての揶揄とも思えるような内容が列挙されてますので、アメリカ人らしいジョークというか、皮肉っぽい内容でもありますね。でもこれがロックンロールなんだから、仕方がないだろう、と言い切るこの姿勢には好感が持てます。

思い返してみるとロックのファッションって面白いですよね。確かに革ジャン、グラサン、黒パン、ブーツとか、が代表的でしょうか。まあ、白Tとかジーンズもそうですけれど、時代によってかっこいいとか、ダサいとか大きく振れますもんね。いまじゃあ、こんな格好して出てくるとなんかの冗談とか、いい年してまだそんな服着ているのかよ、とか思われがちかもしれません。でも、まあこれが一回りも二回りもしていまだに健在というか、ダサいと思われながらも生き残っているというのは、やはり何か魅力があるんでしょうね。何かを表す、シンボルのような存在になっているのかもしれません。

で、この曲のテーマも、80年代に入って、Brian Adamsさんとか、Huey Lewisさんなどがしっかり引き継ぐのですから、こうしたシンプルなロックンロールもジャンルとして認知されたという事なんでしょうね。逆に言うと、DiscoとNewWaveの陰りとともに、再び脚光を浴びるようになったロックが80年代に隆盛することになるんですから、流行りって面白いもんです。

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