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Billboard Top100を振り返る    1980 12th Gary Numan 'Cars'

12位がGary Numanさんですよ。この時代のNew Waveと言われた音楽では、なんだかんだで、後進に一番影響を与えたのはこの人なんじゃないでしょうか。

まさにこのお姿、無表情の白塗り、マリリン・マンソンみたいですよ。機械的に突っ立った姿は、後のゴシック系のバンドにもあったと思ったなあ(名前を失念)。ええっと、のちのアーティストに独創性がないというようなことが言いたいわけではありません。でも個性的と言われる人たちにもルーツがあるでしょ、と言いたいだけです(同じことかもしれませんが)。

1990年代にFear Factoryがこの曲をカバーしてましたが、ほとんどオリジナルそのままという点で非常に好感が持てるものになっています。相当好きなんでしょうが、ここまでくるとフルコピーですよ。

これも元の曲が相当好きなのか、それとも、いじる必要がないほど完璧な曲だから、そのままにしたのかというところでしょうか。まあ、原曲も非常にシンプルな、というか、スカスカな音なので、いじりようがないのかもしれませんが。

曲はというと、そのシンプルさに加えて、よくわからない詞が、またNew Waveですね。背景を読んでみるといくら外で揉めてても、車の中は安全だぜ、みたいな内容なのですが、なんなんでしょ。New Waveのいう大きなくくりの中のポジパンよりですね。そういえばUltraVoxとか、その辺の方々と人脈があったようなので、やはりそちら側なんでしょうか。

で、年間チャートで12位に入る大健闘ですもんね。これは偉業ではないでしょうか。確かにこの辺に入っていれば、当時のteenagerはみな聴いてるでしょう。年間チャートをたどると、カントリーとか、R&Bが強いですよね。それは仕方がないにしても、そうした中で、この位置にいるという事は、やはり80年代の象徴的な出来事ですし、この後にRockが主要な地位を占めていったことの先鞭だったことなんだろうと思います。


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