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「世界中の誰もが、 どこでも豊かに働き生きられる社会へ」 AnyWhere創業の理由

2020年1月に、株式会社AnyWhereを創業しました。
新規事業支援やシステム開発といった法人向けサービスと、「人でつながる」ワークプレイスプラットフォーム「TeamPlace」の開発を行う会社です。

今までのキャリアや想いがまとまり、またメンバーに恵まれた結果として、創業する流れとなりました。なぜ創業するのか、取り組んでいくこと、今後実現していきたいことなどを、ここにまとめておきたいと思います。

1. 空間と人のつながり

ちょっと照れてしまう言い回しかもしれませんが、シンプルに創業理由は、

「自分でやってみたいことが見つかったから」

「同じテーマで取り組みたいと思ってくれる、メンバーが揃ったから」

今までの仕事や経験を通じて感じてきたことが段々と交わってきて、取り組みたいこととして形が見えてきた感覚。
そして、それが世の中に少しでも貢献できそうであること。
また一緒に取り組んでくれる仲間に恵まれたこと。
ということで自然に、じゃあやってみようか!という流れとなりました。

今までの主なキャリアは、大枠で表現するとこんな感じです。
SIerで小売業向けのシステムコンサルティング -> 米国留学 -> Amazon Japanで出品サービス事業の立ち上げ -> スペースマーケットのビジネス・マネジメント -> 空間リノベーション企業の経営管理

システムや仕組み作りの支援から始まり、自社のプラットフォームを使ったビジネス展開を通じて、スケールしていく楽しさを味わってきました。 商品や空間を流通させていく中で、結局は人同士が間接的にでも繋がった結果がビジネスであること。
また普段何気なく見ている空間の設え、作っていく楽しさや大変さも遠巻きながら見てきていますが、これも人の想いが繋がった結果。

振り返ると、長らく プラットフォーム・流通・空間 というテーマに携わってきました。

私自身、日本全国、海外のメンバーと繋がりながら、多くの人に出会い刺激をもらってきました。

その要素に、の要素が入っていくきっかけが大きく3つありました。

1. 民家の学校
1つは、全国を回る中で、その地域地域の町並みや建物自体を数多く見てきて、それがきっかけで古民家の魅力に取り憑かれていきました。その流れで、
一般社団法人 日本民家再生協会の主催する、日本の民家や地域を知る「民家の学校」へ参画します。関東を中心とした地域をめぐり、その暮らしや建物について学び感じる講座です。講座の運営スタッフをやるまでハマってしまいました。
建物は生活の歴史、人が作り上げてみて紬いできた結果ということを、色々と体感させられました。
またこの話は機会があれば別途。。

一般社団法人 日本民家再生協会

2. Meet むさしの
もう1つは、地元地域のメンバーとの繋がりです。私は現在、東京都武蔵野市を主な活動拠点としているのですが、地元のコミュニティを知りたい、作りたいという思いから、市が主催するコミュニティに関する講座に出てみました。
コミュニティ未来塾 むさしの

「地域をつなぐコーディネート力養成講座」というもので、その時に出会った仲間と、地元武蔵野地域のコーディネートって何ができるんだろう?と話ししていた中で、

「お店やたくさんあって、その紹介はあるけど、実はそこをやっている人が面白い。だけどほぼ知られていない」
「いろんなイベントが行われているのに、結局一番情報が載っているのが市の発行する市報。もっと発信できないものか」

という問いが出てきました。それであれば、
武蔵野地域や人に出合えるメディアを作ろう!ということで、Webメディアを立ち上げることになりました。
サイト制作の会社を運営しているメンバーがその中にいたのが奇跡で、クラウドファンディングにも挑戦し、立ち上がっています。

人のストーリーに出合い、武蔵野にふれる 「Meet むさしの」

3. seats2meet.com

3つ目は、やはり仕事として空間に携わってきたからこそ、その空間からの人のつながりが大事だと感じていることです。

空間をマッチングしていく中で、その空間でたくさんの思い出や新たなコトが起きていくのを目の当たりにしました。とても素晴らしい体験で、使っていただけた方々のお話を聞くのは本当に楽しいことでした。
一方で、場所を運営されている方々もとても魅力的な方が多く、訪問するとついつい長居をしてしまうこともしばしばでした。

アンバサダーを拝命している、オランダのコワーキングプラットフォーム Seats2meet.com では、自分の経験や知見を還元することを推奨するソーシャル・キャピタル (Social Capital)、また人々が場を通じて偶発的に出合う価値 セレンディピティ (Serendipity) のもと運営されています。
様々な偶発的な出合いが生まれ、そこから新しいビジネスもたくさん生まれています。
人々が活動し何かが生み出される時の素敵な概念。このエッセンスを活かしたい。

そんな流れから
「場所やコトを通じて人が繋がっていくことを支援することで、新しい何かが生まれる」
ライフワーク的なテーマが、自分の中に湧いてきました。

2. メンバーとの出合い。想いがつながる

求めている人というのは不思議と引き合うもので、そんなテーマで新しいインプットを得ようと行動していた所、ビジネス版マッチングアプリのyentaで共同創業者のEijiさんと出会いました。当初はお互いのやりたいことなどを話していて、なんとなくまた会いましょうという繋がりになり約1年。
 ・私はリアルな場所を介した人の繋がりから、何かを生み出したい
 ・彼は人に対しての価値提供をしていきたい

働く生活という大きなお題の元、お互いの方向性をかけ合わせると、実はとても面白いものができるんじゃないか??ということで、サービスのイメージを「手書き」で書いてみることに。
かのジェフ・ベゾスが、Amazonのサービス概念図をレストランのキッチンペーパーに書いたというエピソードは有名ですが、なぜかこういう時は手書きが本当にフレキシブルで素晴らしい。
Webサービスを作るならということで、気づいたらノートに手書きで画面イメージの絵を書いてました。
あとは、そのサービスに関するプレスリリース。 Amazonではおなじみの手法で、Working Backwardsとも言われます。ユーザーが求めるものからプロダクトやサービスを生み出すという流れで、最初に最終版のプレスリリースを作成してみます。もちろん暫定的なものですが、出したいことの整理にはうってつけです。

事業の方向性が固まっていく中で、それを具現化できる人が必要。アンテナを張って行動している中で、また繋がりたい人に引き合います。
CTOのIchiroさん。これまたyentaさん経由。
構想を話して共感してくれて、ついに素地が整います。
こうして2020年1月に創業に至りました。

求めて行動していた結果、yentaさんで繋がりました。そんなストーリーを、yentaさんが記事に取り上げていただけました。もしご興味ありましたら、こちらもご覧ください。
yenta がつくりだす偶発的な出会い 〜独立を考えた今だから出会えた共同創業者~

会社を立ち上げていく中で、拠り所となるビジョン・ミッション。こちらを作り上げていく過程もまたワクワクする時間でした。夜な夜な議論した結果、掲げたのはこちら。

VISION ビジョン
To live & work well anywhere in the globe
世界中の誰もが、どこでも豊かに働き生きられる社会へ
MISSION ミッション
Revealing the attractiveness of the workplace to relay to the world
ワークプレイスの魅力を引き出し、世界との繋がりを提供する

社名である AnyWhere は、
すべての人が自分の好きな場所で、やりたいことが実現していけるように、という想いを込めました。
働き方は、今まさに世界中で考え直させられている真っ只中であると感じています。個人個人が多様であるように、働き方や働く場所も多様であって良い。
働くことは、求められている成果を最大化していくこと。
働く上で、仕事をする場所であるワークプレイスは、ただの作業空間ではなく、成果を最大化する場所。
AnyWhereでは、ワークプレイスに軸足を置きながら、世の中に貢献できることに取り組んでいきます。

3. なにをやっていくのか・事業内容

2つ展開していきます。

1. 法人向けサービス (コンサルティング・システム開発)
2. プラットフォーム事業 "TeamPlace"

1. 法人向けサービス (コンサルティング・システム開発)
我々メンバーの経験や知見でお手伝いができるエリアに関して、伴走していきます。
現在の領域は、ECや新規事業開発、システム開発、人事などの分野。
メーカー様の新規事業の事業化フェーズ支援、コミュニティの可視化システムの開発、ECプラットフォーム開発などのご相談を頂いているところです。
お手伝いできる分野がありそうでしたら、お気軽にお声掛けください。

2. プラットフォーム事業 "TeamPlace"
「人でつながる」ワークプレイスプラットフォームを展開していきます。
働くという観点においてワークプレイスは、
仲間と繋がり、発想を生み、行動を促進し、成長をドライブする、自分にとってのチームを生み出すための拠点だと捉えています。

昨今では、オフィス自体が要らなくなるといった不要論や、逆に在宅勤務においての家庭で働くことの難しさもあがってきています。

・オフィスと自宅の間になるような空間がほしい
・オンライン会議では、目的や人がほぼ特定されており、時には人に会うなど、偶発的な出会いや触れ合いがほしい
・実は良い場所なんだけど、中々知られていなくてもったいない
・繋がりがたくさんあるのに、自分の頭の中にしか関係図がなく見えない
などなど、ワーププレイスを取り巻く環境には、取り組むべき課題や機会がたくさんあります。

TeamPlaceでは、
ワークプレイスのオーナーに、
なぜその場所を作られたのか、どのような人が関わっているのかといった世界観を表わせ、出合いたいユーザーと繋がり続けられる仕組み
ユーザーに、
世界中で自分に合ったワークプレイスや人に出合える仕組み
を提供していくことで、

Search: 場所や人が見つけられる
Connect: 場所や人とつながれる
Collaboration: つながった人たちから新たな取り組みが生まれる

そんな、人とワークプレイスを繋いでいけるサービスを作っていきます。

サービス名の TeamPlace には、
世界中に存在するワークプレイスの中で、自分の価値観に合う場所や人々に出会え、それが自分にとっての「Team」となる。それを生みだす土台となる「Place」を組み合わせて、「TeamPlace」としました。

様々な方々にご協力いただきアドバイスをいただきながらブラッシュアップしてます。2020年8月にリリース予定です。

4. これからに向けて

書き始めると湧き出る言葉で、連連と書いてしまいました。。
自分たちの経験や知見を活かせる分野またTeamPlaceを通じて、世の中に少しでも貢献できるように取り組んでいきます。

何よりも自分たちが、ワークプレイスや人との出会いに感謝し大切にして、取り組みを一歩ずつ進めていきたいと思っています。

まさにこれからです。どうぞよろしくお願いします。

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