いさらゆ

タイ在住30年になる一人暮らしのアラカン女性。そろそろ日本に帰りたくなってきました。

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最近の記事

忍び 3通の退職届

10年くらいの前のある日、3人の社員から同日に退職届を受け取りました。その3か月くらい前に会社の方針が大きく変わって社員に不満があることはわかっていたけれど、一気に3人から退職届が出たその日は、目の前が真っ暗とはこういうことなのね、という状態に陥りました。 仕事を終え、会社の近くのフィットネスに向かいました。そういう状況でも予約をしているから行かなくちゃという律儀な性格をしている自分が今思うとおかしい。 このフィットネスに入会して1年ほどパーソナルトレーナーをお願いしてい

    • アラカン ネパールトレッキングに挑戦

      40年前に「人生の洗濯」に寄ったにもかかわらず、目玉のトレッキングは興味ゼロ、優男に騙されてさらに泥だらけになったネパール。それでも日本とは大きく違う文化に優しい国民性のネパールがすっかり気に入り、その後数回通うことになった。優男の友人は、その後知り合って数か月の日本人女性と結婚し、勤務先の六本木のソープランドの受付から、たまに電話をかけてきた。 会話の合間に「60分でよろしいですか」と日本滞在もそう長くないのに流ちょうな日本語で対応をしているのが聞こえた。 彼が日本に移住し

      • バラナシのほとりで長髪の君と

        「人生の洗濯のために」旅に出た田舎者の大学生は、インドのバラナシに着いた。 上海のドミトリーでは自分の英語が全然通じなくてしょげた。 チベットからほかの旅行者とランドクルーザーをレンタルしてヒマラヤを超えた。明日は雪に埋もれて死ぬかもしれないと思った恐怖の夜もあった。でも、無事にガンジス河のほとりで汚い河を眺めている。 当時のインドでは大麻くらいは簡単に手に入った。お酒のほうが探すのが難しかった。お店で普通に売っている大麻入りのバングラッシーを飲んだだけで吐きまくった私

        • 鑑真号で上海へ

          それは1980年代の後半、田舎に住む大学生だった私は「人生の洗濯のために」と誰かに語って旅にでることにした。語ったのではなく、毎年褌一丁で雪に飛び込む行事で有名だった男子学生寮のノートに書きつけたのだったか、なにしろ40年近く前の話。洗濯するほどの泥も埃もまだついていないということさえもわかっていなかった。若いということはそういうこと。 神戸の街中でバックパックを背負って歩いていた私は、かなりまわりから浮いていたと思う。若い女性たちが皆先のとがったパンプスを履いていて、そ

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