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私に仕事を教えた100人 音楽業界編#3「自分の感性を信じろ」

1992年の音楽業界への劇的な異動後の毎日は楽しくエキサイティングであったが、全く経験もなく不慣れだったので、非常に厳しいものでもあった。

失敗するたびに、仕事が終わったあとの食事の最中にも説教をされ、自分のやり方を全面否定されたりすることはしょっちゅうだ。無理もない、他の人と経験値がまるで違うのだ。

とくに、自分がデビューさせたいと思っていた新人アーティストを、これは売れない、と決めつけられたときは凹んだ。

そんなとき、ある音楽プロダクションの会長が言った。

「アイツらの言うことなんか聞かなくていいよ! 自分の感性を信じたほうがいい」

人によって感じ方は違う。

彼は、そのことを非常に顕著な例で説明してくれた。

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